【Teams】チャットとチャネル(チーム)の違いや使い分けについて

時計 2025.01.29 / 時計

Teamsでチャットとチャネル(チーム)の違いや使い分け

記事ではMicrosoft 365のTeamsにおける、チャットチャネル(チーム)の違い使い分けについて詳しく解説していきます。

Teamsの主要ツールに「チャット」と「チャネル(チーム)」があります。どちらもほぼ毎日利用されるTeamsのメイン機能です。

Teams:チャットとチーム

チャットとチャネルはどちらもメッセージのやり取りやファイル共有をメンバー間で行うコミュニケーションツールです。そのためチャットとチャネルの違いや使い分けがわからずにこれらを利用しているユーザーが多いです。

チャットとチャネルをうまく使い分けることでメンバー間のコミュニケーションが効率化し、情報共有の質が向上します。

本記事を通して、Teamsでのチャットとチャネルの違いや使い分けについて理解を深めてください。

ここではMicrosoft 365による最新のTeamsを使用しています。

Microsoft用語の確認

Microsoft 365とはMicrosoft社が提供しているOfficeアプリケーション(Outlook、Word、Excel、SharePoint、PowerPointなど)やサービスを利用できるサブスクリプション(月額課金制)のクラウドサービスです

Teams:チャットとチャネル(チーム)の違い

チャットとは

Teamsの主要ツールの一つ「チャット」はリアルタイムでメッセージやファイルのやり取りを行える機能です。1対1または少人数のメンバー、短期間のプロジェクトなどに適したコミュニケーションツールです。

POINT

チャットは個人間や少人数のグループでの迅速なコミュニケーションに特化しています

チャットには1対1の「個人チャット」と複数人の「グループチャット」があります。グループチャットについて詳しくは以下記事をご参照ください。

チャットは基本的にプライベートな空間であり、他のユーザーに表示されることはありません。

チャットで利用できる主な機能は以下の通りです。

チャットの主な機能
  • テキストでのメッセージ
  • ファイル共有
  • 特定のメンバーに通知を送るメンション
  • いいねやハートなどのリアクション
  • キーワードによるメッセージの検索
  • ビデオ通話または音声通話
  • チャットのピン留め
  • PlannerやOneNoteなどのアプリの追加

上記はチャットで利用できる機能の一部ですが、このようなさまざまな機能を使ってコミュニケーションを取ることができます。

チャネル(チーム)とは

もう一つのTeamsの主要ツールに「チーム」があります。チームはプロジェクトや部署、組織単位ごとでメッセージによるやり取りやファイル共有、情報を交換するためのグループです。

POINT

目的に応じて複数のチームを作成して、その中で情報やファイルを共有できます

チームは以下の単位で作成されることが多いです。

  • 部門ごと(例:IT部、人事部、経理部)
  • プロジェクトごと(例:Aプロダクト開発、B社向けホームページ作成)
  • 目的ごと(例:)

チームについて詳しく知りたい方は以下記事をご参照ください。

このチームには一つ以上のチャネルが存在します。チャネルとはチーム内のメンバーと特定のトピックやプロジェクトごとに会話や情報共有などをするスペースです。

POINT

チャネルごとにメンバーを設定し、限られたメンバー間で特定のトピックについて会話することができます

チャネルには投稿タブとファイルタブがあり、さらにエクセルやPlanner、OneNoteなどさまざまなツールを追加することができます。

Teams:チャネルのタブ

チャネルで利用できる主な機能は以下の通りです。

チャネルの主な機能
  • 投稿はスレッド形式の会話
  • ファイルの共有および共同編集
  • アプリやファイルなどをタブに追加できるタブ機能
  • 通知を送れるメンション機能
  • チャネルの種類に応じたアクセス管理
  • Plannerを利用することによるタスク管理
  • メンバー間でのオンライン会議(即時会議、スケジュール会議)

チャネルについてより詳しく知りたい方は以下記事をご参照ください。

POINT

チームとチャネルの関係として組織には複数のチームが存在し、そのチーム毎に一つ以上のチャネルが存在するということです。次図のように階層構造になっていると考えると理解しやすいです。

Teams:チームやチャネルの階層構造

チャットとチャネルの違い

チャットとチャネルは機能面や用途でさまざまな違いがあります。以下に主な違いを記します。

チャットとチャネルの違い
  • 会話形式
  • 会話のしやすさ
  • ファイルの保存場所
  • アプリ連携
  • 参加可能人数

会話形式

チャットとチャネルでは会話形式が大きく違います。チャットは時系列で会話が進行する形式です。つまりメッセージが送信された順にリスト表示されます。

すべての会話が1つのタイムラインで進行していくため、複数のトピックについて会話をすると情報の整理が難しくなります。

POINT

チャットでは1つのトピックに絞って会話を進めると情報が管理しやすいです

これに対してチャネルはスレッド形式で会話を行うという特徴があります。スレッド形式とは会話をトピックごと(投稿ごと)に管理して進行する会話形式です。

Teams:チャネルのスレッド形式

上手のように1つのトピックに対するメッセージをまとめることができるため、複数のトピックについて議論しても情報が混在せず、効率的に管理することができます。

会話のしやすさ

チャットは迅速なやり取りができるという特徴があります。個人間や少人数による自由な会話が即座に行えます。

メッセージは時系列に並ぶため、特別なにも考えずに自然な会話が可能です。しかし複数のトピックについて話し合う場合は情報が混在して情報整理が難しいです。

チャネルはチャネルに比べて迅速な会話には不向きですが、スレッド単位で会話が分かれるため複数のトピックについて議論を交わす場合は情報整理が容易となります。

POINT

チャットは個人間や少人数での迅速な会話に適しており、チャネルは複数のトピックについて会話する場合やトピックごとに情報を整理したい場合に適しています

ファイルの保存場所

チャットとチャネルでファイルが保存される場所が異なります。

チャットでファイルを共有するとOneDriveに保存され、チャネルの場合はSharePointに保存されます。

Teams:OneDriveとSharePointに保存されるファイル
POINT

TeamsでアップロードしたファイルはTeams上に保存されるわけではない

これらOneDrive、SharePointにはさまざまな便利な機能が備わっています。たとえば誤ってTeams上でファイルを削除しても、各サービスから復元することが可能です。

関連記事:【Teams】誤って削除・過去に削除したファイルを復元する方法

誤って上書き保存したファイルを戻す方法

Teamsのファイル共有機能を利用していると誤った内容でファイルを上書き保存してしまうことがあります。

このような場合はバージョン履歴機能を使うことで過去の状態に戻すことができます。この機能はOneDrive、SharePointともに備わっています。

バージョン履歴機能について詳しくは以下記事をご参照ください。

アプリ連携

チャネルではチャネルごとにタブにアプリを追加できます。アプリをタブに追加することでメンバー全員が簡単にアクセスできるようになります。

追加できるアプリは「Planner」「SharePoint」「To Do」「OneNote」「Excel」などのMicrosoft 365のアプリや外部アプリも可能です。

参加可能人数

チャットとチャネルでは参加できる人数も大きく違います。

チャットでは最大250人(グループチャット)、チャネルでは最大25万人まで参加することができます。

チャットとチャネルの使い分けについて

ここまでの説明でチャットとチャネルが大きく異なることがわかりました。チャットとチャネルを上手に利用することでメンバー間のコミュニケーションを効率化し、情報共有や作業の質を向上させることができます。

使い分け方として、チャットは以下のケースで利用することがお勧めです。

チャネルを利用するケース
  • 短期的な会話
  • 迅速なやり取り(即時性)
  • 個人や少人数での簡易的なやり取り
  • プライベートな会話

これに対してチャネルは以下のケースでの利用がおすすめです。

チャネルを利用するケース
  • 長期的なプロジェクト
  • 組織全体や部署、大人数での情報共有
  • さまざまなトピックについての議論
  • 資料の共有
  • 進捗管理が必要な場合

まとめ

本記事「【Teams】チャットとチャネル(チーム)の違いや使い分けについて」はいかがでしたか。

ここでは以下の項目について解説してきました。

  • Teamsのチャットとチャネルについて
  • チャットとチャネルの違い
  • チャットとチャネルの使い分けについて

チャットとチャネルについて理解を深めて、適切に利用してチーム内のコミュニケーションを効率的に行えるようにしましょう。

Teamsには他にも仕事に役立つ機能が豊富に備わっています。ぜひ以下記事から仕事に役立つ機能を見つけて、利用してみてください。