【Windows10/11】ファイルをZIP化してパスワード設定する方法

2024.04.28 /

【Windows10/11】ファイルをZIP化してパスワード設定する方法

記事ではWindows10およびWindows11における、ファイルZIP化してパスワード設定する方法(パスワード付きZIPファイルの生成方法)について詳しく解説していきます。

ビジネスでは複数のファイルをパスワード付きZIPファイルに変換することがよくあります。パスワード付きZIPファイルにすることで外部ユーザーにファイルを共有する際のセキュリティや情報の安全性を高めることができます。

主にメール添付でファイルを外部ユーザーに送付する際にパスワード付きZIPファイルが利用されます。

業務で頻繁に利用する「ファイルをZIP化してパスワード設定する方法」はビジネスにおける必須知識の一つとも言えます。

ぜひ本記事を通して、Windows10/11でファイルをZIP化してパスワード設定する方法の理解を深めてください。

ファイルをZIP化してパスワード設定するとは

ビジネスではファイルを外部のユーザーと共有することが頻繁に行われます。主なファイルの共有方法としてメールが利用されます。

しかし単にファイルをメールに添付して送るだけではセキュリティ上好ましくありません。通常外部ユーザーにメール添付でファイルを送る場合、ファイルにパスワードを設定して暗号化します。

ファイルにパスワード設定する際は、ファイルをZIP化して、生成されたZIPファイルにパスワードを設定します。

IT用語の確認

ZIP化とはファイルをZIP形式で圧縮することです。この操作により一つ以上のファイルやフォルダを一つにまとめ、合計のファイルサイズを小さくできます

共有したいファイル群をパスワード付きのZIPファイルにすることで万が一メールが漏洩したとしても、添付ファイルの情報の安全性を高めることができます。

関連記事:【Outlook】メールの添付ファイルにパスワードを設定する方法

ZIPファイルとは

ZIPファイルとは一つ以上のファイルやフォルダを圧縮して一つにまとめられたファイル形式です。ZIPファイルは数ある圧縮形式の中で最も一般的なファイル形式です。

ZIPは汎用性と効率的な圧縮率、広く利用されていることからビジネスでは多くの人が利用しています。

ビジネスで広く利用される理由としては次のようなメリットがあるためです。

ZIPファイルのメリット
  • 元のファイル群よりもサイズを小さくできる
  • インターネットを介して送信する際の時間が短縮される
  • 複数のファイルを一つにまとめられるのでファイル管理が容易になる
  • パスワードを設定することでセキュリティが向上
  • ZIP形式は多くのプラットフォームでサポートされている

ちなみにメール添付するファイルをパスワードで暗号化して送信し、その後別のメールでパスワードを送る流れをPPAPと呼びます。

IT用語の確認

PPAPとはパスワード付きのファイルをメール添付して送信し、その後に解凍するためのパスワードを送信する一連の流れを意味します。PPAPは「(P)パスワード付きのZIPファイルを送信、(P)パスワードを送信、(A)暗号化、(P)プロトコル」の頭文字を取っています。

現代ではPPAPはセキュリティ対策としては不十分とされ、OneDriveなどのクラウドストレージによる共有が推奨されています。OneDriveを使用したファイルを外部ユーザーへ共有する方法については以下記事をご参照ください。

しかしまだまだ多くの企業ではPPAPによるファイル共有は行われています。またファイル群をパスワード付きZIPファイルにすることは他の用途でも利用されるので、パスワード付きZIPファイルは作成できるようにしておきましょう。

注意点

パスワード付きZIPファイルをメール添付で送信すると、相手のメールソフトやサーバーでブロックされることがあります。これはZIPファイルの中にウイルスを仕込んだ攻撃が頻繁に行われるため、セキュリティ上の理由でブロックされてしまいます。もしブロックされた相手にZIPファイルが共有できない場合はクラウドストレージによる共有を利用してください。

Windows10/11でのパスワード付きZIPファイルの作成について

Windows10やWindows11では標準機能でファイルやフォルダをZIP化(圧縮)することが可能です。詳しい方法については以下記事をご参照ください。

単にファイル群を圧縮するだけであればWindowsの標準機能で問題ないです。しかしWindowsの標準機能ではパスワード付きZIPファイルは作成することができません。

Windowsパソコンでパスワード付きZIPファイルを作成するには別途フリーソフトなどをインストールする必要があります。

有名はフリーソフトとして「7-Zip」や「Lhaplus(ラプラス)」があります。ここでは7-Zipを使ったパスワード付きZIPファイルの作成方法を解説していきます。

注意点

会社から支給されている社用パソコンの場合、フリーソフトのインストールなどは管理者が管理していることがあります。ご自身で7-Zipのインストールができない場合は管理者に連絡しましょう

7-Zip:パスワード付きZIPファイルの作成方法

まずは以下の流れで7-Zipをインストールします。

  1. 7-Zipの公式サイトにアクセスする
  2. 表示されたページから最新のインストーラーをダウンロードする
  3. 7-Zip
  4. ダウンロードしたインストーラーを起動する
  5. セットアップ画面が表示したら「Install」をクリックする
  6. 7-Zip:セットアップ画面が表示したら「Install」をクリック
  7. インストールが終了したら「Close」をクリックして画面を閉じる
  8. 7-Zip:インストールが終了したら「Close」をクリックして画面を閉じる

上記の流れで7-Zipがパソコンにインストールできます。

次にファイルやフォルダをパスワード付きZIPファイルにしたい場合は以下の流れで操作します。

  1. パスワード付きのファイルにしたいファイル群を選択し、右クリックする
  2. 表示されたメニューから「7-Zip」<「圧縮」を選択する
  3. 7Zip:圧縮する
  4. 表示された圧縮画面の暗号化欄にパスワードを入力し、「OK」をクリックする
  5. 7Zip:表示された圧縮画面の暗号化欄にパスワードを入力し「OK」をクリック

上記の操作により選択したファイルやフォルダが圧縮されてパスワード付きZIPファイルが生成されます。

7Zipによる圧縮結果
POINT

ZIP化したいファイルやフォルダは「Ctrlキー」または「Shiftキー」を押しながら選択することで複数選択できるようになります。

まとめ

本記事「【Windows10/11】ファイルをZIP化してパスワード設定する方法」はいかがでしたか。

パスワード付きZIPファイルを作成する方法は業務で必ず必要となる知識です。パソコンに7-Zipをインストールして、いつでも利用できるようにしておきましょう。