日常会話:『もう我慢の限界!』を英語で表現しよう

時計 2020.04.17 / 時計

英会話

日常で「我慢の限界」にくることはしばしばあると思います。例えば友達と喧嘩したときや、会社で理不尽な要求をされた時。そんな『我慢の限界』が来たときに使う英語表現を見てみましょう。

have reached the limit of ~

【have reached the limit of】で『~の限界です』を意味します。【have reached the limit of】の後に、何の限界だったのかを続けます。

I’ve reached the limits of my perseverance.

【perseverance】は『忍耐』の意味で、上記の英文で『我慢の限界です』を表現することができます。

A:When I was little, I wanted to be a baseball player.

B:When did you give up your dream?

A:Right after I started junior high school. I realized I had reached the limit of my abilities.


A:私は子供の時、野球選手になりたかったんだ

B:いつ夢をあきらめたの?

A:中学生が始まった後すぐ。自分の能力の限界に気づいたんだ

将来の夢、野球選手になりたかったけど、能力の限界に気づきあきらめたAさん。Aさんが言った、「中学生が始まった後すぐ」で使われた【right after】に注目してみましょう。

これは主に、【A right after B】(Bの後すぐにA)の形で使われます。上記の英文だと、『(I gave up my dream)right after I started junior high school.』となり、right afterより前が省略した形でAさんは話しています。

それではこの【A right after B】を使った他の例文も確認していきましょう。

I’ll have to find a job right after getting back to Japan.

(日本に戻ったらすぐに就活をしなきゃ)

It makes no sense to eat right after you’ve exercised.

(運動したあとすぐに食べたら意味ないよ)

My parents got divorced right after I was born.

(私が生まれてすぐに両親は離婚した)

I’m going to take a bath right after I get home!

(家に着いたらすぐにお風呂に入る!)

Please wash the dishes right after you use them.

(使い終わったらすぐに食器を洗ってくださいね)

I spend money right after I get paid, so I don’t have any savings.

(給料をもらったらすぐにお金使っちゃうから、貯金ないんだよね)

I’ve had it ( with ~ )

『I’ve had it.』で『もう我慢できない』、『もう嫌だ』などを表現することができます。後にwith+人を加えて、『ある人に対して我慢できない』を表すことができます。

【 I’ve had it. 】

1.to be extremely tired

2.to be unable to accept a situation any longer

参考:Oxford Advanced Learner’s Dictionary

似た表現に『I’ve had enough.』や『I’m fed up.』『That’s enough』があります。

A:I don’t want to go to work anymore. My boss always gets mad at me. And the work is not what I want to do at all.

B:Stop saying such pathetic things. I’ve had it with you! This is no time for complaining!


A:もう仕事に行きたくない。上司はいつも怒るし。それにやりたい仕事じゃないしね

B:バカなこというのは止めろ。我慢の限界だ。不満を言っている時間なんてないだろ!

仕事に対して文句ばかり言っているAさんと、それに対して怒ったBさんのやりとり。ここで重要な表現【This is no time for】を見てみましょう。【This is no time for】で『時間がない』を意味します。Forの後に、『何のために』を続けることで表現の幅が広がります。

それでは例文を見ていきましょう。

There’s no time for being sad.

(悲しんでいる時間はない)

There’s no time for being lazy and dealing with crazy people.

(だらけてる時間はないし、変な人にかまってる時間もないよ)

stand

【stand】と聞くと、『立つ』という意味を思い浮かべると思います。ですがそれ以外に『我慢する』という意味もあるんです。

【 stand 】

(Transitive usually in questions and negatives) to be able to accept or deal well with a difficult situation

参考:LONG MAN

A:Why did you say such a thing to him?

B:I don’t need to talk to you.

A:Hey, I’m his friend, and I’m worried about you, too.

B:I’m not asking you to worry about me.

A:What’s that attitude! I can’t stand it anymore.


A:なんで彼にそんなことを言ったの?

B:お前に話す必要はない

A:ちょっと、俺は彼の友達だ。そしてお前のことも心配している

B:俺のことを心配してくれなんてお前に頼んでないぜ

A:なんだよその態度は! もう我慢の限界だ

『我慢する』という表現に【put up with】がありますが、主にネガティブな文や否定文では【stand】を使用し、肯定文などそれ以外では【put up with】を使う傾向があります。

I don’t know if I can stand the waiting any longer.

(これ以上待てるかどうかわからない)

I can’t stand how you talk to me like I’m an idiot.

(バカにしたようなあなたの言い方に我慢できない)

I can’t stand it when there’s someone who says bad things about my friends.

(友達を悪く言うやつがいると我慢できない)

I can’t stand waiting.

(待つのは耐えられない)

I can’t stand not seeing you for a month.

(1か月も君に会えないのは我慢できない)

I have no choice but to put up with it for now.

(今のところ我慢するしかない)

You have to put up with it.

(我慢しなさい)

I'll put up with the pain until I get back to Japan.

(日本に戻るまで痛みに耐えます)

That’s the last straw!

the last straw】というイディオムは、直訳すると『最後の藁』という意味で、実際どんな意味なのか想像つかないですよね。実はこれ、あることわざを省力したものなんです。

そのことわざは『The last straw that broke the camel’s back』です。ラクダに最後一本の藁を載せるとラクダの背中が折れてしまう、すなわち我慢の限界を意味するのです。

【 That’s the last straw 】

the last problem in a series of problems that finally makes you give up, get angry etc

【the last straw】が『我慢の限界』という意味であることが分かったところで、例文をみて理解を深めましょう。

A:Oh, look at the time. It’s 11pm already.

B:We finish work at 11pm every day. That’s the last straw! I decided to quit.


A:もうこんな時間だ。すでに11時だよ

B:俺たち毎日11時に仕事が終わってるな。もう我慢の限界だ!俺は仕事を辞めることに決めた

会社で夜遅くまで毎日働いている二人の会話。重要表現として【look at the time】が出ています。この表現は直訳すると『時間を見て』という意味となり、上記の会話では『もうこんな時間だ』と驚きも混じった意味合いで使われています。

patienceを使った表現

TOEICテストでもよく見かける英単語の【patience】。この単語は「忍耐」、「根気」、「辛抱強さ」を表します。Patienceがなくなるということは、「忍耐がなくなる」ということから転じて、「我慢できない」という意味になります。

下記の英文を見て、使い方を覚えてください。

My patience has run out.

(我慢の限界です)

I’ve lost my patience.

(もう我慢できません)

Have patience.

(我慢するんだ)

I don’t have the patience.

(私は我慢できない)

Without patience, you can’t survive in this workplace.

(忍耐なしでは、あなたはこの仕事場で生き残れない)

最後に

今回のトピックはいかがでしたでしょうか?友達からの嫌味や、上司から小言を毎日言われたら、今回覚えた『もう我慢の限界!』を言ってみましょうね。

他にも日常で使えるトピックがたくさんありますので、ぜひ活用してください。