【SharePoint】編集したファイルを過去の状態(バージョン)に戻す・復元する方法
2022.03.17 /

本記事ではMicrosoft365(旧Office365)で利用できるSharePointにおける、編集したファイルを過去の状態(バージョン)に戻す・復元する方法について解説していきます。
SharePointはクラウドのファイル共有サービスとして多くの企業で利用されています。
SharePoint上に保存しているファイルを編集後、以前の状態に戻したいと考えたことはあると思います。
実はSharePointには保存しているファイルを編集前の状態に戻すための機能が備わっています。
この機能を利用することで過去に遡ってファイルを復元することができます。
本記事を通してSharePointに保存したファイルを過去の状態に戻す方法を覚えてください。
SharePoint
SharePointとは
SharePointはMicrosoft365(旧Office365)で提供されるサービスの一つです。SharePointを利用することで組織内のファイル共有をクラウド上で行うことができます。
クラウド上にファイルを保存できるため、いつでもどこでもインターネットさえつながっていれば利用することができます。
私の会社ではファイル共有にSharePointと社内に置いているファイルサーバー(Synology)の2つを利用しています。
どちらもメリット・デメリットがあるため、どちらが良いとはなかなか言えませんが、リモートワークにおいてはSharePointに軍配が上がるかと思います。
SharePointでエクセルを開くと、マクロ付きの場合はマクロが使用できないと思われがちです。しかしSharePointでも問題なくマクロを実行することができます。
詳しくは以下記事をご参照ください。

【SharePoint】エクセル(Excel)のマクロを実行する方法
SharePoint内のファイルを過去の状態に戻す・復元する
ファイルの変更履歴(Version history)を表示する
SharePointに保存したファイルは社内の多くのスタッフが編集を行います。そのため多岐にわたる問題が発生します。
例えば「間違えて中身の一部を削除して保存してしまった」や「変更した箇所がわからない」といった問い合わせがあります。
このような場合、SharePointに備わっている仕組みを利用することでこれら問題を解決できます。
ここで利用する仕組みは、保存されたファイルの変更履歴から過去の状態に戻す・復元するものです。
以下に示す方法で対象ファイルの変更履歴(Version history)を表示します。
- SharePointを開く
- 対象のファイルを選択>右クリック
- 表示された項目から「バージョン履歴(Version history)」を選択

上記で次図のような変更履歴(Version history)が表示されます。

変更履歴には対象ファイルが編集保存された時点でのバージョン管理がされています。
この機能はデフォルトで有効になっていますがもしバージョン履歴が表示されない場合は、管理者に確認してください。
過去の状態にファイルを復元(置き換える)
変更履歴の画面から、過去のバージョンを現在のファイルとして復元することができます。
ファイルを過去バージョンから復元するには以下の方法を実行します。
- 目的のバージョンの日付にマウスポインターを置く
- 右側に表示される下矢印をクリック
- 表示された項目から「復元(Restore)」を選択
- 確認ダイアログが表示されますので、「OK」を選択



上記の方法でファイルを過去バージョンから復元できます。復元したバージョンが最新バージョンとして表示されます。
過去のファイルを保存する
復元はせずにバージョン履歴から過去のファイルを保存するということもできます。
以下に過去バージョンのファイルを保存する方法を記します。
- 目的のバージョンの日付をクリック
- エクセルアプリで該当のファイルが開く
- 「名前を付けて保存」で該当ファイルを保存
上記の方法で過去バージョンのファイルを復元することなく、保存することができます。
まとめ
本記事「【SharePoint】編集したファイルを過去の状態(バージョン)に戻す・復元する方法」はいかがでしたか。
変更履歴から間違って保存する前の状態に戻せる機能を紹介しましたが、案外この機能の存在を知らない方が多いです。
ぜひ仕事やプライベートで利用してみてください。