【Windows11】パソコンの起動時間とシャットダウンした日時を確認する方法
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本記事ではWindows11のパソコンにおける、起動時間およびシャットダウンした日時を確認する方法について詳しく解説していきます。
パソコンの起動時刻やシャットダウン時刻を確認する必要が生じる場面は、業務上少なくありません。
たとえば勤務時間の確認やパソコンの稼働状況の把握、トラブル発生時の原因調査などにおいて、正確な起動・終了の履歴が必要となります。
Windows11でのイベントログやタスクマネージャー、コマンドラインツールなどを用いて、必要な情報をすぐに取得できるようにしておくことが重要です
本記事を通して、Windows11のパソコンで起動時間やシャットダウンした日時を確認する方法について理解を深めてください。
パソコンの起動時間とシャットダウンの日時を確認するとは
パソコンの起動時間の確認とはパソコンの電源が入れられた(起動した)時間を確認することです。
主に以下の目的で確認することが多いです。
- 社内スタッフのパソコンの稼働状況の確認
- 業務開始時間の確認
- 勤怠情報の参考として利用
- 不信な挙動をしているパソコンがないかの確認
- パソコンの使用実績の確認
- 自動起動の動作確認
パソコンをシャットダウンした日時を確認とはパソコンの電源をいつ切ったかを確認することです。
主に以下の目的で確認することが多いです。
- 業務を終了した時間の確認
- パソコンの稼働状況の確認
- 業務時間外の利用がないかの確認
- 意図しないシャットダウンの有無の確認
- 自動シャットダウンの動作確認
このような目的で起動時間やシャットダウンの日時を確認することがあります。
具体的な確認方法に関しては次項より詳しく解説していきます。
パソコンの起動時間を確認する方法
Windows11の起動時間を確認する方法として以下3つ方法があります。
- イベントビューアーによる確認
- コマンドプロンプトによる確認
- タスクマネージャーによる確認
イベントビューアーによる確認方法
Windows11に備わっているイベントビューアーからパソコンの起動時間を確認できます。
イベントビューアーとはWindowsが自動記録しているシステムのログを確認できるツールです
過去の起動履歴を調べたい場合はイベントビューアーによる確認を行ってください
イベントビューアーからWindowsのシステムログを見ることで起動時間の日時がわかります。すべてのシステムログを確認するのは大変なので、ここではフィルターを使って特定のイベントIDでログを絞る操作を行います。
通常は「イベントID:6005」でフィルターします。このイベントID「6005」はパソコンの電源を入れて、Widowsが立ち上がった時のログです。
以下にイベントビューアーからパソコンの起動ログを表示する流れを記します。
- キーボードで「Windows」キーと「X」キーを同時に押す
- 表示されたメニューから「イベントビューアー」を選択する
- 表示されたイベントビューアーから「Windowsログ」>「システム」をクリックする
- 画面真ん中にシステムログ一覧が表示される。次に画面右側の操作から「現在のログをフィルター」をクリックする
- 表示された「現在のログをフィルター」画面にある「イベントIDを含める/除外する」の項目に「6005」を入力して「OK」をクリックする




上記の操作により起動時のログをフィルタリングしてイベントビューアー上に表示できます。

注意点としてパソコンで高速スタートアップを有効にしている場合はイベントID「6005」が記録されないことがあります。
高速スタートアップを有効にしているパソコンで起動時間を確認したい場合はイベントID「7001」でフィルターしてください。
イベントID「7001」はユーザーのログインを検出したら記録されるログです
パソコンの起動時間とは若干異なりますが、ほぼ起動時間と同じ時刻を取得することができます。
コマンドプロンプトによる確認方法
コマンドプロンプトによりパソコンの起動時間(現在のセッションの開始時刻)を確認できます。
コマンドプロンプトでは前回のパソコンの起動日時しか確認できません。過去の履歴を確認したい場合はイベントビューアーを使ってください
コマンドプロンプトは以下の操作で起動してください。
- キーボードで「Windowsキー+R」を同時に押す
- 表示された「ファイル名を指定して実行」画面に「cmd」と入力して「OK」をクリックする

コマンドプロンプトを起動したら、以下のコマンドを実行してください。
systeminfo | find "システム起動時間"
上記のコマンドを実行することで次図のようにパソコンの起動時間を確認できます。

高速スタートアップを有効にしている場合はコマンドプロンプトでは正確な起動時間を得ることはできません。正確な起動時間を取得したい場合はイベントビューアーでイベントID「7001」を見てください
タスクマネージャーによる確認
タスクマネージャーからも起動時間を確認できます。まずは以下の操作でパソコンの稼働時間を確認してください。
- タスクバーの空いている箇所を右クリックし、表示されたメニューから「タスクマネージャー」をクリックする
- 表示されたタスクマネージャーから「パフォーマンス」タブをクリックする
- 左側のメニューから「CPU」を選択し、画面右下に「稼働時間」が表示される



タスクマネージャーから確認できる「稼働時間」とは現在のWindowsのセッションが動いている経過時間を示しています。
そのため現在の時刻から経過時間を引いた日時がパソコンを起動した日時となります。
高速スタートアップを有効にしている場合は稼働時間がリセットされないため、正確な起動時間を知ることができません
パソコンをシャットダウンした日時を確認する方法
Windows11のパソコンをシャットダウンした日時を確認する方法として「イベントビューアーによる確認」方法があります。
イベントビューアーによる確認方法
Windows11に備わっているイベントビューアーからパソコンをシャットダウンした日時を確認できます。
過去のシャットダウン履歴を調べたい場合はイベントビューアーによる確認を行ってください
イベントビューアーからWindowsのシステムログを見ることで過去のシャットダウンの日時がわかります。すべてのシステムログを確認するのは大変なので、ここではフィルターを使って特定のイベントIDでログを絞る操作を行います。
通常は「イベントID:6006」でフィルターします。このイベントID「6006」はパソコンが正しくシャットダウンされたときに記録されるログです。
以下にイベントビューアーからパソコンのシャットダウンログを表示する流れを記します。
- キーボードで「Windows」キーと「X」キーを同時に押す
- 表示されたメニューから「イベントビューアー」を選択する
- 表示されたイベントビューアーから「Windowsログ」>「システム」をクリックする
- 画面真ん中にシステムログ一覧が表示される。次に画面右側の操作から「現在のログをフィルター」をクリックする
- 表示された「現在のログをフィルター」画面にある「イベントIDを含める/除外する」の項目に「6006」を入力して「OK」をクリックする




上記の操作によりシャットダウン時のログをフィルタリングしてイベントビューアー上に表示できます。
注意点としてパソコンで高速スタートアップを有効にしている場合はイベントID「6006」が記録されないことがあります。
高速スタートアップを有効にしているパソコンで起動時間を確認したい場合はイベントID「7002」でフィルターしてください。
イベントID「7002」はユーザーのログアウトを検出したら記録されるログです
パソコンの起動時間とは若干異なりますが、ほぼシャットダウン時間と同じ時刻を取得することができます。
イベントビューアーにログが残っていない場合
イベントビューアーでログを確認するとログがイベントビューアーに保存されていないことがあります。
この原因としてWindowsの「Windows Event Log」サービスが無効になっていることが考えられます。
Windows Event Logとはイベントログを収集・記録するためのサービスです
Windows Event Logが無効になっている場合、イベントビューアーにはログが記録されません。
以下の操作でWindows Event Logを有効にしてください。
- キーボードで「Windowsキー+R」を同時に押す
- 表示された「ファイル名を指定して実行」画面に「services.msc」と入力して「OK」をクリックする
- 表示されたサービス画面より「Windows Event Log」をダブルクリックする
- 表示されたプロパティ画面で「スタートアップの種類」を「自動」にして「OK」をクリックする



上記の操作によりイベントビューアーにログが保存されるようになります。
まとめ
本記事「【Windows11】パソコンの起動時間とシャットダウンした日時を確認する方法」はいかがでしたか。
ここでは以下の項目について解説してきました。
- パソコンの起動時間とシャットダウン日時を確認することについて
- パソコンの起動時間を確認する3つの方法
- パソコンをシャットダウンした日時を確認する方法
業務上パソコンの稼働状況が必要になることがあります。その際にすぐに各種情報が取り出せるように、本記事で紹介した方法を理解しておきましょう。