【Windows 11】PDFを画像(JPG、PNG)に変換する方法:全体や一部のみの変換

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【Windows】PDFを画像(JPG、PNG)に変換する方法:全体や一部のみの変換

記事ではWindows 11における、PDF画像JPG、PNG)に変換する方法について解説していきます。

PDFはビジネスから日常まで幅広く利用されているファイル形式であり、特にビジネスでは最も利用頻度が高いファイル形式の一つと言えます。

PDFはメールやチャットを通して相手に共有する機会が多いですが、PDFすべての内容を相手に公開したくないような場面も少なくないです。

このような場面ではPDFの一部を画像として保存して相手に共有することがおすすめです。その他にもPDFを画像に変換したい場面は多くあります。

本記事を通して、Windows 11のパソコンでPDFを画像(JPG、PNG)に変換する方法について理解を深めてください。

2025.12.23 記事を追記・修正いたしました

注意:PDF変換でオンラインのWebサービスは利用しない

PDFを画像に変換する際の注意点ですが、絶対にオンライン(Webアプリケーション)でPDFを画像に変換することはしないようにしましょう。

オンラインでPDFを変換するためにPDFをアップロードすることは知らない相手のサーバーにファイルが保存されることを意味します。

POINT

Web上の無料サービスでPDFをアップロードすることは相手にPDFを渡すことを意味します。

特に社外秘の情報が記載されたPDFをオンラインの無料サービスにアップロードすることは絶対にしないでください。

サイトには保存されたPDFは数時間以内に削除します、といった文言が記載されていることもありますが、確実に削除されているかの確証はないです。

iLovePDFといったWebサイトがありますが、私としては利用することはお勧めしないです。利用するとしても、機密情報が入ったPDFでは絶対に利用しないようにしましょう。

私の場合

私の会社では情報漏洩を防ぐために、ファイルをアップロードするようなWebサービスの利用を禁止しています

PDFを画像(JPG、PNG)に変換する方法

PDFを画像に変換するとは、PDFの中身をPNGやJPGなどの画像ファイルに書き出す操作を意味します。

Windows 11でPDFを画像に変換する方法として以下3つの方法を解説します。

  • スクリーンショットで画像として保存
  • PDF閲覧ソフトの利用(PDF-Xchange Editor、Adobe Acrobat Reader)
  • Snipping Toolの利用

それぞれの方法について次項より解説していきます。

PDFをエクセルに変換

業務を効率的に進めるために、PDFをエクセルに変換したい場面は多くあります。PDFで受け取った請求書や納品書に記載された表をエクセルに変換することで、簡単に管理・編集できるようになります。

PDFをエクセルに変換する詳しい方法については以下記事をご参照ください

スクリーンショットで画像として保存

スクリーンショットとはパソコンのディスプレイに表示されている画面をキャプチャ(取影)して画像として保存する機能で、Windows 11に標準で備わっています。

PDFを画像として保存する最も簡単な方法がスクリーンショットを使った方法です。流れとしては画像として保存したいPDFの画面を表示し、スクリーンショットを実行するだけです。

これによりPDFの一部または全体を画像として保存することができます。

Windows 11でスクリーンショットを行う方法について詳しくは以下記事をご参照ください。

PDF閲覧ソフトの利用(PDF-Xchange Editor、Adobe Acrobat Reader)

無料のPDF閲覧ソフトでPDFを画像に変換する方法をご紹介します。ここでは無料のPDF閲覧ソフトとして人気のある「PDF-Xchange Editor」と「Adobe Acrobat Reader」によるPDFの画像変換方法について説明します。

PDF XChange Editor

PDF-XChange EditorとはPDFの作成・編集・表示・変換などさまざまな機能を備えた高機能なPDF編集ソフトです。無料版と有料版があり、無料版でもさまざまな機能が利用できます。

PDF-XChange Editorは多機能なだけでなくAdobe Acrobatよりも軽量で高速な動作を実現している点です。そのため個人から大企業まで多くのユーザーに利用されている人気のPDFソフトです。

PDF-XChange EditorでPDFを画像に変換する方法は以下の通りです。

  1. 対象のPDFをPDF XChange Editorで開く
  2. 画面上部にある「変換」タブをクリックし、「イメージ変換」ボタンをクリックする
  3. PDF XChange Editor:「イメージ変換」をクリック
  4. 表示された[イメージエクスポート]画面より、「イメージの種類」で画像の種類を選択して「OK」をクリックする
  5. PDF XChange Editor:「イメージエクスポート」画面で「イメージの種類」で画像の種類を選択

上記の方法でPDFをPNGやJPEGなどの画像形式に変換することができます。

Adobe Acrobat Reader

Adobe Acrobat Readerは世界的に最も有名で、多くの方に利用されている無料のPDFソフトです。

Adobe Acrobat ReaderでPDFを画像にするには、一旦クリップボードにPDFをコピーし、ペイントなどの画像系ソフトに貼り付けを行い、PNGやJPEGに保存します。

Adobe Acrobat ReaderでクリップボードにPDFをコピーするには「編集」タブを選択し、「ファイルをクリップボードにコピー」を選択します。

Adobe Reader:クリップボードにPDFをコピーする

あとはペイントなどに貼り付けして、PNGやJPEGで保存します。

Snipping Toolの利用

Windows 11にはスクリーンショット専用のSnipping Toolというアプリが備わっています。

Snipping Toolでは選択した範囲を切り取って画像として保存することができます。

POINT

Snipping Toolはパソコン画面を取るだけでなくタイマーや画像編集、注釈、保存などさまざまな機能が利用可能なアプリです

Snipping Toolは以下の操作で起動できます。

  1. タスクバーにある検索ボックスに「Snipping Tool」と入力する
  2. Windows 11:検索ボックスに「Snipping Tool」と入力
  3. 検索結果に表示されたSnipping Toolをクリックして起動する
  4. Windows 11:Snipping Toolを起動

上記の操作でSnipping Toolが起動します。

Windows 11:Snipping tool

PDFをWordに変換

ビジネスでは取引先から共有されたPDFや社内のマニュアル・申請書類の内容を編集・追記したい場面がよくあります。この場合はPDFをWordに変換することでコンテンツの編集が容易になります。

Wordが使える環境であれば簡単にPDFをWordに変換できますし、有料のAdobe Acrobatであれば高精度にWordへ変換できます。また無料で利用できるWeb上のオンラインサービスも多く存在します。

PDFをWordに変換する詳しい方法については以下記事をご参照ください

PDFに関する役立つ情報

PDFから文字を入力・削除する方法

Adobe Acrobat DCといった有料のソフトを利用すれば簡単にPDFに文字の入力・削除ができます。しかし高い費用を払いたくない、会社が有料ソフトのインストールを許可しないといったこともあるでしょう。

わざわざPDFを印刷して、手書きで記入した後にスキャンするという方もいるかもしれません。

無料で利用できるPDF XChange EditorではPDFへの文字入力や削除が可能です。詳しい方法については以下記事をご参照ください。

PDFのファイルサイズを小さく(軽く)する方法

ほとんどのビジネスパーソンはPDFを日常の業務で利用しています。ファイル数が多いとそれだけハードディスクを圧迫してしまうため、できるだけファイルサイズは小さいほうが望ましいです。

またお客様や社内にメールでPDFを送る場合でも、ファイルサイズが大きいとサーバー側で送信を止められてしまう可能性もあります。

PDFのサイズを小さくする方法に関して詳しくは以下記事をご参照ください。

PDFのプロパティから情報漏洩を防ぐ

お客様などにPDFを送る際に、わざわざプロパティの値を確認して送る人は僅かです。しかしこのプロパティに重要な情報が入り込んでいて、情報が漏洩してしまう可能性もあります。

そのためお客様にPDFファイルを共有する際はできるだけプロパティの値には注意が必要です。

PDFのプロパティの確認および削除の方法については以下記事をご参照ください。

まとめ

本記事「【Windows 11】PDFを画像(JPG、PNG)に変換する方法:全体や一部のみの変換」はいかがでしたか。

ここでは以下の項目について解説してきました。

  • PDFを画像に変換する3つの方法
  • PDFを変換するためのオンラインサービスを利用してはいけない理由