【Word】ページを削除する方法:空白ページが削除できない時の対処
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本記事ではMicrosoftのWordにおける、ページを削除する方法と空白ページが削除できない時の対処法について詳しく解説していきます。
Wordで文書を作成しているとページを削除したい場面はよくあります。しかしWordにはワンクリックでページを削除する機能はないため、どのようにページ削除するのが正解かわからない方もいます。
また文末の空白ページが削除できないこともあります。
本記事を通して、Wordでページを削除する方法や空白ページが削除できないときの対処方法について理解を深めてください。
ここではMicrosoft 365による最新のWordを使用しています。
Microsoft 365とはMicrosoft社が提供しているOfficeアプリケーション(Outlook、Word、Excel、SharePoint、PowerPointなど)やサービスを利用できるサブスクリプション(月額課金制)のクラウドサービスです
Word:ページを削除するとは
WordはMicrosoftが開発・販売している文書作成ソフトであり、文書を作成するための豊富な機能を備えていることからビジネスから個人利用まで幅広く利用されています。
Wordでページを削除するということは、そのページの中身をすべて削除することを意味します。
ページを削除することはページの文字や図、区切りを消すことであり、結果としてページが削除されます
Wordにはさまざまな便利な機能が備わっていますが、実はワンクリックでページを削除するような機能やコマンドは用意されていません。
この理由としてはWordでは「ページ」を独立した単位(オブジェクト)として扱っていないからです。
そのため次項で解説する方法でページを削除するしかありません。
ページを削除する方法
Wordでページを削除する方法として代表的な3つの方法を解説します。
- ページの中身をすべてドラッグで選択して削除
- ページの中身をShiftキーを利用して選択して削除
- ジャンプ機能を使って削除
ページの中身をすべてドラッグで選択して削除
ページの中身をすべてドラッグで選択して削除することでページを削除できます。当たり前にみなさんが行っている方法ですが、これがもっともわかりやすい簡単な方法です。
ドラッグでページを削除する詳しい流れは以下の通りです。
- 削除したいページを表示する
- ページの先頭行からマウスの左ボタンを押したままページの最終行までドラッグして選択する
- DeleteキーまたはBack Spaceキーを押す

もし誤って目的と違う箇所を削除してしまった場合は「Ctrl + Z」で元に戻しましょう
連続する複数ページを削除したい場合は複数ページを表示した状態でドラッグで選択し、そのまま削除します。

連続しないページの場合は、まず最初のページを今まで通りドラッグで選択し、続いて離れたページを選択する際はCtrlキーを押しながらドラッグして選択してください。

Ctrlキーを押しながらドラッグすることで連続しない離れたページも選択でき、同時に削除できます
以上の方法を理解しておけば、Wordでのページ削除に困ることはほとんどありません。
ページの中身をShiftキーを利用して選択して削除
ページの中身をShiftキーを使って一気に選択して削除する方法をご紹介します。
Windowsの機能としてShiftキーを押しながら文章の特定の位置をクリックすると、カーソルがあった箇所からクリックした箇所までがすべて選択される仕組みになっています。
これにより前項で解説したようなマウスで長い文章をドラッグしなくても、一気に広い範囲を選択できます。
この機能をWordのページ削除で応用することで、簡単にページ削除ができます。詳しい流れは以下の通りです。
- 削除したページの先頭(行頭)にカーソルを置く
- 同じページの最後の文字の直後でShiftキーを押しながらクリックする
- ページ全体が選択されるので、Deleteキーを押して削除する

上記の操作で簡単にページの削除が実行できます。
ジャンプ機能を使って削除
Wordにはジャンプ機能という指定した場所へ瞬時に移動できる機能が備わっています。この機能で特殊コマンド「\page」を使うと、今いるページの中身をすべて選択できます。
ジャンプ機能でページ削除する詳しい流れは以下の通りです。
- 削除したいページに移動して、そのページの好きな場所にカーソルを置く
- キーボードで「Ctrl + G」を押す
- 表示された検索と置換画面で「ジャンプ」タブを選択>移動先から「ページ」を選択>ページ番号に「\page」を入力して「ジャンプ」をクリックする
- カーソルを置いていたページの中身が全部選択された状態になる
- 検索と置換画面を「閉じる」をクリックして閉じ、Deleteキーを押してページを削除する

上記の操作により対象のページを削除することができます。
空白ページが削除できないときの対処方法
Wordで文書を作成していると文末の空白ページが削除できない問題に直面することがあります。DeleteキーやBack Spaceキーを何度押しても空白ページが削除できない現象です。
Wordで空白ページが削除できない場合は以下の対処法を行ってみてください。
- 段落記号を行間1ptに変更する
- 非表示の記号やオブジェクトを表示して削除する
段落記号を行間1ptに変更する
Wordでは最後に1つだけ段落記号が必須となっています。この段落記号により最後の段落が押し出されて空白ページが生じてしまうことがあります。
またよくあるのが表のあとに作成される空白ページ問題です。Wordでは表の後ろには必ず段落記号が必須であるため、これにより空白ページが作られることも多々あります。
ここでやっかいなのが、これらによって作成された空白ページがDeleteキーやBack Spaceを押しても削除できないという点です。

この場合の対処法としては段落記号の行間を1ptに変更することです。具体的には以下の流れで操作します。
- 削除できない空白ページの行頭にカーソルを置く
- 画面上部にある「ホーム」タブを選択する
- リボン内の段落グループの右下にある矢印マーク(段落の設定)をクリックする
- 表示された段落ダイアログボックスより行間を「固定値」、間隔を「1pt」に指定して「OK」をクリックする




上記の操作により末尾に作成されていた空白ページを消すことができます。
非表示の記号やオブジェクトを表示して削除する
Wordでは普段は印刷されず、画面にも表示されない記号があります。たとえば「段落記号」「タブ」「改ページ」「セクション区切り」などです。
この非表示文字は「Ctrl + Shift + 8」で表示/非表示を切り替えることができます。
空白ページが削除できない場合は非表示文字を表示して、その際に表示された記号を削除することで空白ページを削除できることがあります。
まとめ
本記事「【Word】ページを削除する方法:空白ページが削除できない時の対処」はいかがでしたか。
ここでは以下の項目について解説してきました。
- Wordでページを削除することについて
- ページを削除する3つの方法
- 空白ページが削除できないときの対処方法
ビジネスではWordによる文書作成は頻繁に行います。ぜひ本記事で紹介したページを削除する方法を理解して、業務を効率的に進められるようになってください。