【エクセル】起動しない(開かない)場合の対処方法
2023.06.10 /

本記事ではMicrosoftのエクセルが起動しない(開かない)場合の対処方法について解説していきます。
エクセルは仕事で利用頻度が高いアプリケーションの一つです。そのためエクセルが起動しなくなると仕事が滞ってしまう恐れがあります。
エクセルが起動しない問題が発生したら、本記事で紹介している対処方法を試していただき、エクセルの修復を行ってください。
エクセルが起動しない問題とは
私は社内SE(システムエンジニア)として働いており、Microsoft365のアプリ(エクセルやワード、Outlookなど)に関する問題に日々対応しております。
エクセルに関して受ける問い合わせの中に次のようなものがあります。
エクセルが起動しない(開かない)
この問題が発生した際に私が実際に行う対処方法を次項より解説していきます。
またエクセルには似たような問題として、エクセルは開くが編集ができない、マクロの実行がブロックされて実行できないといった問題も発生します。
今現在発生している問題がこれらであれば以下リンクより対処方法をご確認ください。

【エクセル】共有フォルダ:「編集のためロックされています」の解決方法

【エクセル】「マクロの実行がブロックされました」:マクロが実行できない問題の解決
エクセルが起動しない(開かない)場合の対処方法
エクセルが起動しない(開かない)問題が発生した場合、以下の対処方法を試してみてください。
- すでに開いているエクセルでアクティブなセル以外のセルをクリックする
- パソコンを再起動する
- エクセルアプリを更新(アップデート)する
- セーフモードで起動する
- エクセルのファイルサイズを軽くする
- ショートカットの場合は大元のファイルがあるか確認する
- Officeの修復プログラムを実行する
- エクセルの拡張子を確認する
すでに開いているエクセルでアクティブなセル以外のセルをクリックする
エクセルをいくつか開いている場合は、開いているエクセルを開いて現在の状態を確認してください。
実はエクセルの仕様として、現在開いているエクセルブックのセルを編集している状態では新しいエクセルを開けないようになっています。つまり次図のようにセルに入力中を表す「|」のカーソルが入っていてはダメだということです。

この場合は他のセルをクリックする、またはEnterキーを押してセルの編集を解除してください。これが原因でエクセルの起動がブロックされていたならば、起動が止まっていたエクセルが順次起動していきます。
パソコンを再起動する
パソコンで動いているアプリケーションなどがエクセルの起動を阻害している可能性があります。そのため一度パソコンを再起動して、その後エクセルが起動できるか確認してみてください。
パソコンで動く様々なアプリケーションで問題が発生した場合は、再起動することで治ることが多いです。なにか問題が発生したらまずは再起動、これを覚えておいてください。
エクセルアプリを更新(アップデート)する
エクセルアプリの更新(アップデート)を行い問題が改善されるか確認してみてください。エクセルアプリの更新方法は以下の通りです。
- エクセルを起動し、画面左上の「ファイル」タブをクリック
- 左ペインから「アカウント」をクリック
- 「更新オプション」をクリックし、表示されたメニューから「今すぐ更新」を選択



上記でエクセルの更新プログラムが実行されます。更新が終わりましたらエクセルを起動して、問題が解消されたか確認してください。
セーフモードで起動する
エクセルにはマクロやアドインを読み込まずにエクセルを起動させるセーフモードが存在します。マクロやアドインに問題がある場合は、セーフモードであればエクセルが起動します。
アドインとはアプリケーションに機能を追加するプログラムのことです。エクセルでアドインを追加することでエクセルの機能を拡張できます

【エクセル】アドインとは:マクロのアドイン化やマクロの配布
もしセーフモードでエクセルが無事開いたら、マクロやアドインに問題があると疑ってください。
エクセルをセーフモードで開く方法は以下の通りです。
- 画面左下のスタートボタン(Windowsアイコン)をクリックし、アプリ一覧にある「Excel」を「Ctrl」キーを押しながらクリックする(Ctrlキーは押し続ける)
- 次図のダイアログが表示されるので「はい」をクリック
- セーフモードでエクセルが起動される


上記は新規エクセルをセーフモードで起動する方法ですが、既存のエクセルにおいてもCtrlキーを押しながら起動することでセーフモードでの起動になります。
エクセルのファイルサイズを軽くする
エクセルが開かないのではなく、ファイルサイズがあまりに大きくて開くのに相当な時間がかかっている場合があります。
私の会社でたまにあるのが、共有フォルダに格納しているファイルサイズが大きなエクセルをVPN経由で開く際に数分間かかることがあります
ファイルサイズが原因であれば、時間が経てばエクセルは開きます。ファイルサイズを小さくする方法として、不必要なシートの削除や画像の圧縮などを試してみてください。
ショートカットの場合は大元のファイルがあるか確認する
エクセルのショートカットをクリックしてエクセルを開こうとしている場合、大元のエクセルがきちんと存在しているか確認してください。

Officeの修復プログラムを実行する
エクセルのアプリケーション自体に問題が発生している可能性があるので、修復プログラムを実行してアプリケーションを治してみましょう。
「Officeプログラムの修復」にはクイック修復とオンライン修復があります。まずは早く完了するクイック修復を試し、ダメだったらオンライン修復を試してみてください。
以下に「Officeプログラムの修復」を実行する方法を記します。
- Outlookを起動し、「ファイル」を選択
- 左側から「Officeアカウント」を選択
- 「更新オプション」をクリックし、「今すぐ更新」を選択



エクセルの拡張子を確認する
ファイルには必ずファイル名に拡張子が付いています。エクセルでは「xlsx」や「xlsm」、「xls」などです。

【エクセル】拡張子xlsをxlsxに変更すべき理由:違いとマクロ実行の危険性
拡張子とはファイル名の「.(ピリオド)」に続く文字列のこと。拡張子はファイルの種類および形式を表す
Windowsでは拡張子の表示・非表示をエクスプローラーで設定できます。エクスプローラーを開き「表示」タブをクリック<「ファイル名拡張子」にチェックを付けてください。

もし開かないエクセルのファイル名に拡張子がない場合は、「名前の変更」などで拡張子を付けて保存してください。
まとめ
本記事「【エクセル】起動しない(開かない)場合の対処方法」はいかがでしたか。
本記事で紹介している対処方法で問題が改善しなければ、社内のIT部門に助けを求めてください。
エクセルには様々な仕事に役立つ機能が備わっています。以下記事ではエクセルでの仕事に使える機能を紹介しています。ぜひご覧いただき役立つ機能を見つけてみてください。

【エクセル】機能一覧:仕事で便利な機能や設定をまとめて紹介