オフィス・家庭でのWi-Fiルーター(アクセスポイント)の設置場所
2021.08.19 /
本記事ではオフィスや家庭での、Wi-Fiルーター(アクセスポイント)の設置場所について解説していきます。
オフィスでも家庭でも今やWi-Fiは必要不可欠な存在となりました。
仕事で使用するパソコンだけでなく、スマートフォン、ゲーム機、テレビなど様々な機器がWi-Fiを通してインターネットに接続されています。
Wi-Fiルーターをどこに設置するかによって、電波の強さが変わりインターネットの速度に大きく影響されます。
本記事ではWi-Fiルーターをどこに設置すべきなのか、設置する際の注意点等を説明していますのでぜひ参考にしてください。
Wi-Fiルーターとアクセスポイント
Wi-Fiルーターとは
ルーターとは外部インターネットとオフィス内ネットワーク(LAN)を接続する機械です。
インターネットを接続するために必ず必要になる機械です。
Wi-Fiの機能を有したルーターをWi-Fiルーターと呼び、有線で機器を繋げなくても、無線で機器をインターネットに接続できるようになります。
アクセスポイントとは
アクセスポイントとは、Wi-Fi機能(無線LAN)を有した機器であり、Wi-Fiの電波を送受信している、いわば無線機のことです。
アクセスポイントにより、パソコンやスマートフォンなどの機器を無線でインターネットに接続できるようになります。
つまりユーザー端末とルーターを接続するための橋渡しをしていると言えます。
アクセスポイント自体は、有線でルーターと接続されています。
ルーター・Wi-Fiルーター・アクセスポイントの違い
ルーターやアクセスポイントはしばしば混同されがちです。
機能面で大きく異なるため以下にそれぞれの機能を記します。
- ルーター:インターネットとオフィスLANを接続する機器
- Wi-Fiルーター:ルーター機能とWi-Fi機能を兼ね備えた機器
- アクセスポイント:Wi-Fi機能を有する機器
つまりWi-Fiルーターとはルーターとアクセスポイントを一体化した機器ということです。
現在では多くの家庭でこのWi-Fiルーターが主に使われています。
設置場所によって生じる問題
Wi-Fiルーターの設置場所によって様々な問題が生じます。
次のような症状が生じている場合は、Wi-Fiルーターの設置場所に問題がある可能性が高いです。
- インターネットの速度が遅い
- インターネットが不定期に途切れる
- 場所によって電波が届かない
これら問題はWi-Fiルーターの設置場所を変更するだけで改善することができますので、設置場所の変更を試してみてください。
Wi-Fiルーター設置:注意点
設置場所の注意点
Wi-Fiルーターの設置場所が悪い環境ですと、電波が届かない・電波が不定期に途切れてしまうといった問題が発生します。
逆に良い設置場所であれば、Wi-Fi電波は100メートル以上離れた場所にも届きます。
設置する際には以下の点に注意してください。
- 床への直置き
- 水回り(水そのもの)
- 家電製品
- 鉄筋コンクリートや金属類
- 窓際
- 周囲が囲まれている
床への直置き
Wi-Fiを床に直置きにはしないことをお勧めします。
だいたい1.5mから2mの高さの場所(棚など)に置くようにしましょう。
床に置いてしまうと、下方向の電波が床材によって弱まります。
できるだけ高い位置に設置して、電波が部屋全体に広がり、障害物の影響が少ないようにしましょう。
水回り(水そのもの)
意外と知られていませんが、Wi-Fiの電波は水に弱いです。
Wi-Fiだけでなくほとんどの電波は水に吸収されます。
花瓶や水槽、水回りの近く(湿気を含むもの)にWi-Fiルーターを設置しないようにしましょう。
鉄筋コンクリートや金属類
無線の電波は分厚い鉄筋コンクリートの壁があると、それが障害物となり電波が弱くなります。
Wi-Fiは金属で反射してしまうため、金属類(テレビの裏、金属の棚)の中にWi-Fiルーターやアクセスポイントを置かないようにしましょう。
置いているだけで、Wi-Fiの電波は弱くなりますのでご注意ください。
電化製品
電化製品の中でも電子レンジは、Wi-Fiの電波に影響を大きく与えます。
これは電子レンジが2.4GHz帯のWi-Fiと同じ周波数の電磁波を発生させるためです。
あとはコードレス電話もWi-Fiの電波に影響を与えます。
コードレス電話も電子レンジと同様に2.4GHzの周波数を使用しているためです。
このように様々な電化製品は2.4GHz帯を使っていますので、できるだけ電化製品からは引き離すようにしましょう。
Wi-Fiの電波には2.4GHzと5GHzの2種類の周波数があります。
それぞれの特徴に合わせて、その場所にあった周波数を使用してください。
周波数 | メリット | デメリット |
---|---|---|
2.4GHz | 電波が幅広く届く | 電子機器から発せられる同周波数に影響を受ける |
5GHz | 通信速度が速い | 遮蔽物により影響を受ける(速度が落ちる) |
窓際
窓際に設置するのもお勧めしないです。
なぜならWi-Fi電波は窓ガラスを通り抜けてしまうからです。
それであればまだ壁側に置いて、少しでも電波を室内に反射させる方が好ましいです。
周囲が囲まれている
Wi-FiルーターからWi-Fi電波は360度出ています。
そのため棚や物にWi-Fiルーターが囲まれていると、電波が弱まってしまう原因になります。
部屋の隅に置くこともお勧めできないです。
なるべくWi-Fiルーターの周りにはなにもない、開けた場所に設置するようにしましょう。
理想の設置場所
Wi-Fiルーターやアクセスポイントの利用的な設置場所は次のようになります。
- 部屋(オフィス)の真ん中
- 周囲に壁や物が置いていない開けた場所
- 1.5メートルから2メートルほどの高さの位置
- 水回りが近くにない
- 電化製品から遠い
上記のことを念頭に置いてWi-Fiルーターやアクセスポイントを設置してみてください。
まとめ
本記事「オフィス・家庭でのWi-Fiルーター(アクセスポイント)の設置場所」はいかがでしたか。
インターネットの速度は仕事だけでなく、私生活でも大きく影響を与えるものです。
本記事を参考にして、ぜひ安定した速度の速いインターネット環境を作ってください。