【Outlook】ostファイル(データファイル)とは:インポートやメールの閲覧について

2022.11.01 /

【Outlook】ostファイル(データファイル)とは:インポートやメールの閲覧について

記事ではMicrosoftのOutlookにおける、Outlookデータファイルの一つostファイルについて詳しく解説していきます。

Outlookではデータファイルという仕組みを使うことで、インターネットに接続していないオフライン状態でもこれまでに受信したメールを閲覧することができます。

ほとんどのOutlookユーザーが利用しているMicrosoft365アカウントやExchangeアカウント、IMAPアカウントなどではostファイルに自動的にメールが保存されます。そのためostファイルを利用して他のパソコンにメールをインポートしたい、ostファイルから直接メールを閲覧したいという方も多いかと思います。

本記事を通してostファイルについて理解を深めてください。

ostファイル

ostファイルとは

ostファイルとはOutlookのデータファイルの一つで、ダウンロードしたメールや予定表、連絡先などのデータが保存されたファイルです。

ほとんどのOutlookユーザーが利用しているMicrosoft365アカウントやExchangeアカウント、IMAPアカウントなどではostファイルに自動的にメールが保存されます。ostファイル自体はローカルコンピューターに保存されています。

このostファイルによって、インターネットが接続されていない状況でもこれまでに受信したメールを開いて見ることができるのです。もちろんインターネットが接続されるまでは新しいメールの受信やメール送信はできないです。

データファイルにはもう一つpstファイルが存在します。Outlook2013以前のバージョンやPOPアカウントではpstファイルにメールなどが保存されます。今ではほとんど見ることがなく、バックアップファイルとしてpstファイルとしてバックアップするくらいかと思います。

ostファイルと関係が深いものとして、プロファイルがあります。プロファイルとはメールアカウント情報やデータファイルの保存場所を格納している情報群です。プロファイルについては以下記事をご参照ください。

ostファイルの保存場所

ostファイルは使用しているパソコンのローカル環境に保存されます。具体的な保存先については以下の操作で確認できます。

  1. ファイルタブを選択
  2. Outlook:ファイルタブを選択
  3. 「アカウント設定」をクリック<「アカウント設定」を選択
  4. Outlook:「アカウント設定」をクリック<「アカウント設定」を選択
  5. 「データファイル」タブをクリック<対象のデータファイルを選択<「ファイルの場所を開く」をクリック
  6. Outlook:「データファイル」タブをクリック<対象のデータファイルを選択<「ファイルの場所を開く」をクリック

上記の流れでostファイルの保存先を開くことができます。ostファイルは基本的に以下に保存されます。

C:\Users\username\AppData\Local\Microsoft\Outlook

ostファイルのインポートやメールの閲覧

いきなり結論を言うと、Outlookアプリでostファイルをインポートすることはできません。またostファイルからメールを閲覧することもできないです。

ostファイルはインターネットに接続されていないオフラインのときでもメールが閲覧できるための機能であり、インポートなどには対応していないのです。

理由としてはすべてのメールがサーバー上に保存されているからだと考えられます。サーバー上にメールがあるので、わざわざバックアップを取る必要もないですし、ostファイルが壊れても何も心配はいらないのです。

またpstファイルであればOutlookでインポートすることができます。これは一昔前はPOPでメールを受信しており、サーバー上にメールを残していなかったためです。

今でもpstファイルからOutlookにメールをインポートすることは可能です。

Ostファイルをpstファイルに変換

Outlookでostファイルをpstファイルに変換することは不可能です。

もしどうしてもostファイルをpstファイルに変換して、Outlookでインポートしたい場合は、無料または有料のソフトを利用するしか方法はないです。

ostファイルに関連するエラー

Outlookの起動時に以下エラーが発生することが稀にあります。

エラー

Outlookデータファイル:ファイルC:\〇〇〇.ostを開けません。

Outlookデータファイル:ファイルC:\〇〇〇.ostを開けません。

このエラーは本記事で解説したostファイルを開く際になにかしらの問題が発生したことを意味します。このエラーが発生するとOutlookが起動しなくななります。

詳しい解決方法については以下記事をご参照ください。

Outlookの便利な機能紹介

クイック操作による時短術

クイック操作とは事前に登録していた複数のアクションを1度の操作で実行できる機能で、業務の時短に活躍する便利な機能の1つです。

クイック操作を利用することで、メールの仕分けやメールの作成・転送といった操作を時短できるようになります。またショートカットキーを指定することでより簡単に操作を実行することもできます。

受信メールを他のメールアドレスに自動転送する方法

Outlookを仕事で利用している人は休日や外出中に別のメールアドレス(同僚や上司)に受信メールを送りたいときや、特定のメールだけ共有として他の人にメールを転送したい場面があるかと思います。

そのような場面ではOutlookに備わっている受信メールを指定したメールアドレスに自動転送する機能を利用することで実現することができます。

オンラインアーカイブの利用

オンラインアーカイブとは過去のメールを保存しておくメールの保管所のことです。Office365またはMicrosoft365のアカウントで管理者がオンラインアーカイブを有効にしている場合に利用できます。

オンラインアーカイブの存在は知っているけど、実際にどういったものなのか知らないという方が非常に多く感じます。

Outlookの様々ある機能の中でもとても有用な機能ですのでぜひ意味や使用方法を覚えてください。

誤送信対策:一定時間経過後にメール送信設定

日々大量のメールのやりとりをしていると、送信ボタンを押してから間違えに気づいて、「はっ」とすることって一度は誰もが経験したことがあると思います。

実は送信ボタンを押した一定時間経過後に、実際にメール送信をする設定に変更することができます。誤送信が多い方はぜひすぐに送信しない設定に変更してみてください。

検索フォルダーの使用方法や用途

Outlookに備わっている検索フォルダー機能を利用することで、必要なメールだけ目を通すことができ、効率的にメール確認ができます。

検索フォルダーは指定した条件に合致するメールを(すべてのメールを対象として)全検索します。