【エクセル】プルダウン(ドロップダウンリスト)の作成・自動追加方法

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エクセルでプルダウン(ドロップダウンリスト)の作成・自動追加する方法について

本記事ではMicrosoftのエクセルにおける、プルダウン(ドロップダウンリスト)の作成方法およびプルダウンリストへのデータの自動追加方法について詳しく解説していきます。

エクセルにはデータの整合性を保ち、ユーザー入力の効率化を図ることができるプルダウン機能が備わっています。

プルダウンとはセルに選択肢を事前に設定しておき、その中から選択できるようにする機能です。仕事の効率化を図る上でプルダウンは重要な機能の一つです。

エクセル:プルダウン

本記事を通して、エクセルでプルダウン(ドロップダウンリスト)を作成する方法について理解を深めてください。

ここではMicrosoft 365による最新のエクセルを使用しています。

Microsoft用語の確認

Microsoft 365とはMicrosoft社が提供しているOfficeアプリケーション(Outlook、Word、Excel、SharePoint、PowerPointなど)やサービスを利用できるサブスクリプション(月額課金制)のクラウドサービスです

2026.10.31 記事を追記・修正いたしました

プルダウン(ドロップダウンリスト)とは

プルダウンとは予め定義された値のリストからユーザーがデータを選択できるようにする機能です。プルダウンはドロップダウンや入力規則(データの入力規則)とも呼ばれます。

プルダウンには簡単なもので「はい、いいえ、わからない」といった3つの選択肢を作ることもできますし、次図のように「費目」としてプルダウンを作成することもできます。

エクセル:プルダウン

ユーザーはセル右下に表示される「▼」をクリックすることで、プルダウンリストが表示されます。

プルダウンにより事前に選択肢を定義しておくことで、ユーザーによる意図しない値の入力や入力ミスを防ぎ、かつユーザーは無駄なタイピングの手間を減らし効率的なデータ入力ができるようになります。

データの整合性やユーザー入力の効率化を図るためにもプルダウンはエクセルの重要な機能の一つと言えます。

プルダウンを使うことのメリットを以下にまとめます。

プルダウンのメリット
  • 誤入力を防げる
  • 一貫性のあるデータ管理ができる
  • データの入力時間を短縮できる
  • フィルターやピボットテーブルが活用しやすくなる

プルダウンの編集方法

プルダウンで表示されるリストの内容を変更したい、不要な項目を削除したい、新しい項目を追加したい、といった編集作業が必要になる場面は多いです。

プルダウンは設定の仕方によって編集手順が異なるため、思ったように修正できないこともあります。

すでに作成されているプルダウンを編集したい場合は、以下記事を参考にして編集を行ってください。

エクセルでプルダウンを作成する方法

エクセルでプルダウンを作成する方法は2つあります。

プルダウンを作成する方法
  • 選択肢を直接入力して作成する
  • セル参照してリストから作成する

それぞれの方法について次項より詳しく解説していきます。

選択肢を直接入力して作成する

この方法ではセル自体にプルダウンで表示されるデータリストを持たせます。ドロップダウンで表示させるデータ量が少ない場合に利用される手法です。

POINT

選択肢を直接入力して作成するプルダウンは、「はい・いいえ」「未対応・対応中・完了」など少数の固定した選択肢の場合におすすめ

以下の流れでセルにプルダウンで表示されるデータリストを登録します。

  1. プルダウンを表示させるセルを選択する
  2. エクセル:プルダウンを表示させるセルを選択する
  3. データタブをクリックし、リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリックする
  4. エクセル:リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリック
  5. 表示された「データの入力規則」画面から「設定」タブをクリックし、入力値の種類から「リスト」を選択する
  6. エクセル:「設定」タブをクリックし、入力値の種類から「リスト」を選択
  7. 元の値にプルダウンで表示させるデータを「カンマ(,)」で区切って入力し、「OK」をクリックする
  8. エクセル:元の値にプルダウンで表示させるデータを「,」で区切って入力し、「OK」をクリック

上記の操作により、選択したセルでプルダウンが表示できるようになります。

エクセル:セルでプルダウン

注意点としては、選択肢の区切りには読点「、」や全角カンマ「,」は使用しないでください。必ず選択肢の区切りには半角カンマ「,」を使用してください。

他のセルにも同じプルダウンをコピーしたい場合は、セル右下のフィルハンドルを下方向にドラッグします。

エクセル:フィルハンドルを下方向にドラッグ

上記の操作により他のセルでもプルダウンができるようになります。

セル参照してリストから作成する

事前に作成したリストをセル参照することで、リストをプルダウンで表示されるデータとして利用することができます。

エクセルでのセル参照とは特定のセルやセル範囲を指定することを意味します。

POINT

プルダウンリストの選択肢の一覧をシート状に用意しておき、その範囲を参照してプルダウンの候補として使うということです

参照先のセルを書き換えると候補の表示内容も変わるため、費目や部署名などを一覧で管理したい場合に便利です。

事前に用意したリストをセル参照してプルダウンを作成する方法は以下の通りです。

  1. シート上にリストを作成する(異なるシートでも可)
  2. エクセル:シート上にリストを作成
  3. プルダウンを表示させるセルを選択する
  4. エクセル:プルダウンを表示させるセルを選択
  5. データタブをクリックし、リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリックする
  6. エクセル:リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリック
  7. 表示された「データの入力規則」画面から「設定」タブをクリックし、入力値の種類から「リスト」を選択する
  8. エクセル:「データの入力規則」画面から「設定」タブをクリックし、入力値の種類から「リスト」を選択
  9. 元の値にある上矢印↑をクリックする
  10. エクセル:元の値にある上矢印↑をクリックする
  11. プルダウンで表示させるリストをシート状から範囲選択し、下矢印「↓」をクリックする
  12. エクセル:下矢印「↓」をクリック
  13. データの入力規則画面に戻るので「OK」をクリックする
  14. エクセル:データの入力規則画面に戻るので「OK」をクリック

上記の操作により、選択したセルで指定したリストのプルダウンが表示できるようになります。

エクセル:リストのプルダウン

他のセルにも同じプルダウンをコピーしたい場合は、セル右下のフィルハンドルを下方向にドラッグしてください。

エクセル:フィルハンドルを下方向にドラッグ
注意点

入力規則のリストによるプルダウンでは、選択肢にない文字を直接入力することはできません。リストにない文字を入力すると次図のようなエラーが表示されます。

エクセル:エラー表示

リストにない文字を入力できるようにするには、別途設定が必要となります。プルダウンで自由入力を可能とする方法について詳しくは後述いたします。

プルダウンメニューが表示されない場合の確認項目

前項で解説した方法でプルダウンメニューが表示されない場合は以下の設定項目が有効になっているか確認してください。

  • データの入力規則の「ドロップダウンリストから選択する」
  • Excelのオプションの「次のブックで作業する時の表示設定」

データの入力規則の「ドロップダウンリストから選択する」

対象のセルでデータの入力規則にある「ドロップダウンリストから選択する」のチェックが付いていないことでドロップダウンリストが表示されていない可能性があります。

以下の流れで「ドロップダウンリストから選択する」を確認し、チェックが入ってなければチェックを入れましょう。

  1. プルダウンが表示されないセルを選択する
  2. エクセル:プルダウンを表示させるセルを選択
  3. データタブをクリックし、リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリックする
  4. エクセル:リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリック
  5. 表示された「データの入力規則」画面から「設定」タブをクリックし、「ドロップダウンリストから選択する」にチェックが付いてなければチェックを付けて「OK」をクリックする
  6. エクセル:「ドロップダウンリストから選択する」にチェックが付いてなければチェックを付けて「OK」をクリック

Excelのオプションの「次のブックで作業する時の表示設定」

プルダウンがフォームコントロールやActiveXコントロールで作成した物である場合、エクセルのオプションにある「次のブックで作業する時の表示設定」の「オブジェクトの表示」がすべてになっていないと表示されません。

POINT

本記事で紹介している「入力規則」から作成しているプルダウンには関係がない設定です

エクセルのオプションにある「次のブックで作業する時の表示設定」とは開いたブックに対する表示モードを設定する項目です。ここの「オブジェクトの表示」が「なし」になっている可能性があります。

エクセルのオプションを開き、左側にあるナビゲーションから「詳細設定」をクリック>「次のブックで作業する時の表示設定」内にある「オブジェクトの表示」が「すべて」になっているか確認してください。

エクセル:「オブジェクトの表示」が「すべて」になっているか確認

プルダウンを解除する方法

作成したプルダウンを解除する場合は以下の操作を行ってください。

  1. プルダウンを解除したいセルを選択する
  2. データタブをクリックし、リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリックする
  3. エクセル:リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリック
  4. 表示された「データの入力規則」画面から「設定」タブをクリックし、「すべてクリア」ボタンをクリック>「OK」をクリックする

上記の操作でプルダウンを解除することができます。

自動でプルダウンのリストが追加される方法

ここまでに解説した方法では、新たにプルダウンのデータを増やすには手動でデータを追加する必要があります。

今後プルダウンで表示されるデータが増えることが予想される場合、自動でデータが追加される方法を利用すべきです。

自動でプルダウンのデータが追加される方法には、セル参照とOFFSET関数、COUNTA関数を利用します。

OFFSET関数とは基準としたセルからシフトした位置のセル範囲を指定できる関数です。ここではOFFSET関数でプルダウンで表示されるデータリストの範囲を指定します。

構文

OFFSET(基準となるセル, 行数, 列数, 高さ, 幅)

COUNTA関数は空白以外のセルの個数を返す関数です。ここではOFFSET関数の「高さ」で使用します。COUNTA関数により、その列の空白以外のセルの個数、つまりデータリストの高さを表します。

構文

COUNTA(範囲)

例えば次図のような家計簿で利用しようと考えた場合、元の値には以下のコードを入力します。

=OFFSET(R3C6,0,0,COUNTA(C6),1)
エクセル:家計簿 エクセル:OFFSETによるリストの自動登録

上記の設定値により、プルダウンに追加されたリストデータが自動で反映するようになります。

プルダウンを操作するショートカットキー

WindowsでのExcelでは、プルダウンを設定したセルを選択してAlt+↓(下矢印キー)を押すと選択肢を表示できます。表示したあとは、↑・↓キーで項目を選び、Enterキーで確定します。

そのほかプルダウンを操作する際のキーを以下の表にまとめます。

操作 キー
プルダウンを開く Alt+↓
項目を選ぶ ↑・↓
選択した項目を確定する Enter
選ばずにリストを閉じる Esc

プルダウンのショートカットキーについてより詳しく知りたい方は以下記事をご参照ください。

プルダウンで自由入力する方法

入力規則のエラーメッセージが有効になっている場合、リストにない値を直接入力するとエラーが表示されます。

エクセル:この値は、このセルに定義されているデータ入力規則の制限を満たしていません。

プルダウンを残したまま手入力もできるようにするには、エラーメッセージの設定を変更する必要があります。以下の手順でエラーメッセージの表示を無効にしてください。

  1. 自由入力を有効にしたいプルダウンのセルを選択する
  2. エクセル:プルダウンのセルを選択
  3. データタブをクリックし、リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリックする
  4. エクセル:リボン内から「データの入力規則」アイコンをクリック
  5. 表示された[データの入力規則]画面で[エラーメッセージ]タブをクリックする
  6. エクセル:[データの入力規則]画面で[エラーメッセージ]タブをクリック
  7. 表示された画面から「無効なデータが入力されたらエラーメッセージを表示する」の✔を外し、「OK」をクリックする
  8. エクセル:「無効なデータが入力されたらエラーメッセージを表示する」の✔を外し、「OK」をクリック

これで、よく使う項目はプルダウンから選び、それ以外は直接入力できるようになります。ただし、手入力した値が選択肢の一覧に自動追加されるわけではありません。

注意点

自由入力を許可すると表記がばらつくこともあるため、部署名などを統一して集計したい項目では、許可するかどうかを検討しましょう。

プルダウンの自由入力について、より詳しく確認したい方は以下記事をご参照ください。

プルダウンの使用例

エクセルでプルダウンは事前に決められた選択肢からユーザーが正しく選択できるようにするために利用されます。

このプルダウンは以下のような用途で利用されることが多いです。

  • Yes/Noやあり/なしなど二択
  • 商品の分類やカテゴリ(衣類、家電、食品など)
  • タスク管理、プロジェクト管理での進捗ステータス(完了、保留、対応中など)
  • 担当者や部署などの選択
  • 都道府県の選択
  • 在庫管理での在庫有無の選択(在庫あり、在庫なし、発注済みなど)

上記は使用例の一部ですが、入力ミスや入力内容を全員で統一したい際に役立ちます。

特にエクセルへの入力者が複数人いる場合はプルダウンで入力値が統一されるようにしましょう。

まとめ

本記事「【エクセル】プルダウン(ドロップダウンリスト)の作成・自動追加方法」はいかがでしたか。

ここでは以下の項目について解説してきました。

  • エクセルのプルダウンについて
  • プルダウンを作成する2つの方法
  • プルダウンが表示されない場合の確認項目
  • プルダウンを解除する方法
  • 自動でプルダウンのリストにデータを追加する方法
  • プルダウンの使用例

ぜひ業務で使用するエクセルでプルダウン機能を利用してみてください。入力ミスを防ぎデータの整合性を保つためにも積極的に利用してください。

エクセルには様々な機能が備わっており、業務に役立つ機能も豊富にあります。以下エクセルのまとめ記事では仕事で役立つ機能などをご紹介しています。ぜひご覧いただき、まだ知らない役立つ機能を見つけてください。

よくある質問(FAQ)

エクセルのプルダウンはどこから設定できますか?

プルダウンを設定するセルを選択して、[データ]タブを選択、[データの入力規則]をクリックします。

次に[入力値の種類]で[リスト]を選び、[元の値]に選択肢や参照するセル範囲を指定すると作成できます。

別シートにあるリストからプルダウンを作成できますか?

はい、同じブック内の別シートに用意したリストも利用できます。

たとえば「Office」シートのF3~F5セルを使う場合は、[元の値]に =Office!$F$3:$F$5 と指定します。入力用のシートと選択肢を管理するシートを分けたい場合に便利です。

プルダウンの項目を追加しても反映されないのはなぜですか?

追加した項目が、[元の値]で指定した参照範囲に含まれていない可能性があります。

通常のセル範囲を参照している場合は、新しい項目まで範囲を広げてください。

プルダウンで選択する方法と自由入力は併用できますか?

はい、プルダウンと自由入力は併用できます。

[データの入力規則]の[エラーメッセージ]タブで、[無効なデータが入力されたらエラーメッセージを表示する]のチェックを外すと、リストにない値も直接入力できます。

プルダウンの「▼」が表示されないときはどうすればよいですか?

まずはプルダウンを設定したセルを選択しているか確認してください。

そのうえで[データの入力規則]を開き、[入力値の種類]が[リスト]になっているか、[ドロップダウン リストから選択する]にチェックが入っているかを確認してください。

入力済みの値を残して、プルダウンだけを解除できますか?

対象セルを選択し、[データ]→[データの入力規則]→[設定]で[すべてクリア]をクリックして、[OK]で確定してください。

入力規則だけが解除され、セルの値は残ります。反対に、Deleteキーで値を消しても、プルダウンの設定は残ります。

この記事の執筆者

Kくん

運営者Kくん

社内SEとして10年以上にわたり、Microsoft 365(Outlook、Teams、Excel、Wordなど)の運用・サポートをはじめ、Windowsパソコン、ネットワーク、アプリ開発などITインフラ管理に携わっています。日々の業務で培った知識と経験をもとに、ITに関する情報を発信しています。

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