パソコンでVPN接続がすぐに切断される原因:中継機の可能性
2022.02.12 /
本記事ではパソコンのVPN接続で、VPN接続後にすぐにVPNが切断される原因について解説していきます。
現代ではコロナの影響でテレワーク(自宅で仕事)をする方が非常に多くなっています。テレワークでは会社のネットワークに接続するためにVPN接続を行っている方も多いです。
そのVPN接続で接続後にすぐに切断されてしまう現象が発生することがあります。
この現象について原因の一つを解説していきます。
発生した現象
私の会社では全社員がテレワークを行っております。共有フォルダなどの社内サービスを利用するためにVPN(Virtual Private Network)を使用しています。
VPNの環境は以下の通りです。
- VPNソフト:SoftEither VPN
- VPN通信:L2TP/IPsec
- クライアントPC:Windows10
あるとき会社のスタッフから次のような問い合わせがありました。
最近突然VPNが接続後に切断されるようになった
話を聞くと、VPNはちゃんと「接続済み」状態にはなるとのこと。
しかしすぐに切断されてしまい、社内サービスが利用できなくなってしまうという状態でした。
VPNが切断される原因
結論として、VPNがすぐに切断されてしまう原因はWi-Fiの中継機でした。
Wi-Fiの中継機とは、Wi-Fiルーターから離れた場所でもWi-Fiに接続できるようにWi-Fiエリアを広げる役割を担います
まず今回の現象の原因を絞ってみましょう。
今回の現象では「接続済み」と表示されているためVPN接続は正常に接続できていることがわかります。
そのためVPNサーバーやアカウントには問題がないと言えます。そこで問題の原因として考えられるのはルーター周りだと絞れます。
現象が発生したスタッフにルーター周りで変更したことはないか確認したところ、最近にWi-Fiの中継機を設置したということでした。
実は中継機を経由してのVPN接続では、VPNがすぐに切断される現象が発生することがあるのです。より詳しく説明すると、特定のWi-Fiルーターと特定の中継機の組み合わせでは今回のような現象が発生することがあります。
どういったWi-Fiルーターと中継器の組み合わせがよくないのか詳細はわかりませんが、Buffaloの中継機では「中継機能プラス」が付いている中継機ではこの現象は起こりにくいように見えます。
もし中継器を使っていないのにVPNが突然切れてしまう現象が起きている方は、使用しているWi-Fiルーターを疑ってみるといいかと思います。
VPN接続で発生しうるエラー
本記事で紹介した問題以外にもVPN接続では様々なエラーが発生します。
VPN接続時に接続できずにエラーが発生することもあります。VPN接続ができない場合は以下記事を参考にしてください。
VPN接続:「リモートコンピューターへの接続を確立できませんでした」エラーの解決方法
【Windows】VPN接続:「セキュリティ層で処理エラー L2TP接続に失敗」の解決方法
VPN接続は社内にある共有フォルダに接続することを目的として使われることも多いです。その共有フォルダへの接続でも以下のようなエラーが発生することがあります。
VPN接続時に共有フォルダにサーバー名でアクセス(名前解決)できない原因と対処法
これらの問題が発生したときに焦らずに対応できるように事前に確認しておきましょう。
VPN関連情報
海外でのVPN接続
仕事で海外に行ったとき、または旅行で海外に行った際にVPNを接続できるのか疑問を持っている人は多いと思います。
VPNはインターネットさえ繋がれば基本的には接続することができます。しかし国によってはVPN接続が違法となる国もあります。
海外でのVPN接続について詳しくは以下記事をご参照ください。
【VPN】海外から接続することは可能?合法・違法性について
共有フォルダが1つしか表示されない問題
VPNを利用している多くのユーザーは、社内の共有フォルダにアクセスするためにVPNを利用していると思います。
共有フォルダを利用しているユーザーがある操作をすることで、共有フォルダが1つしか表示されなくなってしまう問題が発生します。
この問題が発生しないよう、どういった操作をしてはいけないのか以下記事で事前に確認しておきましょう。
VPN接続後に共有フォルダが1つしか表示されない原因と解決方法
まとめ
まとめ
本記事「パソコンでVPN接続がすぐに切断される原因:中継機の可能性」はいかがでしたか。
VPN接続はテレワークにおいて、とても便利な機能です。しかしその分さまざまな問題が発生する可能性やセキュリティ的なリスクを持ち合わせていますので、注意を払って利用してください。