【Outlook】誤送信対策:一定時間経過後にメール送信する(すぐにメールを送信しない)設定
2022.04.24 /
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本記事ではMicrosoftのOutlookにおける、メールの誤送信対策として送信ボタンを押してもすぐにメールを送信しない遅延送信について解説していきます。
日々大量のメールのやりとりをしていると、送信ボタンを押してから間違えに気づいて、「はっ」とすることって一度は誰もが経験したことがあると思います。
Outlookの初期設定では送信ボタンを押すとすぐさま送信する設定になっています。
そこでOutlookの機能を使って送信ボタンを押した一定時間経過後に、実際にメール送信をする設定に変更することをお勧めしています。
本記事を通して、Outlookでの遅延送信の設定方法について理解を深めていきましょう。
ここではMicrosoft365による最新のOutlookを使用しています。
Microsoft 365とはMicrosoft社が提供しているOfficeアプリケーション(Outlook、Word、Excel、SharePoint、PowerPointなど)やサービスを利用できるサブスクリプション(月額課金制)のクラウドサービスです
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Microsoft365とは:どのようなサービスかわかりやすく解説
2024.12.15 記事を追記および修正いたしました
誤送信対策とは
ビジネスにおいてメールは最も重要なツールの一つです。会社勤めの方でメールを一切使わないという方はほとんどいないでしょう。
膨大な量のメールを送信していると誤ってメールを誤送信してしまうことはどんなに注意していても発生します。きっと多くのユーザーが一度や二度は誤送信してしまう経験があるかと思います。
メールの誤送信とは以下の事象を含みます。
- 誤った相手に送信してしまう(宛先の誤り)
- 異なるファイルを添付してしまう
- メール本文の内容を誤ってしまう
- 全員に送信を使って不用意に多くの人にメールを送ってしまう
- 差出人を変更せずに異なる差出人で送信してしまう
このような誤送信を防ぐ一つの方法として、実際の送信を遅らせる(すぐにメールを送信しない)機能がOutlookにはあります。
私の会社ではこの設定をOutlookに設定しており、多くのスタッフが誤送信を防ぐことができています。
Outlookの設定からメール送信後すぐに受信者に送らないようにすることができる
またOutlookには誤送信を防止するアドイン(SafelySendMailAddinなど)がありますが、ここではOutlookに備わっている機能を使った誤送信対策を紹介します。
送信したメールの取り消しについて
しばしば「誤送信したメールを取り消すことができるか」という質問を受けます。
基本的には送信した直後に相手に受信されるため取り消しは難しいのですが、実は特定の条件下であれば送信したメールを取り消すことができます。
誤送信メールの取り消しについて詳しくは以下記事をご参照ください。
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【Outlook】送信したメール(誤送信)を取り消す方法とその条件
送信後に実際の送信を遅らせる方法
Outlookによるメールの誤送信対策として送信ボタンを押してもすぐに送信はせず、送信を一定時間遅らせる方法があります。
メールを一定時間後に送信する方法として以下2つの方法があります。
- 仕分けルールを使用
- 詳細設定から「接続したら直ちに送信する」のチェックを外す
上記の方法について次項より詳しく解説していきます。
仕分けルールを使用
Outlookには受信したメールを特定の条件を満たす場合に指定のルールを実行する仕分けルールという機能が備わっています。
このの仕分けルールを使用することで、送信ボタンを押した後すぐにメール送信がされず、一定時間待機するように設定できます。
仕分けルールとは
仕分けルールとは受信したメールに対して特定の条件を満たす場合に指定のルールを実行する機能です。仕分けルールでは「受信メール」だけでなく、「送信メール」に対しても適用することができます。
仕分けルールの使用用途としては主に受信したメールのフォルダーへの振り分けに使われますが、その他にも次のような使い方ができます。
- 受信メールを他のメールアドレスへの自動転送
- 重要なメールに自動でフラグやカテゴリを付与
- 誤送信対策
- メール送信時に自動でメールアドレスをCCに追加
仕分けルールについて詳しく知りたい方は以下記事をご参照ください。
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【Outlook】仕分けルールとは:作成や解除、優先順位について
仕分けルールによる送信メールを遅延送信する設定方法(すぐにメール送信しない設定)は以下の通りです。
- Outlookを起動し、「移動」>「ルール」>「仕分けルールと通知の管理」を選択
- 表示された「仕分けルールと通知」から「新しい仕分けルール」を選択
- 「送信メールにルールを適用する」を選択し、「次へ」をクリック
- すべてのメールを対象とする場合は何も選択せずに「次へ」をクリック
- 下図のメッセージが表示されたら「はい」を選択
- 「指定した時間 分後に配信する」にチェック
- ステップ2から「指定した時間」をクリック
- 送信を実行するまでの時間を指定し「OK」をクリック
- 指定した時間を確認し、「完了」をクリック
- 下図のメッセージが表示したら「OK」をクリック
- 「適用」をクリックし、「OK」をクリック
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

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上記の設定によりメールの送信ボタン押下後、指定した時間経過後に送信するようになります。
送信ボタンを押してから実際に送信されるまでの間は送信トレイに保存されます。送信を取り消したい、修正したい場合は送信トレイから送信前のメールを操作してください。
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送信トレイとは一時的に送信前のメールが保存される場所です。メールが実際に送信されると送信トレイからはメールがなくなり、送信済みアイテムに移動します
送信前のメールをダブルクリックすることで編集できるようになります。ここで宛先の変更や添付ファイルの追加、本文の編集などしてください。
Outlookを終了するときに未送信のメールが送信トレイに残っていると、次図のメッセージが表示されます。「終了して後で送信」を選んだ場合、次にOutlookを起動するまでは残ったメールは送信されないので注意が必要です。
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詳細設定から「接続したら直ちに送信する」のチェックを外す
Outlookではメールを送信するとすぐに受信者へ送信される設定になっています。
これはデフォルトでOutlookの詳細設定にある「接続したら直ちに送信する」にチェックが入っているからです。
そのためこの設定をオフにすれば、メールがすぐに送信されることを防ぐことができます。「接続したら直ちに送信する」設定をオフにする方法は以下の通りです。
- Outlookを起動し、画面左上の「ファイル」をクリックする
- 表示された画面の左側メニューから「オプション」を選択する
- 表示された「Outlookのオプション」画面の左側のメニューから「詳細設定」を選択し、画面右側から「接続したら直ちに送信する」のチェックを外す
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上記の流れでメールをすぐに送信しないようにすると、送信ボタンを押した送信メールは送信トレイに保存されるようになります。
送信トレイ内に保存されたメールを最終的に送信するには「送受信」タブの「すべて送信」を選択します。
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上記のように設定を変更することで、いきなり送信が実行されることによる誤送信を防ぐことができます。
まとめ
本記事「【Outlook】誤送信対策:一定時間経過後にメール送信する(すぐにメールを送信しない)設定」はいかがでしたか。
ここでは以下の項目について解説いたしました。
- メールの誤送信について
- 仕分けルールでメール送信を遅延させる方法
- 設定からメール送信をすぐに実行しない方法
メールの誤送信を少なくするために、ぜひ本記事で紹介した方法を実践してみてください。
Outlookには他にも様々な便利な機能が備わっています。業務を効率的に行うためにも必要な機能は知っておくに越したことはないです。ぜひ以下記事「Outlook:便利な機能一覧」をご覧いただき、業務の効率化に役立ててください。
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【Outlook】機能一覧:仕事で便利な機能や設定をまとめて紹介