【PDF】パスワード設定について:無料でできるパスワードのかけ方
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本記事ではPDFにおける、パスワード設定する方法(パスワードのかけ方)について詳しく解説していきます。
ビジネスではPDFのやり取りが頻繁に行われており、特に機密情報や個人情報が記載されているPDFであれば情報漏洩やデータ改ざんに対するセキュリティ対策をしておく必要があります。
PDFのセキュリティ対策の一つとして、PDFへのパスワード設定があります。PDFへパスワードをかける方法は様々あり、無料でできるパスワード設定も複数あります。
PDFへかけるパスワードとしては以下2種類があります。
- PDFを開くためのパスワード(読み取り制限)
- PDFを編集するためのパスワード(編集制限)
本記事を通して、PDFにパスワード設定する方法(パスワードをかける方法)について理解を深めてください。
2026.01.10 記事を追記・修正いたしました
PDFにパスワード設定するとは
PDF(Portable Document Format)とはビジネスから日常まで幅広く利用されているファイル形式です。特にビジネスでは最も利用頻度が高い、日々の業務で必ず利用するファイル形式の1つです。
利用頻度が多いPDFだからこそ情報漏洩やデータ改ざんなどに対するセキュリティを強化するためにパスワードを設定することはとても重要です。特に機密情報や個人情報が含まれたPDFはパスワードをかけておくことが必要です。
またパスワードをかけておくことは特定の人だけが閲覧できるようにするアクセス制御としても機能します。
PDFのパスワード設定で閲覧や編集などの操作を制限して、セキュリティ強化およびアクセス制御として機能する
PDFへかけられるパスワードとしては以下2種類があります。
- PDFを開くためのパスワード(読み取り制限)
- PDFを編集するためのパスワード(編集制限)
注意点としてパスワードを忘れてしまうとファイルを開くことや編集ができなくなります。安全な場所に記録するようにしましょう。
PDFにパスワードをかける方法
セキュリティ強化やアクセス制御の目的としてPDFにパスワードをかける場合、大きく分けて以下3通りの方法があります。
- PDFファイルそのものにパスワードをかける
- PDFを圧縮(ZIP化)したときにパスワードをかける
- クラウドストレージの共有リンクにパスワードをかける
それぞれの方法については次項より詳しく解説していきます。
PDFファイルそのものにパスワードをかける方法
PDFファイルそのものにパスワードをかけるには以下の方法があります。
- WordからPDFへエクスポート時にパスワードをかける
- Adobe Acrobatの無料のオンラインツールを使用する
- 無料のフリーソフトを利用する
- Adobe Acrobatを使用する(有料)
有料のAdobe Acrobat以外はすべて無料で利用することができます。
WordからPDFへエクスポート時にパスワードをかける
Microsoft WordではPDFへエクスポートする際にパスワードを設定したPDFを生成することができます。
ここでかけられるパスワードはPDFを開くとき(読み取り制限)のパスワードです。
Wordファイルからパスワード設定したPDFを生成する方法は以下の通りです。ここではMicrosoft 365による最新のWordを使用しています。
- 対象のWordファイルを開き、画面左上にある「ファイル」をクリックする
- 左側のメニューから「エクスポート」を選択<「PDF/XPSドキュメントの作成」<「PDF/XPSの作成」をクリックする
- 表示された画面で「オプション」をクリックする
- オプション画面が表示されるので、「ドキュメントをパスワードで暗号化する」にチェックを入れて「OK」をクリックする
- 保存先やファイル名を指定して「発行」をクリックする
- パスワードの設定画面が表示されるのでパスワードを設定して「OK」をクリックする
上記の操作でパスワード設定されたPDFが生成されます。パスワード設定されたPDFを開くと次図のような画面が表示され、パスワードの入力を促されます。
正しいパスワードを入力することでPDFを開くことができます。
PDFをWordに変換する
ビジネスでは取引先から共有されたPDFや社内のマニュアル・申請書類の内容を編集・追記したい場面がよくあります。この場合はPDFをWordに変換することでコンテンツの編集が容易になります。
Wordが使える環境であれば簡単にPDFをWordに変換できますし、有料のAdobe Acrobatであれば高精度にWordへ変換できます。また無料で利用できるWeb上のオンラインサービスも多く存在します。
PDFをWordに変換する方法について詳しくは以下記事をご参照ください。
Adobe Acrobatの無料のオンラインツールを使用する
Adobe Acrobatが提供している無料のオンラインツールを利用してPDFに読み取り制限のパスワードをかけることができます。
Adobe AcrobatオンラインツールからPDFにパスワードを設定する方法は以下の通りです。
- Adobe Acrobatオンラインツールにアクセスする
- 表示されたサイトから「ファイルを選択」をクリックする
- パスワードを設定したいPDFを選択する
- 表示された「PDFを保護するパスワード」画面からパスワードを入力して「パスワードを設定」をクリックする
- AdobeまたはGoogleにログインしてPDFをダウンロードする
上記の流れでAdobe Acrobatオンラインを通してパスワード設定したPDFをダウンロードできます。
オンライン上にPDFをアップロードするということはそのサイトにPDFを渡すということです。PDFに社外秘の情報が含まれている場合は絶対にオンライン上にアップロードすることはやめましょう。会社によってはWeb上のオンラインツールの利用を禁止しているところもあります
無料のフリーソフトを利用する
現在ではPDFにパスワード設定できる様々なフリーソフトが存在します。よく利用されるフリーソフトとしては次のようなものがあります。
- PDF-XChange Editor
- CubePDF
- pdf_as
- PDFelement
私のおすすめはPDF-XChange Editorです。PDF-XChange EditorとはPDF編集に役立つさまざまな機能を備えている人気のPDF編集ソフトです。無料版でもPDF編集に役立つ多くの機能を使えるため個人から企業まで多くのユーザーが使っています。
PDF-XChange Editorをまだインストールしていない方は以下リンク先の記事で詳細なインストール方法をご紹介しています。
PDF-XChange EditorからPDFにパスワードを設定する方法は以下の通りです。
- パスワードを設定したいPDFをPDF-XChange Editorで開く
- 画面左上にある「ファイル」タブをクリックする
- 次の画面で左側のメニューにある「ドキュメントプロパティ」をクリックする
- 表示された[ドキュメントプロパティ]の左側メニューから「セキュリティ」を選択し、画面右側の[セキュリティ設定]から「パスワードセキュリティ」を選択する
- 表示された[パスワードセキュリティ設定]から「ドキュメントを開くときにパスワードを要求する」にチェックを入れ、パスワードを入力して「OK」をクリックする
- 表示された[ドキュメントセキュリティ]画面で「OK」をクリックする
上記の操作でPDFにパスワードをかけることができます。このPDFを開くと次図のようなパスワード入力を求める画面が表示され、パスワードを知っている人しか中身を閲覧できないようにできます。
読み取り制限ではなく、編集制限を設定したい場合は[パスワードセキュリティ設定]画面で「編集/印刷を制限」にチェックを入れ、パスワードを指定してください。
そのほかに有名なのがCubePDFです。CubePDFは悪意のあるフリーソフトではないので、安心して利用することができます。
Adobe Acrobatを使用する(有料)
有料版のAdobe AcrobatではPDFを開く操作や印刷、コピー、編集に対してパスワードを設定して機能を制限することができます。
もし有料版のAdobe Acrobatを利用できるようであれば以下の方法でPDFにパスワード設定が可能です。
- PDFをAdobe Acrobatで開き、画面左上にある「すべてのツール」をクリック<表示されたメニューから「PDFを保護」を選択する
- 次のメニューで「パスワードで保護」を選択する
- 表示された画面で「閲覧」を選択し、パスワードを入力したら「適用」をクリックする
上記の方法でPDFを開くとき(閲覧用)のパスワードを設定できます。
編集制限をかける場合は、[パスワードを使用して保護]画面で「編集」を選択してパスワードを入力してください。
PDFを圧縮(ZIP化)したときにパスワードをかける方法
PDFにパスワードをかける方法として、PDFをパスワード付きのZIPファイルにする方法があります。
ZIPファイルとは一つ以上のファイルやフォルダを圧縮して一つにまとめられたファイル形式です。ZIPファイルは数ある圧縮形式の中で最も一般的なファイル形式です。ZIPは汎用性と効率的な圧縮率、広く利用されていることからビジネスでは多くの人が利用しています。
PDFをZIPファイルにしてパスワード設定することは、情報漏洩を防ぎ、社外秘や個人情報を含む機密性の高いデータを安全にやり取り・保存のために利用されます。
機密性の高いPDFを共有する際は、セキュリティ向上の目的でZIP化することが多いです
Widowsの標準機能ではZIP化する際にパスワードを設定することができないためフリーソフトなどを利用します。
私のおすすめは7-Zipというフリーソフトです。7-Zipを使うことで簡単にPDFをパスワード付きのZIPファイルにできます。
7-Zipを使用したパスワード付きZipファイルの作成方法については以下記事をご参照ください。
Outlookでメールの添付ファイルにパスワードをかける
機密情報や個人情報を含んだファイルをメールに添付して送信する場合、セキュリティ対策として添付ファイルにパスワードを設定することが望ましいです。
添付ファイルにパスワードをかけておくことで、誤送信やパソコンの紛失などによる情報漏洩を防ぐことができます
しかしOutlookには添付ファイルにパスワードを設定する機能はないため、添付ファイル自体にパスワードを設定してから、添付、メール送信の順で操作します。
Outlookで添付ファイルにパスワードをかける方法について詳しくは以下記事をご参照ください。
クラウドストレージの共有リンクにパスワードをかける方法
現代ではPDFに直接パスワードをかける方法以外に、クラウドストレージで共有したリンクにパスワードを設定する方法が頻繁に利用されています。
OneDriveやGoogleドライブのようなクラウドサービスにファイルをアップロードし、共有リンクにパスワードを設定、そして保存先のURLとパスワードを共有することで相手はファイルをダウンロードすることができるという流れです。
今ではPPAPはたくさんの問題や脆弱性により、セキュリティ対策としては不十分であると考えられており、クラウドストレージサービスの利用が推奨されています。
PPAPとは
PPAPとはパスワード付きのZIPファイルをメールに添付して送信し、その後に解凍するためのパスワードを送信することです。
PPAPは「(P)パスワード付きのZIPファイルを送信、(P)パスワードを送信、(A)暗号化、(P)プロトコル」の頭文字を取っています。
主に社外のお客様とファイルのやり取りを行う際に、セキュリティ対策として使われてきました。
共有したクラウドストレージの共有リンクにはパスワードだけでなく、アクセス制限なども設定できます。OneDriveで共有リンクにパスワードをかける方法については以下記事をご参照ください。
PDFのパスワードを解除して保存する方法
実はパスワード設定されたPDFは単にパスワードを入力するだけではPDFを開くことはできるがパスワード設定を解除することはできません。つまりパスワード設定されたPDFを開く度にパスワードの入力が必要になるということです。
頻繁に開くPDFであれば、毎回パスワードを入力するのは面倒くさいですよね。そこでパスワードを解除しようと思っても簡単には解除できません。
PDFのパスワード設定を解除して保存するには特殊な操作が必要になります。PDFからパスワードを解除して保存する方法について詳しくは以下記事をご参照ください。
まとめ
本記事「【PDF】パスワード設定について:無料でできるパスワードのかけ方」はいかがでしたか。
本記事で紹介したPDFにパスワードを設定する方法は大きく分けると以下の3つでした。
- PDFファイルそのものにパスワードをかける
- PDFを圧縮(ZIP化)したときにパスワードをかける
- クラウドストレージの共有リンクにパスワードをかける
ぜひご自身に合った方法を見つけて、利用するようにしてください。
普段から機密性の高いPDFを共有する場合はパスワードを設定してセキュリティを強化するようにしましょう。







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