【Windows11】ファイル・フォルダーを共有する|ファイル共有の設定手順まとめ
/ 
本記事ではWindows11における、ファイルやフォルダーを共有する機能「ファイル共有」の設定について詳しく解説していきます。
仕事では複数人のメンバーでファイルを共有しながら共同作業を行う場面がよくあります。多くの場合、ファイルサーバーやSharePointなどを利用しますが、Windows11に備わっている標準機能だけでもファイルの共有・共同編集が可能です。
簡単な操作でファイル共有ができるので、社内にファイルサーバーがない/クラウドストレージサービスを利用していない方にお勧めの機能です。
本記事を通して、Windows11でファイルやフォルダーを共有するファイル共有の使用方法について理解を深めてください。
Windows11:ファイル共有とは
私は社内SE(システムエンジニア)として働いており、日々パソコンやアプリケーションに関するさまざまな問い合わせや問題に対応しています。
会社ではWindows11のパソコンを使用しており、次のような問い合わせがくることがあります。
- パソコン内のフォルダーやファイルを他のユーザーと共有したい
- パソコン内のファイルに直接アクセスしてもらい、直接編集などを行ってもらいたい
このような問い合わせが来たときはWindowsの標準機能である「ファイル共有」を提案しています。
Windows標準機能の「ファイル共有」とはパソコン内の指定したフォルダーやファイルをネットワーク上の他のパソコンから読み書きを可能にする機能です。
ファイル共有を使うことで、サーバーとなるパソコンが同一ネットワーク上に特定のフォルダーやファイルを公開できる
社内の部署やチームなど複数人で同じファイルを共有して利用したい場面でファイル共有は使用されます。
ほかのパソコンからはエクスプローラーを通してファイルにアクセスできるため、自分のローカルにあるかのように使うことができます。
ファイル共有の注意点として、同じローカルネットワークの端末しかアクセスすることができないです。遠隔地にいるユーザーや、異なるネットワークにつながっているユーザーは共有したフォルダーにアクセスができないということです。
つまり社内にいる人だけがアクセスできる共有先と考えてください。
Microsoft 365のクラウドサービスのすすめ
Microsoft 365を契約している場合はSharePointやOneDriveを利用することがお勧めです。Windowsのファイル共有よりも効率的に、便利にファイル共有が行えます。
Windowsのファイル共有は同じネットワーク上の端末同士しか利用することができません。しかしSharePointやOneDriveはクラウドストレージなので、インターネットが繋がっていればどこからでもアクセスできます。
ほかにもファイルのバージョン管理やセキュリティなどクラウドサービスでは多くの利点があります。
SharePointやOneDriveについて詳しくは以下記事をご参照ください。
ファイル共有の設定方法
Windows11でパソコン内のフォルダーやファイルを共有するには以下の流れで設定を行います。
- ファイル共有を有効にする
- 特定のフォルダーで共有設定を有効にする
ファイル共有を有効にする
まずファイルを共有するパソコン側でファイル共有機能を有効にする必要があります。以下の流れで操作してください。
- エクスプローラーを開く
- 左側から「ネットワーク」をクリックする
- 画面上部にファイル共有が無効になっているメッセージが表示されるので、メッセージをクリックする
- 表示されたメニューから「ネットワーク探索とファイル共有の有効化」を選択する
- 次に表示された画面で「いいえ、接続しているネットワークをプライベートネットワークにします」を選択する
上記の操作でファイル共有が有効となります。
エクスプローラーのネットワークを開いた際にメッセージが表示されなければファイル共有は有効となっています
特定のフォルダーで共有設定を有効にする
ファイル共有を有効にしたら、以下の操作でフォルダーの共有を有効にできます。ここではすべてのユーザー(Everyone)がアクセスできるように権限を追加しています。
- 共有したいフォルダーを右クリックし、表示されたメニューから「プロパティ」を選択する
- 表示されたプロパティ画面より「共有」タブをクリックする
- 共有タブの画面上で[ネットワークのファイルとフォルダーの共有]項目から「共有」ボタンをクリックする
- 表示された画面で「Everyone」を指定して「追加」ボタンをクリックする
- ユーザー一覧にEveryoneが追加されるので[アクセス許可のレベル]を指定し、「共有」ボタンをクリックする
上記の操作でフォルダーの共有が有効となります。以下の画面が表示されたら「終了」ボタンを押してください。
ファイル共有で共有されたフォルダーへのアクセス方法
他のパソコンからファイル共有で共有されたフォルダーへアクセスする場合、エクスプローラーの「ネットワーク」からアクセスします。
次図のようにネットワーク上に、共有されたパソコンのパソコン名が表示されるのでクリックして開きます。
接続時に[ネットワーク資格情報の入力]画面が表示されたら、フォルダーを共有しているパソコンのローカルアカウントまたはMicrosoftアカウントの情報を入力することでアクセスできます。
ファイル共有でパスワードなしに設定する方法
Everyoneでファイル共有しても[ネットワーク資格情報の入力]画面が表示され、ログイン情報の入力が必要な場合があります。
パスワードなしで共有したフォルダーにアクセスできるようにする場合、以下の流れで設定を変更してください。
- タスクバーにあるスタートボタンをクリックし、表示された画面から「設定」を選択する
- 表示された設定画面の左側のメニューから「ネットワークとインターネット」を選択し、画面右側から「ネットワークの詳細設定」をクリックする
- 次の画面で「共有の詳細設定」をクリックする
- 次の画面で[すべてのネットワーク]を展開し、「パスワード保護共有」を無効にする
上記の流れで「パスワード保護共有」を無効にすることで、ログイン情報の入力なしでアクセスできるようになります。
ネットワーク上に共有PCが表示されない問題について
エクスプローラーの左側にあるナビゲーションウィンドウにある「ネットワーク」には、ファイル共有されたパソコンだけでなく、プリンターやNASなどのデバイスが一覧表示されます。
しかしこのネットワーク上に共有PCやプリンター、NASが表示されなる問題が突然発生することがあります。
表示されない原因としては以下の原因が考えられます。
- ネットワーク探索が無効になっている
- ファイルとプリンターの共有が無効になっている
- ネットワークがパブリックネットワークになっている
- Windows Defenderファイアウォールでネットワーク探索などが許可されていない
- SMB 1.0が無効となっている
- 共有PCまたはプリンターの電源が入っていない
これら原因の対処方法について詳しくは以下記事で詳しく解説しています。
まとめ
本記事「【Windows11】ファイル・フォルダーを共有する|ファイル共有の設定手順まとめ」はいかがでしたか。
ここでは以下の項目について解説してきました。
- Windows11のファイル共有について
- ファイル共有の設定方法
- ファイル共有されたフォルダーへのアクセス方法
- 共有したフォルダーへのパスワードをなしにする方法
ファイルの共有は業務上必須の基本操作です。Windows11を利用していれば標準機能でファイル共有を実現でき、ファイル管理を効率化します。
本記事で紹介した方法で共有フォルダーを正しく設定し、業務を効率的に進められるようにしてください。




関連記事






