winmail.datとは:開き方や変換方法、メール添付される原因について
2024.11.13 /
本記事ではメールに添付されるwinmail.datについて(開き方や変換方法、メール添付される原因)詳しく解説していきます。
日々たくさんのメールのやり取りをしているとwinmail.datという添付ファイルが付いたメールを受信することがあります。
winmail.datとはOutlookがリッチテキスト形式でメール送信した際に生成されるファイルです。winmail.datの開き方(変換方法)や添付される原因を知っておくことはメールのやり取りを多く行っている人にとって重要な知識です。
本記事を通して、winmail.datについて理解を深めてください。
winmail.datがメールに添付される問題
私は社内SEとして働いており、日々パソコンやアプリケーションに関する問い合わせに対応しています。メールに関する問い合わせでは次のような内容の問い合わせを頂くことがあります。
- winmail.datという添付ファイルが付いたメールを受信した。これは危ないファイルなのか?
- winmail.datを開くことができない。開き方を教えてほしい
仕事で数多くメールのやり取りをしていると受信したメールにwinmail.datという添付ファイルが付いていることがあります。
メールの添付ファイルがwinmail.datに変換されている場合やメールの本文自体がwinmail.datに格納されている場合もあります。winmail.datは普段見ないファイル形式なので開いてはいけない危険なファイルのように思われがちです。
メールに添付されるwinmail.datとは何なのか、次項より詳しく解説していきます。
winmail.datとは
winmail.datとはMicrosoftのOutlookがリッチテキスト形式でメール送信した際に生成されるファイルです。
リッチテキストはMicrosoftが作ったメール形式であり、Outlook間のメールのやりとりで利用します。Outlook以外のメールソフトとの互換性が限られています
リッチテキスト形式はメールの見た目をカスタマイズするのに秀でた形式です。
Outlookはメールをリッチテキスト形式で送信する場合、メールの書式情報や添付ファイルの情報をwinmail.datに格納します。
- メールの書式情報
- 添付ファイル
- 本文内の画像
- メール本文
- メールのプロパティ情報
winmail.datが添付される原因
基本的にリッチテキスト形式はOutlook間のやり取りで利用します。
そのためOutlook以外のメールソフトでリッチテキスト形式のメールを受信するとwinmail.datが添付された状態で受信されます。
つまり送信側がOutlookのリッチテキスト形式でメールを送信し、受信側がOutlook以外のメールソフトでメールを受信するとwinmail.datが添付されるということです。
もしあなたがwinmail.datが添付されたメールを受信したならば、可能であれば送信者にリッチテキスト形式以外でメール送信するように依頼してください。
Outlookにはリッチテキスト形式以外に「HTML形式」や「テキスト形式」があります。Outlookで送信メールのメール形式を変更する方法については以下記事をご参照ください。
【Outlook】メール形式(HTML・テキスト):変更方法や違いについて
winmail.datの開き方(変換方法)
受信者側でwinmail.datを開く方法としては以下の方法があります。
- Outlookで開く
- 対応しているWebメールに転送する
- 拡張子を変更する
- 専用のソフトウェアを使用する
- オンライン上のWebサービスを利用する
winmail.datを開く際は送信者が必ず信頼できる相手であることを確認してから開くようにしてください
Outlookで開く
リッチテキスト形式のメールはOutlookであれば問題なく開くことができます。そのためOutlookでwinmail.datが添付されたメールを開くことで本文や添付ファイルを確認することができます。
Outlookが入っている端末で開く、または可能であれば新たにOutlookをインストールして対応してみてください。
対応しているWebメールに転送する
Outlookのリッチテキスト形式に対応しているWebメールも多くあります。たとえば「Yahoo」や「Gmail」はリッチテキスト形式に対応しています。
このようなWebメールにwinmail.datが添付されているメールを転送することで、添付ファイルや本文を確認することができます。
拡張子を変更する
winmail.datが添付ファイルであればファイルの拡張子を変更することで開くことができます。
たとえば添付ファイルがエクセルであれば「.xlsx」、PDFであれば「.pdf」といった具合にファイルの拡張子を推測される拡張子に変更してみてください。
ファイルの拡張子が表示されていない場合はまず以下の操作で拡張子を表示するようにしてください。
- エクスプローラーを起動する
- 画面上部から「表示」タブをクリックする
- 表示/非表示グループから「ファイル名拡張子」にチェックを付ける
winmail.datの拡張子を変更する方法は以下の通りです。
- メール添付されているwinmail.datをパソコンにダウンロードする
- winmail.datを右クリックして表示された選択肢から「名前の変更」をクリックする。(Windows11では「その他のオプションを表示」を選択してから「名前の変更」をクリック)
- ファイルの拡張子を変更する
上記の流れで拡張子を変更することができます。変更後にファイルが開くことができるか確認してください。
Windows11の右クリックメニュー
Windows11では右クリックメニューがWindows10までの従来の仕様とは異なっており、よりモダンなデザインへと変化しています。
そのためWindows11では単に右クリックしただけでは「名前の変更」が表示されず、「その他のオプションを表示」を最初に選択する必要があります。
Windows11で従来の右クリックメニューを表示する方法については以下記事をご参照ください。
【Windows11】右クリックメニューを従来に(旧仕様に)戻す方法
専用のソフトウェアを使用する
winmail.datの中身を表示・抽出する専用のソフトウェアがあるため、それらを利用して中身を確認する方法もあります。
たとえば「Winmail Opener」という無料のソフトウェアもあります。組織のIT担当者と確認を取っていただき、必要があればインストールして利用してみてください。
オンライン上のWebサービスを利用する
オンライン上にもwinmail.datを変換してくれるWebサービスが存在します。サイト上に対象のwinmail.datをアップロードすることで、元の状態に変換してくれます。
Webサービスは非常に便利ではありますが、アップロード先に対象のファイルが取られてしまうので安全ではありません。
特に機密情報が記載された添付ファイルやメールであれば絶対にWebサービス上にアップロードしないようにしてください。
私の会社ではWeb上のサービスにファイルを無暗にアップロードしないように周知しています。特に機密情報が記載されたファイルは取り扱いに十分注意するようにしてください
まとめ
本記事「winmail.datとは:開き方や変換方法、メール添付される原因について」はいかがでしたか。
ここでは以下の項目について解説してきました。
- winmail.datとは
- winmail.datが添付される原因
- winmail.datの開き方(変換方法)
ぜひwinmail.datについて理解を深め、winmail.datが送られてもすぐに対応できるようにしておいてください。