【留学】マンツーマンレッスンとグループレッスンの違いを詳しく説明
2020.04.09 /
留学先を決める際の重要項目の一つに授業形式があります。マンツーマンレッスンで一対一で教えてもらうのがいいのか、はたまたグループレッスンで大勢のクラスメイトと共に勉強するのがいいのか。悩むところだと思います。
私が留学カウンセラーをしていた頃も、授業形式で悩む生徒様はとても多かったです。
今回は、マンツーマンレッスンとグループレッスンの違いを詳しく、様々な語学学校に足を運び、実際に体験した経験を元に、留学カウンセラーの視点からご説明していきます。
マンツーマンレッスン
授業内容
授業は一対一で行われます。授業の進み方は教材を使って進んで行く授業と、生徒が望む内容で進む授業があります。
前者であれば、生徒は自分でどういうことを学びたいか考えずに、教科書の通りに進めばいいので、楽といえば楽です。
後者は自分でどういうことを学びたいかをその時その時に、担当する先生に伝える必要があります。ですが自分が望む箇所を学ぶことができるので、教科書に沿って進むよりも効率はいいです。
マンツーマンについては下記の記事も参考にしてください。
日本人の語学学校や英会話レッスンでのマンツーマンに対する勘違い
メリット
先生を独り占めできるので、聞きたいことはすぐに質問でき、先生も答えてくれるので、疑問を残さずに授業を進めれるということがあります。
また他の人がいないので、自分の拙い英語を先生以外に聞かれることはないです。恥ずかしがり屋さんの日本人には合っているのかもしれないですね。
マンツーマンの一番のメリットは、なんといっても自分のペースで授業が進む、自分の望む箇所を学べるということではないでしょうか。例えば、あなたが全くの英語初心者であった場合、先生はあなたのレベルに合わせて話をしてくれます。またあなたが苦手な分野、例えば現在完了形を重点的に学びたい場合は、その旨を先生に伝えればそこを重点的に教えてくれるでしょう。
そのため弱点補強としてマンツーマンを使うのが有効的です。自分の弱点をはっきりわかっていて、そこを克服したい場合に使うといいでしょう。
一対一での授業なので、自分のペースで進められる
恥ずかしがりやさんや、英語初心者におすすめ
弱点補強として使うと有効的
デメリット
まずマンツーマンを受けた生徒様がよくいうことですが、先生との雑談のネタがなくなる、いつも同じ話になる、といったことが挙げられます。
毎回同じ先生なので話すことがなくなってしまうのは、よくありそうですね。
次に言われるのが、実際に街中で別の外国人と話そうとすると、会話が全くできない。授業で話す相手はプロの教師です。あなたが間違った英語を話しても察してくれます。またあなたが日本語から英語に訳している間もじーっと待ってくれてます。
ですが実際の会話はそうはうまくいかないです。相手は、特に外国人は日本人みたいに察してくれることは少ないですし、待ってもくれないです。あなたが英語に訳している間、無言になっていたら相手はあなたが怒っているんじゃないかと心配します。
本当に役に立つ英語でのコミュニケーション能力はマンツーマン授業で身につけるのは難しいように感じます。
英語初心者でまずは簡単に話すことから始めたい! という方には向いている授業形式だと思います。
同じ先生と毎日授業を行うので、会話のネタがなくなり、会話が単調になる
英語でのコミュニケーション能力は身につきにくい
プロの教師との会話に慣れてしまう
マンツーマンが大好きな日本人
留学カウンセリングをしていると、マンツーマンを強く希望する生徒様が非常に多いです。皆さんマンツーマンの方が英会話の上達が早いと思い込んでいるんです。ここで断言しておきますが、それは間違いです。この間違いというのは、英会話の伸びが早いという点です。
なにもマンツーマンが悪いと言っているわけではないです。マンツーマンの良いところは自分の弱点が補強できるという点にあります。そこを忘れてはならないのです。日本の英会話スクールではマンツーマンが基本となってます。これはマンツーマンの方が英会話を伸ばせるというわけではなく、恥ずかしがり屋さんの日本人に合っている授業スタイルであり、かつ多く抱えた外国人講師を使い利益を上げるためです。
日本の英会話スクール及びフィリピンのマンツーマンが日本では浸透しすぎてしまい、こういった勘違いを起こしてしまうのです。
非ネイティブの外国人はマンツーマンよりもグループレッスンを好む傾向があります。これは英語での会話力を伸ばすにはグループレッスンが最適だからです。
皆さんが日本語を今のように流暢に話せるようになったのは、保育園や幼稚園・小学校でいろんな人達と会話をして来たからですよね。もし母親一人としか会話をしていなかったら、今のような流暢な日本語にはなっていなかったはずです。
マンツーマンの方がグループレッスンより英会話上達が早いというのは間違い
日本以外の非英語圏の人達はグループレッスンを好む
日常会話を伸ばすには様々な人と話す必要がある
グループレッスン
授業内容
英語圏の国(アメリカ・イギリス・オーストラリア・フィジー等)はグループレッスンを採用しています。グループレッスンの特徴としては様々な国の生徒達と多く会話ができること、様々な英語での言い回しや英単語を聞くことができることです。他の生徒の話している英語を聞くことにより、「こういう単語の使い方があったんだな」、「こんな言い回しがあるんだな」と一日の中での気づきが非常に多いです。
授業は主に教科書を使って進めていきます。授業の内容は教師が決めるので、マンツーマンと違って自分が学びたい項目だけ勉強するということはできません。
教科書であるシチュエーションの例を見てから、生徒達でロールプレイングをしていくスタイルが多いです。
また大勢の前で英語を話す必要がありますので、恥ずかしがり屋の日本人には最初は抵抗があるかもしれません。
たくさんの生徒・様々な国の人と会話ができる
一日の中で気づきが多い
日本人では最初恥ずかしがって抵抗がある人が多い
メリット
英会話ができるようになる上で重要なことの一つが、一日の中でどれだけ英語の気づきがあったかです。グループレッスンでは一日の中でたくさんの気づきがあるので、日常会話を伸ばしたい方に向いている授業形式だと言えます。
1クラス3人〜15人ほどで授業を行います。一人で学ぶのではなく、多くの人たちと一緒に学んでいくので他国の友達が作れたり、モチベーションの維持ができます。
マンツーマンと違い多くの人と話す機会があるので、英語を使ったコミュニケーション能力を伸ばすことに有効です。
グループレッスンは日常会話を伸ばすのに向いている
1クラス3人~15人の一対多の授業
デメリット
デメリットとしては、他にもたくさん生徒がいるので、自分のペースで授業が進んでくれないということが挙げられます。クラスメイト全員の能力を同じにすることはできないので、どうしても英語スキルに隔たりができてしまいます。
もしあなたがクラスで最も英語ができなかった場合は、他の人と比べてしまい、気持ちが落ちてしまうかもしれません。
また日本人は総じて、恥ずかしがり屋さんが多いです。もしあなたが恥ずかしがり屋だったら、質問があってもみんなの前で質問ができなかったり、失敗を恐れて発言ができなかったりするかもしれないです。
外国の人は日本人と違い、授業中ばしばし質問をします。それを見て、気落ちすることがないように、気持ちを強く持って、外国人に負けないように頑張ってもらえればと思います。
グループレッスンと聞いて、それだと英語が全然話せなくて、英会話スキルを伸ばすことができないんしゃないか? と思う方が多いのですが、そんなことはないです。
積極的に授業に参加して周りと会話をしていれば、英会話スキルは自ずと伸びます。
グループレッスンは日常会話を伸ばすのに向いている
1クラス3人~15人の一対多の授業
まとめ
マンツーマンレッスンとグループレッスンの違いについて述べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
違いを下記にまとめて表記します。
マンツーマンレッスン
メリット
- 一対一の授業なので恥ずかしがり屋でも大丈夫
- 自分のペースで授業が進む
- 特に資格試験対策や弱点補強に強い
デメリット
- 日常会話が伸びない
- 教師との会話がなくなる
グループレッスン
メリット
- 友達がたくさんできる
- 気づきが多い
- 日常会話が伸びる
デメリット
- 自分のペースで授業が進まない
- クラス内に英語スキルに偏りがある
それぞれ良いところ悪いところがありますので、ご自身にあった授業スタイルを選んでいただければと思います。
グループレッスンを行っている英語圏では、フィジー留学がとても人気です。フィジー留学についてはこちらの記事が参考になるはずです。
授業方式だけでなく、その留学先によってできること、できないこと・伸ばせる英語力が変わってきます。留学は人生の中でも上位に入る高い買い物ですので、慎重に自分に合った留学先を決めてください。