【Teams】カメラが映らない:カメラをオンにできないときの対処方法
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本記事ではMicrosoftのTeamsにおける、カメラが映らない(カメラをオンにできない)ときの対処方法について詳しく解説していきます。
Teamsではオンライン会議やビデオ通話で自分のカメラ映像が映らない問題が発生することがあります。
カメラが映らないことで相手に表情や反応が伝わらないだけでなく、相手への印象が大きく低下する可能性もあります。特にお客様との商談や面接ではカメラが使えないと不利に働く可能性が高いです。
本記事を通して、Teamsでカメラが映らない(カメラをオンにできない)ときの対処方法について理解を深めてください。
ここではMicrosoft 365による最新のTeamsを使用しています。
Microsoft 365とはMicrosoft社が提供しているOfficeアプリケーション(Outlook、Word、Excel、SharePoint、PowerPointなど)やサービスを利用できるサブスクリプション(月額課金制)のクラウドサービスです
Teams:カメラが映らない問題について
私は社内SE(システムエンジニア)として働いており、日々さまざまなパソコンやアプリケーションに関する問い合わせや問題に対応しています。
社内のコミュニケーションツールとしてTeamsを使用しており、次のような問い合わせをよくいただきます。
- Teamsでカメラが映らない。相手の映像は見えているがこちらのカメラ映像が映っていない
- Teams会議でカメラをオンにできない
このようなTeamsでビデオ通話や会議を行う際に自分のカメラ映像が映らない問題は高い頻度で発生します。
Teamsのカメラが映らないと業務上さまざまな支障が発生します。たとえば次のような問題が考えられます。
- 表情やジェスチャーによるコミュニケーションが取れない
- 相手に意図的にカメラを切っていると誤解される
- 視覚情報がないため意思の疎通が難しくなる
Teamsのカメラが映らないことは相手への印象や信頼に大きく影響します。大事な会議でカメラが映らない場合、すぐに対応できるように対処方法を確認しておくことは重要です。
次項よりTeamsでカメラが映らないときの対処方法について詳しく解説していきます。
テスト通話によるカメラやマイクの正常動作確認
Teamsには事前にカメラやマイクの正常動作を確認できるテスト通話機能が備わっています。
会議開始時にカメラやマイクが正常に動いていないことに気づいても、対応が間に合わないことがあります。特に大事な会議などではテスト通話で事前に正常動作を確認するようにしましょう。
Teamsのテスト通話について詳しくは以下記事をご確認ください。
カメラが映らないときの対処方法
Teamsでカメラが映らない(カメラをオンにできない)ときの対処方法は以下の通りです。
- カメラをONにする
- 会議主催者がカメラを許可しているか確認
- Teamsアプリの再起動
- パソコンの再起動
- Teamsのデバイス設定からカメラデバイスの確認
- カメラの物理的な接続の確認(外付けの場合)
- カメラのシャッターが閉じられていないか確認(内臓カメラの場合)
- アプリのカメラへのアクセス許可を確認
- キャッシュのクリア
- カメラのドライバー更新
- カメラデバイスのアンインストール
- 別の外付けカメラを使用する
カメラをONにする
Teamsでのビデオ通話や会議でカメラが映っていない原因として、カメラがONになっていないことが考えられます。
会議画面の上部にあるカメラアイコンに斜線が付いている場合はカメラがオフなっていることを意味します。

この状態ではカメラは無効となっているためTeamsはカメラ映像を映しません。
カメラアイコンをクリックすることでONにできますので、カメラアイコンに斜線が付いていればクリックしてOFFからONに切り替えてください。
会議主催者がカメラを許可しているか確認
通常のTeams会議では自由にカメラのオン/オフを設定できます。しかし会議によっては主催者がカメラの使用を許可していないケースがあります。
主催者がカメラの使用を許可していない場合、カメラをONにできません
以下の流れで参加している会議がカメラを許可しているか確認してください。
- 画面上部から「その他」をクリック>「設定」>「会議のオプション」を選択する
- 表示された会議のオプション画面から参加状況項目にある「出席者のカメラを許可する」が有効になっているか確認する


上記の設定項目が無効になっていると、その会議ではカメラを使うことはできません。カメラを利用する必要がある場合は会議の主催者に連絡してください。
Teamsアプリの再起動
カメラが映らない問題ではアプリの一時的な不具合も考えられます。この場合はTeamsアプリを再起動することで現象が解決する可能性があります。
まずは以下の操作でTeamsアプリを終了してください。
- 画面右下の通知領域(システムトレイ)からTeamsアイコンを右クリックする
- 表示されたメニューから「Teamsを終了する」を選択する


上記の流れでTeamsアプリが完全に終了します。
Teamsアプリの右上にある×ボタンでは完全に終了しないため、必ず上記の操作を行ってください
Teamsアプリを終了させたら、再度アプリを起動してカメラが動作するか確認してください。
パソコンの再起動
Teamsに限らず、パソコンでなにかしらの問題が発生したら再起動することをお勧めしています。
パソコンを再起動することでカメラを含むデバイス類が再認識され、メモリの開放、ドライバーのリセットなども実行され、カメラが映らない問題が解決する可能性があります。
Teamsのデバイス設定からカメラデバイスの確認
Teamsアプリのデバイス設定から現在選択されているカメラデバイスの確認をしましょう。
ここの項目でカメラが「なし」になっている場合、カメラデバイスに問題が発生している可能性が高いと考えられます。
以下の流れでデバイス設定から正しくカメラが選択されているか確認してください。
- 右上のプロフィール画像の横にある三点リーダー(設定など)をクリックし、表示されたメニューから「設定」を選択する
- 画面左側から「デバイス」を選択する
- 画面右側にある「カメラ」で選択されているカメラデバイスを確認する



上記の操作でどのカメラが選択されているか、カメラが認識されていないかが確認できます。
またこの設定項目ではカメラのプレビューを見ることもできます。カメラが正しく認識されていればプレビューでカメラ映像が映ります。

カメラの物理的な接続の確認(外付けの場合)
外付けカメラをパソコンに接続して使っている場合は、ケーブルがしっかりとパソコンと接続されているか確認してください。
行うべき操作としては以下の操作です。
- ケーブルの抜き差し
- 半抜けになっていないか確認
- 接続端子を押し込む
- USBポートが壊れている可能性もあるため別のポートに接続する
上記の操作を行い、物理的な接続に問題がないか確認してください。
カメラのカメラシャッターが閉じられていないか確認(内臓カメラの場合)
現代のノートパソコンにはカメラ部分にカメラシャッター(プライバシーカバー)が付いていることが多いです。
カメラシャッターとはカメラ部分に付いているスライドカバーで、左右にスライドすることでカメラのレンズを物理的に覆い隠す機能です。
このカメラシャッターが閉じていることが原因でカメラが映っていないことが考えられます。
私の会社で貸与しているLenovoパソコンはカメラシャッターが付いており、「カメラが映らない」原因が単にシャッターが閉じられていただけということは多いです
アプリのカメラへのアクセス許可を確認
Windowsではアプリごとのマイクへのアクセス許可を設定できます。
Windowsではプライバシーの保護として各アプリがマイクにアクセスできるかどうかを制御できるようになっている
このアクセス許可設定でTeamsがカメラへのアクセスが許可されていない可能性が考えられます。
カメラのアクセスが許可されていない場合はカメラが正常に認識されていてもTeamsではカメラは使用できないです。
そのためプライバシー設定からTeamsがカメラへのアクセスが有効になっているか確認する必要があります。まずは以下の操作でカメラのプライバシー設定を開いてください。
- タスクバーにあるスタートボタンをクリックし、表示された画面から「設定」を選択する
- 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックする
- 表示された「プライバシーとセキュリティ」画面の「アプリのアクセス許可」から「カメラ」をクリックする



上記の操作でカメラのプライバシー設定画面が表示されます。
次に「カメラへのアクセス」および「アプリにカメラへのアクセスを許可する」が有効になっているか確認してください。無効になっていればクリックして有効に変更してください。

上記2つの設定がオンになっているとアプリごとのマイクへのアクセス許可設定が可能になります。画面上にアプリが一覧表示されているセクションがありますので、そこからTeamsをオンにしてください。

キャッシュのクリア
Teamsでは動作の高速化を目的としてキャッシュを保存しています。このキャッシュが起因してカメラが映らない問題を引き起こしている可能性もあります。
デバイス設定のキャッシュが影響して現在接続している正しいカメラが選択されていない現象が発生することがあります
そこでTeamsのキャッシュクリアを実行して問題が解決するか確認してみてください。
Teamsのキャッシュクリアの方法について詳しくは以下記事をご参照ください。
カメラのドライバー更新
カメラのドライバーが古かったり壊れていることが起因してカメラが映らないことがあります。
その場合はカメラのドライバーを最新に更新することで問題が解決する可能性があります。以下の流れでカメラのドライバーを更新してみてください。
- タスクバーにある「スタート」を右クリックして表示されたメニューから「デバイスマネージャー」を選択する
- 表示されたデバイスマネージャーから「カメラ」をダブルクリックして展開する
- 対象のカメラを右クリックし、表示されたメニューから「ドライバーの更新」を選択する



カメラデバイスのアンインストール
カメラのアンインストールも試す価値のある対処方法です。以下の流れでカメラのアンインストールおよび再インストールを実行してください。
- タスクバーにある「スタート」を右クリックして表示されたメニューから「デバイスマネージャー」を選択する
- 表示されたデバイスマネージャーから「カメラ」をダブルクリックして展開する
- 対象のカメラを右クリックし、表示されたメニューから「デバイスのアンインストール」を選択する



上記の操作でカメラデバイスのアンインストールを行いましたら、パソコンを再起動してください。
再起動後にアンインストールしたデバイスを自動的に再インストールします。
別の外付けカメラを使用する
問題の切り分けとして別の外付けカメラを使用してみましょう。
これにより今使っているカメラに問題があるのか、パソコンの設定やTeamsアプリ側に問題があるのか切り分けができます。
Teamsでマイクが使えない問題
Teamsで発生する問題で、カメラ問題と同じくらい高い頻度で発生するのが「マイクが使えない問題」です。
マイクは自分の音声を相手に送るための重要なデバイスです。マイクが使えないと会議を円滑に進めることは不可能と言っていいでしょう。
Teamsのマイクが使えない問題の対処方法については以下記事をご参照ください。
まとめ
本記事「【Teams】カメラが映らない:カメラをオンにできないときの対処方法」はいかがでしたか。
ここでは以下の項目について解説してきました。
- Teamsでカメラが映らない問題について
- カメラが映らないときの12個の対処方法
ここで紹介している方法で大抵のカメラ問題は解決するはずです。
Teamsには仕事に役立つさまざまな機能が豊富に備わっています。ぜひ以下記事から仕事に役立つ機能を見つけて、利用してみてください。