【エクセル】キャッシュの削除方法:保存場所やクリア方法について

時計 2024.12.21 / 時計

エクセルでキャッシュの削除方法について

記事ではMicrosoftのエクセルにおける、キャッシュ保存場所削除方法(クリア方法)について詳しく解説していきます。

エクセルのキャッシュとはパフォーマンスの向上を目的とした一時的にデータを保存する仕組みです。

キャッシュは多くのメリットを提供する便利な仕組みですが、「データサイズの肥大化によるパフォーマンスの低下」や「古いデータを表示する」といった問題が発生する可能性があります。

このような問題が発生した場合はキャッシュを削除することで問題が解決することがほとんどです。

本記事を通して、エクセルでキャッシュを削除する方法や保存場所について理解を深めてください。

ここではMicrosoft 365による最新のエクセルを使用しています。

Microsoft用語の確認

Microsoft 365とはMicrosoft社が提供しているOfficeアプリケーション(Outlook、Word、Excel、SharePoint、PowerPointなど)やサービスを利用できるサブスクリプション(月額課金制)のクラウドサービスです

エクセル:キャッシュ

キャッシュとは

エクセルでのキャッシュとはデータを一時的に保存する領域であり、エクセルでは計算結果や編集しているファイル、頻繁に使用するデータなどが保存されます。

キャッシュによりエクセルでは再計算やデータのロード時間を減らすことでパフォーマンスが向上します。

キャッシュの仕組みはエクセルだけでなく様々なアプリケーションで利用されています。たとえばブラウザーのEdgeでは閲覧したウェブサイトのデータをキャッシュとして保存してウェブサイトの表示を高速化しています。

関連記事:【Microsoft Edge】キャッシュクリアする方法

キャッシュによるデメリット

キャッシュは基本的には便利な機能です。しかしときには次のような問題を発生させることがあります。

  • キャッシュのサイズが大きくなり、読み込みや動作が遅くなる
  • 古いキャッシュにより、最新のデータではなく古いデータを表示する

キャッシュはこのような「パフォーマンスの低下」や「古いデータの表示」という問題を引き起こす可能性があります。

エクセルのキャッシュによる問題が発生したらキャッシュを削除することで問題を解決することができます。

OneDriveで古いエクセルファイルが表示される

エクスプローラーでOneDrive上のエクセルを開くと古いファイルが表示される問題が発生することがあります。

オンライン上から開くと最新のデータで開けるのに、エクスプローラーから開くと古いデータで開かれる状態になることがあります。

これはキャッシュが起因して発生している可能性が高いです。

OneDriveで古いエクセルが表示される問題について詳しくは以下記事をご参照ください。

エクセルのキャッシュを削除する方法

エクセルのキャッシュを削除するには以下2つの方法があります。

エクセルのキャッシュを削除する方法
  • エクセルのオプションから削除する
  • キャッシュの保存場所(フォルダ)を削除する

上記それぞれの方法について次項より解説していきます。

エクセルのオプションから削除する

エクセルのオプションからキャッシュを削除する方法は以下の通りです。

  1. エクセルファイルをデスクトップアプリで開く
  2. 画面左上にある「ファイル」をクリックする
  3. Excel:ファイルをクリック
  4. 左側のメニューから「オプション」を選択する
  5. Teams:左側のメニューから「オプション」を選択
  6. 表示された「Excelのオプション」画面の左側のメニューから「保存」をクリックする
  7. Teams:「Excelのオプション」画面の左側のメニューから「保存」をクリック
  8. 画面右側で下にスクロールし、キャッシュの設定欄にある「キャッシュファイルの削除」をクリックする
  9. Teams:画面右側で下にスクロールし、キャッシュの設定欄にある「キャッシュファイルの削除」をクリック

上記の操作でエクセルのキャッシュを削除することができます。

キャッシュの保存場所(フォルダ)を削除する

エクセルのオプションでキャッシュを削除しても問題が解決しない場合があります。

その際はキャッシュの保存場所(フォルダ)を直接削除してください。キャッシュの保存場所は以下フォルダです。

キャッシュの保存場所

C:\Users\user\AppData\Local\Microsoft\Office\16.0\OfficeFileCache

上記はMicrosoft Officeアプリのキャッシュフォルダであり、エクセルもこのフォルダにキャッシュを格納しています。

このキャッシュの保存場所を削除する流れは以下の通りです。

  1. Office製品のアプリ(Excel、Teams、Outlook、Wordなど)を閉じる
  2. キーボードで「Windowsキー + Rキー」を押す
  3. 表示された「ファイル名を指定して実行」画面に
    「%LocalAppData%\Microsoft\Office\16.0」と入力して「OK」をクリックする
  4. Teams:「%LocalAppData%\Microsoft\Office\16.0」と入力
  5. 開いたエクスプローラーから「OfficeFileCache」を削除する
  6. Teams:「OfficeFileCache」を削除

上記の方法でエクセルを含むOffice製品のキャッシュを削除できます。

iPhoneでキャッシュクリアをする方法

iPhoneでのキャッシュとはアプリやブラウザーのデータを一時的にiPhone本体に保存しておく仕組みです。

キャッシュはとても有用な仕組みではありますが様々な問題を引き起こす原因になることがあります。

iPhoneではSafariやChromeなどアプリ毎にキャッシュが溜まるため、それぞれのアプリでキャッシュを削除する必要があります。

iPhoneでキャッシュクリアをする方法について詳しくは以下記事をご参照ください。

まとめ

本記事「【エクセル】キャッシュの削除方法:保存場所やクリア方法について」はいかがでしたか。

ここでは以下の項目について解説してきました。

  • エクセルのキャッシュについて
  • キャッシュのデメリット
  • エクセルのキャッシュを削除する2つの方法

エクセルでキャッシュによる動作不良や古いデータが表示される等の問題が発生したら、速やかにキャッシュの削除を実行しましょう。

エクセルには様々な機能が備わっています。以下記事では仕事に役立つ機能を紹介しております。ぜひ読んでいただき仕事に役立つ機能を探してみてください。