【Edge】Internet Explorer終了後でもIEを利用する方法:IEモードの有効化
2022.05.12 /

本記事ではInternet Explorer(IE)終了後でもIEを利用する方法について解説していきます。
Microsoftが開発したIEは2022年6月15日にサポートを終了します。サポート終了以降はIEが利用できなくなるため、IEのみに対応しているWebアプリケーションが利用できなくなります。
本来はEdgeやChromeに即座に対応させるべきですが、Microsoftは対応までの猶予期間としてMicrosoft EdgeでIEモードを提供しています。
IEモードを使用することで、EdgeでWebサイトをIEで開いているのと同等に閲覧することができるようになります。
本記事を通してEdgeに備わっているIEモードについて理解を深めていきましょう。
Internet Explorer(IE)のサポート終了
Internet Explorer(IE)のサポート終了とは
MicrosoftはInternet Explorer11(IE11)のサポートを2022年6月15日に終了することを発表しました。
この目的としては、後継ブラウザある「Microsoft Edge」へユーザーを移行させるためです。Edgeが提供されてからもIEを使用し続けるユーザーがまだまだ多いため、移行を加速する狙いがあると考えられます。
Microsoft Edgeへの移行を進める理由は以下の通りです。
- 互換性の向上
- 生産性の向上
- ブラウザセキュリティの向上
より詳しく移行の理由を見たい方はMicrosoftブログをご確認ください。
IEの終了を回避するために、Windows Updateによる更新を停止することでIEの使用を続けるという方法も考えられます。しかしセキュリティーの観点からこの方法は好ましくありませんので、更新プログラムはインストールするようにしましょう。
Windows11ではすでにInternet Explorerはサポートされていません。「iexplorer.exe」を実行しても、Microsoft Edgeが起動します
サポート終了後にIEを起動するとどうなるのか?
サポートが終了した2022年6月15日以降からIEユーザーを段階的にMicrosoft Edgeに移行していくと発表しています。
移行の流れは次のようになります。
- IEを開くとMicrosoft Edgeにリダイレクトされる
- Windowsの更新によりIEが無効化される
IEが無効化されることで、完全にデスクトップアプリケーションのIE11は使用することができなくなります。
Internet Explorer(IE)が終了することで発生する問題
現在でもIEでないと正常に動作しないWebアプリケーションは数多くあります。私の会社でもIEでの利用を推奨しているWebアプリケーションがあります。
驚くことに銀行のWebサイトでもいまだにIEの利用を推奨しているものもあります。
このようなIE向けのWebアプリケーションでは他ブラウザへの対応が迫られています。しかしサポートが終了するまでに必ず対応をしなければならないわけではありません。
MicrosoftはIE向けWebアプリケーションの猶予期間として、Microsoft EdgeにIEモードという機能を追加しました。
このIEモードを利用することで、EdgeからでもIEと同等にWebアプリケーションを開くことができるようになります。そのためIEのサポートが終了した後でも、他ブラウザへの対応はそこまで急ぐ必要はないです。
IEサポート終了の対象外
以下の製品はIEサポート終了の対象外となりますので、2022年6月15日以降も利用することができます。
- Microsoft EdgeのInternet Explorerモード(IEモード)
- Internet Explorerプラットフォーム (MSHTML/Trident)
- Windows 8.1のIE11
- Windows 7 ESUのIE11
- Windows Server SACのIE11
- Windows 10 LoT LTSCのIE11
- Windows Server LTSCのIE11
- Windows 10クライアント LTSCのIE11
LTSC(Long-Term Servicing Channel)とは、企業向けOSの一つであり、自動更新は行われずに10年間サポートを受けられるOSです
Internet Explorerモード(IEモード)
IEモードとは
Internet Explorerモード(IEモード)とはMicrosoft Edgeに備わっている機能で、WebサイトをIEで開いているのと同等に開くことができます。
つまりIEのみに対応しているWebアプリケーションを、IEサポート終了後も利用できるようにしている機能です。
より詳しく言うと、IEモードはEdge上でIE11と同じMSHTMLエンジン(Trident)を動作させます。
IEモードは少なくても2029年までサポートすると発表されています。
IEのサポートが終了する2022年6月15日以降、IEを利用していたユーザーはEdgeのIEモードを有効にしておく必要があります。
IEモードを有効化する方法
EdgeでIEモードを有効化する方法は以下の通りです。
- Edgeを開き、右上の「…」をクリック
- 「設定」を選択
- 左側から「既定のブラウザー」
- 右側から「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可」を「許可」に変更
- 「再起動」ボタンを押下し、ブラウザを再起動する





上記の方法でEdgeのIEモードを有効にできます。
IEモードでWebサイトを読み込みする方法
IEモードでWebサイトを読み込みおよび開きたい場合は、以下の手順を実行します。
- Edgeを開き、希望のサイトへ移動する
- 右上の「…」をクリック
- 「Interenet Explorerモードで再読み込みをする」を選択


IEモードで開くと、次図のようにアドレスバーの左側にIEアイコンとIEモードで開いている旨のメッセージが表示されます。

まとめ
本記事「【Edge】Internet Explorer終了後でもIEを利用する方法:IEモードの有効化」はいかがでしたか。
ついに長年サポートされてきたIEが終止符を打つことになりました。IE終了に伴い大きな混乱が予想されますが、Edgeに備わっているIEモードを使って、当分はしのげるはずです。
ぜひセキュリティーの観点からもIEではなく、Edgeを積極的に利用するようにしましょう。