計画停電準備:サーバー・NAS・ルーター機器などの電源を切る(停止する)順番と方法

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計画停電準備:サーバー・NAS・ルーター機器などの電源を切る(停止する)順番と方法

本記事では、計画停電による機器(サーバー、NAS、ルーターなど)の電源を切る方法やその順番について解説していきます。

ビルのメンテナンスなどで定期的に計画停電はどの企業でも直面します。計画停電はどうやっても避けられないイベントです。

計画停電前に社内SE(システムエンジニア)またはシステム管理者は、事前にサーバーやNAS・ルーターといった機器類の電源を切っておく必要があります。

そしてそれら機器は正しい手順で電源を切る(シャットダウンする)必要があります。

シャットダウン以外で電源が切れた場合、作成途中のデータが保存されなかったり、最悪コンピュータが故障する可能性があるからです。

そして計画停電が終わり、電力が回復したら、できるだけ早く機器の電源をオンにして、業務ができるように回復させる必要があります。

企業によって対象となる機器の数は異なりますが、大抵は多数の機器を相手にすることになります。

計画停電というイベントを問題なく切り抜けるためには、事前の準備が不可欠です。

本記事をぜひ参考にして、計画停電を乗り切りましょう!

計画停電時の作業の流れ

計画停電に備えて、計画停電前と後で行う作業の流れを以下に記します。

  1. ユーザーに計画停電に伴う機器の停止を連絡
  2. すべての機器の停止
  3. 計画停電が実施
  4. 電力の回復
  5. すべての機器の起動
  6. ユーザーに機器の回復を連絡

大まかに上記の流れで社内SE、またはシステム管理者は動いていきます。

以下に各作業の詳細について解説していきます。

ユーザーに機器の停止を連絡

私の場合は、計画停電の1~2週間前と当日にメールで機器の停止について連絡します。

メールに最低限記載する事柄としては以下になります。

  1. 機器(サーバーやNAS・ルータ等)の停止する日時
  2. どういった問題が予想されるか
  3. ユーザーに計画停電前までに行ってほしいこと

2に関しては、例えば私の場合、VPNサーバーも電源を切るため、自宅からVPNを接続することや、共有フォルダ(NAS)への接続ができなくなる旨を伝えます。

3に関しては、デスクトップパソコンを使っているユーザーに、計画停電前日にパソコンをシャットダウンしてから帰宅するように伝えます。

計画停電に伴う機器(サーバー・NAS・ルーター等)の停止

事前に確認すべきこと

計画停電では、事前にすべての社内機器を停止しておく必要があります。

そのため各機器の電源を安全に切る方法(シャットダウンする方法)と電源を切る順番を確認しておく必要があります。

ご存じの通り、機器によってシャットダウンする方法はことなります。
そして電源を切る順番を間違えると、それに伴う予期せぬエラーが発生してしまう可能性があります。

そのため計画停電までに、各機器のシャットダウン方法とその順番を確実にしておきましょう。

機器を完全に停止させる理由

計画停電が実施されるまでに機器(サーバー・NAS・ルーター・パソコン)は完全に動作を停止させてください。

理由としては、システムが動いている状態で計画停電が始まると、電源の供給が止まります。
これは動作中にいきなり電源ケーブルを抜いたのと同義です。

起動中に突然停止となると、システムが異常終了し、作業途中のファイルデータも消失、最悪機器が壊れることになります。

こういた事態を避けるためにも、必ずすべての機器の動作を停止させてください。

機器(サーバー・NAS・ルーター等)の停止する順番

機器を停止する際は、以下の順番で電源を切ってください。

  1. クライアントPCとそれに接続されている機器
  2. サーバーとNAS(ADサーバー、DNSサーバー、DHCPサーバー以外)
  3. ADサーバー(ドメインコントローラー)
  4. プリンター
  5. DNSサーバー、DHCPサーバー
  6. ハブ、スイッチ、社内用無線ルーター
  7. インターネット接続機器(ルーターやONU等)
  8. UPS

機器(サーバー・NAS・ルーター等)の停止について

クライアントPC

ユーザーの中には、「スリープ」状態にしている人もいます。

必ずシャットダウンされているか確認するようにしましょう。

サーバー

リモートデスクトップやコンソールを使用して、シャットダウンをしてください。

万が一のことを考えて、バックアップを行っておくのもお勧めです。

スケジュールでバックアップを取っている場合は、計画停電前にバックアップが取得できるように変更してください。

NAS

NASは機器によって電源の切り方が異なります。

フロント部分にある電源ボタンを長押しで切るNASもあれば、Webから接続して、管理画面からシャットダウンコマンドを行うNASもあります。

NASをシャットダウンする前に、必ずNASのファイルを使用しているクライアントPCやサーバーが停止していることを確認しましょう。

もしコンピュータがNASのファイルを開いている状態でNASをシャットダウンしてしまうと、編集中のデータが消失する可能性があります。

インターネット接続機器(KDDI)

インターネット接続機器には様々なものがあります。

私の会社ではKDDIと契約しており、IPアクセスルータのSi-R G100や、U-ADP、レンタルアダプタAIO(VoIP機能とルーター機能を備えたアダプタ)、ONUという構成になっています。

この場合の電源を切る順番は以下のようになります。

  1. Si-R G100
  2. U-ADP
  3. AIO
  4. ONU

機器構成によって電源を落とす順番など変わるかもしれないので、必ず確認するようにしてください。

UPS(無停電電源装置)

UPSは機種によって電源の切り方は異なります。
必ずメーカーのマニュアルを確認してください。

APC製のUPSでは、全面パネルの電源OFFボタンを長押しすることで、電源を切ることができるタイプがほとんどです。

コンセントから電源ケーブルを抜く

各機器は電源を切ったら、必ずコンセントから電源ケーブルを抜く、または電源タップにスイッチがあれば切っておいてください。。

これはサージ電流(電力変動)を防ぐためです。

サージ電流とは、停電復旧後の通電時に高い電流が流れる現象のことです。
このサージ電流により、機器が故障する可能性があります。

そのため、電源を切ったら、念のためコンセントは抜くようにしておきましょう。

機器(サーバー・NAS・ルーター等)の起動

機器(サーバー・NAS・ルーター等)の起動する順番

計画停電が終わり、通電が始まりましたら、安定して電気が使えるようになるまで15分程度待ちましょう。

その後以下の順番(電源を切っていった順番と逆)で電源を入れていきましょう。

  1. UPS
  2. インターネット接続機器(ルーターやONU等)
  3. ハブ、スイッチ、社内用無線ルーター
  4. DNSサーバー、DHCPサーバー
  5. プリンター
  6. ADサーバー(ドメインコントローラー)
  7. サーバーとNAS(ADサーバー、DNSサーバー、DHCPサーバー以外)
  8. クライアントPCとそれに接続されている機器

コンセントに電源ケーブルをつなぎなおす

電力が回復したら、上記の順番で機器を起動させていきます。
その際に抜けている電源ケーブルをつなぎなおしてください。

まとめ

本記事「計画停電準備:サーバー・NAS・ルーター機器などの電源を切る(停止する)方法と順番」はいかがでしたか。

計画停電はどう頑張っても避けることができないイベントです。

万が一の事態を避けるためにも、準備を怠らないようにしましょう。