【ノートパソコン】充電できない6つの原因と対処法について
2024.07.05 /
本記事ではノートパソコンで充電できない原因とその対処法について詳しく解説していきます。
ノートパソコンを長年使用していると充電できない問題が突然発生することがあります。
充電ができないことは業務に直接大きな影響を与えます。バッテリーが切れた時点で作業はできなくなりますし、電源が突然切れることによって保存していないデータが失われるリスクを伴っています。
またパソコンに充電器を接続して通電状態にしないと電源が落ちるという現象もたびたび報告されます。
本記事を通して、ノートパソコンが充電できない問題の原因と対処方法について理解を深めてください。
ノートパソコンが充電できない問題について
私は社内SE(システムエンジニア)として働いており、パソコンやアプリケーションに関する様々な問い合わせや問題に対応しています。
会社では一人一台ノートパソコンを貸与しており、次のような問題がよく発生します。
電源ケーブルを挿しているが充電できない
ノートパソコンに電源ケーブルを挿しているのにバッテリーが充電されないという問題は古いパソコンになるほど発生する可能性は高くなります。
またこの現象が発生しているパソコンは電源ケーブルを抜くとパソコンの電源が切れることが多いです。この場合はバッテリーに問題がある可能性が高いです。
パソコンの電源差込み口付近には電源ランプがあり、ランプを確認することで現在の状態を確認することができます。
Lenovoパソコンの電源ランプについて
例えばLenovo製のパソコンであれば、通常の充電中であれば電源ランプはオレンジに点灯します。
オレンジランプが点滅している場合はバッテリーなどに何かエラーが発生していることを意味します。
ノートパソコン:充電できない原因と対処法
ノートパソコンで充電できない問題は以下6つの原因が考えられます。
- 電源が接続されていない
- バッテリーの接触不良
- 充電器の問題
- 電気が帯電している
- パソコンが過熱している
- パソコン本体またはバッテリーが故障している
それぞれの原因に対する対処方法について次項より詳しく解説していきます。
電源が接続されていない(電力供給がない)
電源がきちんと接続されていないことがよくある原因の一つです。
電源ケーブルがコンセントに差し込まれていない、ノートパソコンにしっかり接続されず半抜け状態である、OAタップのスイッチがオフになっている、といったことがあります。
充電されない原因としてOAタップが壊れていたことがあります。電源ケーブルをOAタップから壁コンセントに接続することでOAタップの故障に気づくことができました
電源ケーブルの接続や電源タップなど確認して、電力供給が確実に行われているか確認しましょう。
バッテリーの接触不良
ノートパソコンに取り付けられているバッテリーの接触不良で充電されていないことが考えられます。
パソコン本体とバッテリーがうまく接続されていない、または接続端子が汚れていることで充電が正常に行われないことがあります。
バッテリーの接触不良を改善するために以下の対処を行ってください。
- パソコンの電源を切り、バッテリーの抜き差しを行う
- パソコンとバッテリーの接続端子の汚れを清掃する
バッテリーの取り外しが簡単にできるノートパソコンであれば容易に上記の操作ができますが、中には分解しないとバッテリーが取り出せないタイプのノートパソコンもあります。分解を伴う場合は十分に注意しておこなってください。
パソコンの分解を行うとメーカーの保証対象外になる場合があります。分解する前に必ず保証について確認しておきましょう
充電器の問題
ノートパソコンが充電されない原因に充電器に問題があることが考えられます。
充電器のケーブルが断線している、充電器自体が故障していることがあるため他の充電器でパソコンが充電するか確認してみてください。
他の充電器で充電されるのであれば、充電器に問題があったとわかります。
電気が帯電している
パソコン本体に電気が帯電することで充電に問題が発生することがあります。パソコン内に帯電した電気を放電するために以下の操作を行ってください。
- パソコンの電源を切る
- パソコンから電源ケーブルおよびバッテリーを取り外す
- 電源ボタンを数回長押しする
上記の操作でパソコン内の電気が放電されます。その後バッテリーや電源ケーブルを接続して正常に充電できるようになったか確認してください。
Lenovoパソコンでの放電方法
Lenovo製のパソコンでは電源ケーブルや周辺機器を取り外した状態で以下の操作を行うことで放電できます。
- 電源ボタンを1分間ほど押し続ける
- パソコン裏面にあるリセットボタンを押す
リセットボタンは非常に小さい穴の奥にありますので、爪楊枝やクリップを穴に挿入してリセットボタンを押してください。
パソコンが過熱している
パソコンが過熱していると充電の問題を引き起こす可能性があります。パソコンが過熱しないように以下の点を確認および実行してみてください。
- ファンが隠れていないか。パソコン裏面にファンがある場合はパソコンを浮かして利用する
- 高温多湿の場所や直射日光が当たる場所ではなく、涼しく通気の良い場所で使用する
- 大量のアプリケーションを同時に開くことやゲームなど高負荷の作業を控える
- ファンやパソコン内部にある埃や汚れを清掃する
パソコン本体またはバッテリーが故障している
ここまでの対処法を行っても充電できない問題が発生している場合はパソコン本体またはバッテリーが故障している可能性が高いです。
パソコン本体の充電器と接続する接続端子が壊れていることもあります。
パソコン本体またはバッテリーが故障しているのであれば、対処法としてはそれらを交換する、または修理に出すしかないです。
ここまで紹介している対処を行っても現象が改善しない場合は、修理に出すことやバッテリー、パソコンの交換などを検討してください。
バッテリーの劣化状態を確認する方法
ノートパソコンのバッテリーは使用している年数が増えるにつれて駆動時間は短くなります。バッテリーは消耗が激しい部品のため、駆動時間が短くなっていくことは仕方のないことです。
長年ノートパソコンを利用していると、駆動時間が半分以下になったり、バッテリーが膨らんでパソコン本体がゆがみ始めるといった問題も発生することがあります。
Windows10には標準で搭載されているバッテリーレポートという機能が備わっており、バッテリーの劣化状態(消耗度合い)を確認することができます。バッテリレポートについて詳しくは以下記事をご参照ください。
【Windows10】ノートパソコン:バッテリーの劣化状態を確認する方法
まとめ
本記事「【ノートパソコン】充電できない6つの原因と対処法について」はいかがでしたか。
ノートパソコンが充電できなくなったら以下の点を確認するようにしてください。
- 電源がきちんと接続されているか
- バッテリーの接続不良がないか
- 充電器に問題はないか
- パソコン内部に電気が帯電していないか
- パソコンが過熱していないか
- パソコン本体またはバッテリーが故障していないか
一つずつ原因の可能性をつぶしていって、最終的には充電できない問題が解決できるようにしてください。