【Windows11】パソコンのスペックを確認する方法(調べ方)
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本記事ではWindows11における、パソコンのスペックの確認方法(調べ方)について詳しく解説していきます。
パソコンのスペックを確認したい場面はよくあります。たとえばソフトウェアのインストール時に要件を満たしているか確認したいときやWindowsのアップグレード時などです。
またパソコンの動作が遅いときのトラブルシューティングとして、スペックを確認して原因を調査することもあります。
本記事を通して、Windows11のパソコンでスペックを確認する方法について理解を深めてください。
Windows11:パソコンのスペックを確認するとは
Windows11のパソコンでスペックを確認するとは対象のパソコンがどのような性能(ハードウェア構成)を備えているかを調べることを意味します。
主にパソコンに備わっている以下のハードウェアや仕様を確認します。
項目 | 説明 |
---|---|
CPU(プロセッサ) | 計算や命令の処理を行うパソコンの頭脳。性能が高いほど動作が早くなる 例:Intel Core i5 |
メモリー(RAM) | 実行中のデータやプログラムを置く場所。容量が大きいほどマルチタスクや大きな処理が早くなる 例:8GB、16GB |
ストレージ容量 | ファイルやソフトを保存する場所 例:512GB SSD |
GPU | 映像関連の計算を行う。ゲームや動画編集をする場合は必須 例:Intel Iris Xe |
ディスプレイ | パソコンの画面を表示する装置 例:15.6インチ フルHD |
パソコンのスペックの確認ではCPUやメモリー、ストレージ容量を確認したい場面が多いです。
パソコンのスペックを確認する操作は次のような目的で行われます。
- 新しいアプリケーションが動作するかソフトウェア要件の確認のため
- Windows11へアップグレードするための要件を満たしているか確認するため
- 動作が遅い場合の原因調査
- 資産管理や棚卸で詳細な情報を調べるため
- 他機器との互換性を調べるため
- 組織のポリシーで決められたスペック要件を満たしているか確認するため
パソコンのスペックを確認する方法については次項より解説していきます。
CPUとメモリーの関係
CPUとメモリーの違いについてわからない人がよくいます。私がCPUとメモリーについて説明するときは「まな板で具材を切る料理人」を例として使います。
この場合CPUが具材を実際に切る料理人、メモリーがまな板です。
料理人(CPU)が良ければ具材を早く切ることができます。またまな板(メモリー)が広ければたくさんの具材をのせてスムーズに切る動作を進められます。
パソコンではこの具材が計算や命令の処理となります。CPUの性能がいくら高くても、メモリーが悪ければたくさんの処理を同時並行してスムーズに進められません。逆にメモリーがよくても、CPUが悪ければパソコンの速度は速くはなりません。
このようにCPUとメモリーはどちらも全体的な速度に関係するということです。
パソコンのスペックを確認する方法
パソコンのスペックを確認する方法は以下4つあります。
- 設定アプリから確認
- タスクマネージャーから確認
- システム情報から確認
- コマンドプロンプト、PowerShellから確認
設定アプリから確認
Windows11の設定アプリからパソコンの各種スペックを確認することができます。
主要なスペックを確認したい場合は以下の操作でバージョン情報画面を表示して確認できます。
- タスクバーにあるスタートボタンをクリックし、表示された画面から「設定」を選択する
- 表示された設定画面の左側にあるメニューから「システム」を選択する
- 画面右側から「バージョン情報」をクリックする



上記の操作で主要スペックが表示されているバージョン情報画面が表示されます。バージョン情報画面の上部には主要なスペック情報である「ストレージ」「プロセッサ」「実装RAM」「グラフィックカード」の情報が表示されます。

その下にある「デバイスの仕様」では以下の情報が確認できます。
- デバイス名
- CPU(プロセッサ)
- 実装RAM(メモリー容量)
- システムの種類(64ビット、32ビット)

また「Windowsの仕様」では現在のWindowsのバージョンやエディション(Windows11 Proなど)が確認できます。

タスクマネージャーから確認
Windows11のタスクマネージャーのパフォーマンスから主なスペックの詳細な情報を確認することができます。
タスクマネージャーのパフォーマンスを開く方法は以下の通りです。
- タスクバーの空いている箇所を右クリックし、表示されたメニューから「タスクマネージャー」をクリックする
- 表示されたタスクマネージャーから「パフォーマンス」タブをクリックする


上記の操作で主なスペックを確認できるパフォーマンス画面が表示されます。この画面から確認したいスペックの項目をクリックします。

各スペックでは以下の情報が確認できます。
項目 | 確認できる内容 |
---|---|
CPU | 型番、コア数、論理プロセッサ数、クロック数 |
メモリー | メモリーサイズ、使用量、速度 |
ディスク | ドライブの型番、容量、種類(SSD、HDD) |
GPU | GPU名、使用率、物理的な場所、バージョン、ドライバー |
Wi-Fi | アダプター名、IPアドレス、SSID |
システム情報から確認
Windows11にはシステム情報というパソコンに搭載されているハードウェアやシステム構成を一覧表示するツールが備わっています。
システム情報を使うことでパソコンの詳細なハードウェア情報やシステムの概要、ソフトウェア環境まで確認することができます。
システム情報ではタスクマネージャーや設定アプリよりも詳細な情報を確認できます
システム情報を開く方法は以下の通りです。
- キーボードで「Windowsキー + Rキー」を押す
- 表示された「ファイル名を指定して実行」画面で「msinfo32」と入力して「OK」をクリックする

上記の操作で次図のようなシステム情報が表示されます。

システム情報から確認できる項目の一例を以下に記します。
- OS名やバージョン
- システム名
- 製造元・モデル名
- メーカー
- CPU(プロセッサ)
- BIOS
- 実装メモリー(RAM)
- サウンドデバイス情報
- ストレージ
- ディスプレイ
- ネットワーク情報
コマンドプロンプト、PowerShellから確認
Windowsのコマンドプロンプトからコマンドを実行してパソコンのスペック情報を取得することができます。
コマンドプロンプトは以下の流れで起動できます。
- キーボードで「Windowsキー + Rキー」を押す
- 表示された「ファイル名を指定して実行」画面で「cmd」と入力して「OK」をクリックする

上記の操作でコマンドプロンプトが起動します。

まずWindowsの基本的なシステム情報を一覧表示するには「systeminfo」コマンドを実行してください。

- OS名
- シリアルナンバー
- BIOSバージョン
- CPU名
- メモリー容量
より細かくハードウェア情報を確認したい場合はPowerShellを使うことをお勧めします。
PowerShellは画面下部にある検索窓に「PowerShell」と入力し、検索結果からPowerShellを選択して起動します。

起動したPowerShellからコマンドを実行して各スペックを確認しましょう。たとえばCPUやメモリー、ディスク、GPUに関しては以下コマンドを実行してみてください。
# CPU
Get-CimInstance Win32_Processor | Select-Object Name, NumberOfCores, NumberOfLogicalProcessors
# メモリー
Get-CimInstance Win32_PhysicalMemory | Select-Object Manufacturer, Capacity, Speed
# ディスク
Get-CimInstance Win32_DiskDrive | Select-Object Model, Size, MediaType
# GPU
Get-CimInstance Win32_VideoController | Select-Object Name
まとめ
本記事「【Windows11】パソコンのスペックを確認する方法(調べ方)」はいかがでしたか。
ここでは以下の項目について解説してきました。
- Windows11でパソコンのスペックを確認することについて
- パソコンのスペックを確認する4つの方法
Windows11のパソコンでスペックを確認する方法を覚えて、必要な時にすぐ確認できるようにしておきましょう。