【エクセル】行・列を複数選択する基本操作とショートカット
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本記事ではMicrosoftのエクセルにおける、行・列を複数選択する基本操作およびショートカットについて詳しく解説していきます。
日々の業務でエクセル作業をしていると、複数の行や列をまとめて選択したい場面は頻繁にあります。
マウス操作だけでは正確に範囲選択ができなかったり、効率が悪いことがあります。また単にクリックするだけでなく、CtrlキーやShiftキーの使い分けも重要です。
CtrlキーとShiftキーの使い方に加えてショートカットも覚えれば、一瞬で複数の行・列の範囲指定が可能となります。
本記事を通して、エクセルで行・列を複数選択する基本操作とショートカットについて理解を深めてください。
ここではMicrosoft 365による最新のエクセルを使用しています。
Microsoft 365とはMicrosoft社が提供しているOfficeアプリケーション(Outlook、Word、Excel、SharePoint、PowerPointなど)やサービスを利用できるサブスクリプション(月額課金制)のクラウドサービスです
エクセル:行・列を複数選択するとは
エクセルで行・列を複数選択するとは複数の行または列を同時に選んだ状態にすることを意味します。次図は複数の行を選択した状態です。

同時に複数の行・列を選択することにより、一括で書式の変更やコピー、削除などの操作を実行できます。
複数の行・列を選択する操作はエクセルにおいては基本操作の一つです。業務を効率的に進めるため、日常業務のさまざまな場面で使用します。
エクセルで行・列を複数選択する操作は、以下のような場面で利用されます。
- 複数の行や列のフォントサイズ、背景色、書式を一括で変更する
- 複数行の高さ、複数列の幅をそろえる
- 複数の行・列をまとめてコピーする
- 複数の行・列をまとめて削除する
- 複数の行・列を非表示にする
このようにエクセル操作のさまざまな場面で行・列の複数選択は利用されます。
まずは次項より行・列を複数選択する基本操作について解説します。
行・列を複数選択する基本操作
エクセルで行・列を複数選択する基本操作は以下3つあります。
- Ctrlキーを押しながらクリック(離れた行・列の選択)
- Shiftキーを押しながらクリック(連続した行・列の選択)
- Shiftキーを押しながら矢印キー
Ctrlキーを押しながらクリック(離れた行・列の選択)
エクセルではCtrlキーを押しながらクリックすることで離れた複数の行・列を選択できます。
たとえば行を複数選択する場合は以下の流れで操作します。
- 選択したい行の1つ目の行番号をクリックする
- Ctrlキーを押しながら、選択状態にしたい他の行番号をクリックする


上記の操作で離れた行・列を複数選択した状態にできます。
一部の選択を解除したい場合は再度クリックすることで解除できます。
Shiftキーを押しながらクリック(連続した行・列の選択)
エクセルではShiftキーを押しながらクリックすることで連続した行・列を一度に丸ごと選択することができます。
たとえば連続する複数の行を選択する場合は以下の流れで操作します。
- 選択したい行の開始の行番号をクリックする
- Shiftキーを押しながら選択したい範囲の最後の行番号をクリックする


上記の操作により、起点と終点の間の範囲が一度の操作でまるごと選択されます。
Shiftキーを押しながら矢印キー
Shiftキーを押しながら矢印キーを押すことで一つずつ連続する行または列の選択範囲を広げることができます。
たとえば行で下方向に行の選択範囲を広げたい場合は以下の流れで操作します。
- 選択したい行の開始の行番号をクリックする
- 下矢印のキーを2回押す


上記の操作では下に行の選択範囲が2行増えます。このようにして、連続する行・列の選択範囲を一つずつ広げることができます。
行・列を複数選択するショートカット
エクセルには行・列を複数選択するためのショートカットが用意されています。以下2つが行・列を複数選択するためのショートカットです。
- Ctrl + Shift + 矢印キー
- Shift + F8
- Ctrl + Space
- Shift + Space
Ctrl + Shift + 矢印キー
エクセルのショートカット「Ctrl + Shift + 矢印キー」は今いる位置から連続するデータの端までまとめて選択できます。
大量の連続するデータを素早く選択したいときに便利なショートカットです
たとえば特定の位置から最終行まで選択したい場合は以下の流れで操作します。
- 選択したい範囲の開始行の行番号をクリックする
- キーボードで「Ctrl + Shift + ↓」を同時に押す

上記の操作で今いる場所から連続するデータの端まで一気に選択できます。

Shift + F8
エクセルでは「Shift + F8」で追加選択モード(Add to Selection)をオンにできます。
この機能がオンになっていると、Ctrlキーを押さなくてもクリック操作で複数の範囲(行・列・セル)を選択できます。
通常は2つ目の行を選択すると、1つ目に選択した選択範囲が解除されます。追加選択モードがオンの場合は、前の操作で選択した範囲は解除されず、前の選択を保持したまま次々に行・列をクリックのみで選択範囲を追加できます
追加選択モードがオンになっていると、画面左下に次図のように「選択内容の追加または削除」という文言が表示されます。

この状態でクリックすると、行や列、セルを前の選択状態を保持したまま追加選択ができます。
追加選択モードをオフにするには再度「Shift + F8」を押すか、「Esc」を押してください。
Ctrl + Space
エクセルのショートカット「Ctrl + Space」は現在のセルがある列全体を選択します。
複数のセルを選択した状態から「Ctrl + Space」を実行することで、それらセルの列全体をまとめて選択できます。
たとえば次図のようにセルB3とC3を選択します。

次にキーボードで「Ctrl + Space」を押すと、B列とC列の全体が選択されます。

Shift + Space
エクセルのショートカット「Shift + Space」は現在のセルがある行全体を選択します。
複数のセルを選択した状態から「Shift + Space」を実行することで、それらセルの行全体をまとめて選択できます。
たとえば次図のようにセルB3とB4を選択します。

次にキーボードで「Shift+ Space」を押すと、3行目と4行目の全体が選択されます。

まとめ
本記事「【エクセル】行・列を複数選択する基本操作とショートカット」はいかがでしたか。
ここでは以下の項目について解説してきました。
- エクセルで行・列を複数選択する操作について
- 行・列を複数選択する基本操作について
- 行・列を複数選択する4つのショートカット
行や列を複数選択する方法を覚えることで、エクセル操作が効率的に進めることができます。
特にShiftキーやCtrlキーの使い分けや、ショートカットを覚えることで、範囲選択のミスを減らし、作業時間を大幅に短縮できます。マウス操作を少なくして、スマートにエクセル操作ができるようになりましょう。
エクセルには他にも様々な仕事に便利な機能が備わっています。以下エクセルのまとめ記事では仕事に便利な機能を紹介しています。ぜひご覧いただき、ご自身の仕事に役立つ機能を見つけてください。