【エクセル】編集履歴を確認する方法:「変更履歴の記録」と「変更内容を表示」
2025.03.25 /

本記事ではMicrosoftのエクセルにおける、編集履歴を確認する方法について詳しく解説していきます。
仕事でエクセルを使用している場合、特に複数人で共同作業しているとエクセルの編集履歴(変更履歴)を確認したいことはよくあります。
エクセルには編集履歴を確認する機能が備わっており、ファイルがオンライン上(SharePointやOneDrive)にあるのかそうでないかで使用する機能が異なります。
オンライン上のエクセルであれば「変更箇所の表示」または「バージョン履歴」を使い、オンライン以外(PCのローカルやネットワーク上の共有フォルダ)のエクセルでは「変更履歴の記録」を使います。
本記事を通して、エクセルで編集履歴を確認する方法について理解を深めてください。
ここではMicrosoft 365による最新のエクセルを使用しています。
Microsoft 365とはMicrosoft社が提供しているOfficeアプリケーション(Outlook、Word、Excel、SharePoint、PowerPointなど)やサービスを利用できるサブスクリプション(月額課金制)のクラウドサービスです

Microsoft365とは:どのようなサービスかわかりやすく解説
エクセル:編集履歴(変更履歴)を確認するとは
エクセルを複数人で共同作業していると誰が、いつ、どこのセルをどのように変更したのか確認したいことがあります。
たとえば編集履歴を確認したい場面は次のようなときです。
- 意図しない変更があった場合に原因を調査するとき
- 数値のミスがあったときに追跡するとき
- 誤って上書きしてしまったときに元に戻したいとき
このような場面で利用する、過去の編集履歴(変更履歴)を確認できる機能がエクセルには備わっています。
エクセルの編集履歴の確認方法はオンライン上(SharePointやOneDrive)のエクセルとオンライン以外(ローカルPC上やネットワーク上の共有フォルダ)のエクセルで方法が異なります。
それぞれの方法について次項より解説していきます。
エクセルの編集履歴を確認する方法はオンライン上のエクセルとローカル上のエクセルで異なる
オンライン上(SharePointやOneDrive)のエクセルで編集履歴を確認する方法
SharePointやOneDriveに保存しているエクセルでは簡単に編集履歴を確認することができます。
オンライン上のエクセルで編集履歴を確認する方法は以下の通りです。
- オンライン上のエクセルを開く
- 画面上部にある「校閲」タブをクリックする
- 表示されたリボンから「変更箇所の表示」をクリックする


上記の操作を行うと画面右側に変更履歴(編集日時、編集したユーザー名、変更した内容)がリスト表示されます。

注意点として最新のいくつかの変更しか表示されません。より過去の変更について確認したい場合はバージョン履歴機能を使って、過去のエクセルと現在のエクセルを見比べて編集点を確認する方法をとってください。
「変更箇所の表示」と「バージョン履歴」を併用することで、最新から過去までの変更点を判別できます
エクセルのバージョン履歴機能とは
SharePointやOneDriveなどMicrosoft 365のオンライン上のエクセルではファイルの変更履歴を確認できる機能が備わっています。
この機能を使うことで変更履歴からファイルを過去の状態に戻す・復元するといったことができます。
バージョン履歴機能について詳しくは以下記事をご参照ください。

【SharePoint】編集したファイルを過去の状態(バージョン)に戻す・復元する方法
オンライン以外のエクセルで編集履歴を確認する(履歴を残す)方法
オンライン以外(PCのローカルやネットワーク上の共有フォルダ)のエクセルで編集履歴を確認するには以下の操作が必要です。
- 変更履歴の記録を校閲タブに追加する
- 変更箇所の記録を有効にする(ブックを共有する)
上記の操作をすることで編集履歴の確認ができるようになります。
この方法は古いバージョンのエクセルで利用されていた変更履歴を記録する機能です。現在の最新のエクセルでは非推奨とされています
変更履歴の記録を校閲タブに追加する
最新のエクセルでは「変更履歴の記録」は非表示となっています。そのためまず最初にエクセルの校閲タブに「変更履歴の記録」を追加する必要があります。
以下の流れで「変更履歴の記録」をリボンに追加してください。
- 画面上部にある「校閲」タブを選択し右クリックし、表示されたメニューから「リボンのユーザー設定」を選択する
- コマンドの選択欄で「リボンにないコマンド」を選び、その下のリストから「変更履歴の記録(レガシー)」をクリックする
- 右側のユーザー設定欄で「校閲」を選択して「新しいグループ」ボタンをクリックする
- 新たに「新しいグループ(ユーザー設定)」が追加されるのを確認し、「名前の変更」ボタンをクリックする
- 表示された「名前の変更画面」で表示名を入力して「OK」をクリックする(ここでは「変更履歴の記録」としています)
- 追加したリボンと「変更履歴の記録(レガシ)」のコマンドが選択されていることを確認して「追加」ボタンをクリックする
- ユーザー設定欄に「変更履歴の記録(レガシー)」が追加されたことを確認したら「OK」をクリックする







上記の操作により「校閲」タブに「変更履歴の記録(レガシー)」が追加されます。

変更箇所の記録を有効にする(ブックを共有する)
校閲タブに「変更履歴の記録」を追加したら、次に変更箇所の記録を有効にします。変更箇所の記録を有効にする方法は以下2つあります。
- 追加した「変更箇所の記録」から有効にする
- ブックの共有を有効にする
校閲タブに追加した「変更箇所の記録」から記録を有効にする方法は以下の通りです。
- 校閲タブの「変更箇所の記録」をクリックし、表示されたメニューから「変更箇所の表示」を選択する
- 表示された変更箇所の表示画面より「編集中に変更箇所を記録する(ブックを共有する)」にチェックを入れて「OK」をクリックする


上記の方法で変更箇所の記録を有効化できます。(同時にブックが共有化される)
またはブックを共有化することでも変更箇所の記録は有効となります。ブックの共有を有効にする方法については以下記事をご参照ください。

【エクセル】複数人で1つのエクセルを同時に編集する:ブックの共有
エクセルの変更箇所を確認する
変更箇所の記録を有効化すると変更したセルの左上に三角形の印が付きます。

このセルにカーソルをのせると次図のように変更履歴(編集日時、編集したユーザー名、変更した内容)がポップアップ表示されます。

またリボンに追加した「変更履歴の記録」ボタンからも以下の手順で変更履歴を表示することができます。
- 校閲タブの「変更履歴の記録」ボタンをクリックし、表示されたメニューから「変更箇所の確認」を選択する
- 次図の画面が表示された場合は「OK」をクリックする
- 表示された「反映する変更の選択」画面で「OK」をクリックする(変更対象の指定項目を目的によって変更してください)



上記の操作を行うと次図のように変更履歴が画面に表示されます。変更履歴を確認したら、「反映する」ボタンを押して変更履歴を反映させてください。

まとめ
本記事「【エクセル】編集履歴を確認する方法:「変更履歴の記録」と「変更内容を表示」」はいかがでしたか。
ここでは以下の項目について解説してきました。
- 編集履歴を確認することについて
- オンライン上のエクセルの編集履歴を確認する方法
- オンライン以外のエクセルの編集履歴を確認する方法
エクセルの共同編集をしている場合、編集履歴の確認する機能は役に立つ場面がとても多いです。まだ使っていない場合はぜひ利用してみてください。
エクセルにはその他にも様々な仕事に役立つ機能が備わっています。以下エクセルのまとめ記事では仕事で便利な機能をご紹介しています。ぜひご覧いただき、仕事に役立つ機能を見つけてください。

【エクセル】機能一覧:仕事で便利な機能や設定をまとめて紹介