Windows10アップデート「バージョン20H2【2009】(Oct 2020 Update)」での変更点

時計 2020.10.23 / 時計

Windows10アップデート「バージョン20H2【2009】(Oct 2020 Update)」での変更点

2020年後半のWindows10のアップデートが2020年10月に正式リリースされました。
バージョン番号は20H2(2009)、名称は「October 2020 Update」です。

年に2回行われる大型アップデートで、前回は2004でしたね。

前回の大型アップデート「May 2020 Update(2004)」と比べて大きな変化は残念ながらみられないです。
ですが、社内ITを担当している人や、普段からWindowsを使っている人であれば知っておいて損はしない内容です。

今回のバージョンアップの目玉としては、新しい「Edge(エッジ)」が標準搭載となることですね。

その他に今回のアップデート「20H2」では何が追加され、どのようにアップデートするのか等、詳しく説明していきます。

バージョン20H2とは

そんなに気にしていない人も多いと思いますが、バージョン番号について軽く触れたいと思います。

タイトルにあるように20H2と2009の二つのバージョン名を私は記載しています。
実は20H2 = 2009なのです。

今までのバージョン番号の形式としては、「YYMM」(YYは西暦の下2桁、MMは月2桁)でした。
そこからその年の前半後半で「YYH1」と「YYH2」という形式に変更されています。

なので、今回のバージョンアップは新しい形式では「20H2」となり、古い形式では「2009」となるのです。

更新プログラムの名称に2009が出ることがあるので、惑わされないようにしましょう。

また今回のバージョン20H2は30か月間のサポート期間となりますので、あと2年6か月間は万が一バージョンアップできなくてもサポート対象になります。

バージョン20H2の対象機器

バージョン20H2の対象は、Windows10のバージョン1903以降になります。

もし1903よりも古いWindows10であれば、まずはWindows Updateで1903以降までバージョンアップさせておく必要があります。

20H2へのバージョンアップ方法

現段階での20H2へのバージョンアップ方法は、設定>更新とセキュリティ>「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」を押すことで更新できます。

Windows Updateの更新プログラムのチェック

順次ロールアウト(公開)されていくので、もしかしたらまだ更新がされないユーザーも多いかもしれないです。

20H2の変更点・追加項目

初めに今回のアップデートでどうだったかというと、前バージョン2004と比べて大きな変更点というのはありません。

バージョン2004における追加された機能は以下記事をご参照ください。

またバージョン2004と20H2はコアオペレーティングシステムが共通しています。
毎月の品質更新プログラムも共通しているので、2004での既知の問題についても解決がされていないと言えます。

以下のリンクに今回のアップデートで追加された項目が詳しく記載されています。

What’s new for IT pros in Windows10, version 20H2

外見ではあまり大きな変化はありませんが、細々と付属アプリの進化などがあります。そういった点も含めて解説していきます。

新Edgeの標準搭載

今回のバージョンアップの大きな目玉は新Edgeの標準搭載です。
新Edgeはブラウザーの格となるエンジンがマイクロソフト独自開発エンジンから「Chromium(クロミウム)」をベースに開発されたエンジンを使っています。

このエンジン変更により、HTML・JavaScriptエンジンがChromeと同一になりました。

これはWebサイトを開発している人たちには大変喜ばしいことでしょう。
なにせ今まではEdgeとChrome間でWebページの表示が乱れていたのが、今後は一切なくなるんですから。

また今までChromium版のEdgeをインストールするには特定のサイトでダウンロードする必要がありました。

しかし今後は新しいバージョン20H2にアップデートすると、自動的にこの新しいMicrosoft Edgeに更新されます。

Alt+Tabでエッジのタブが選べる

キーボードの「Alt」+「Tab」を押すことでウィンドウの切り替えは以前から備わっていた機能ですね。

今回のバージョンアップでこのウィンドウ切り替え機能にエッジのタブも含まれるようになりました。
デフォルト設定では6個までのタブがウィンドウ切り替えに含まれます。

中にはエッジのタブを含めるのは作業効率が悪くなるという方もいるかと思います。

そんな方は「設定」>「システム」>「マルチタスク」内にある「AltキーとTabキー」設定で「ウィンドウのみを開く」にすれば、従来と同じように使えます。

まとめ

2020年10月に正式リリースされた、Windows10 バージョン20H2についてはいかがでしたでしょうか。

大きな変更点はありませんが、その他新たに分かった点があれば、随時記事を更新していきます。