【Python】Pythonの特徴と他のプログラミング言語との違い
2021.05.13 /
本記事では、Pythonの特徴と他のプログラミング言語との違いについて解説していきます。
数あるプログラミング言語の中で、Pythonは初めてプログラミングを始める人にうってつけのプログラミング言語です。
なぜならPythonはプログラムのコードが非常に読みやすい、シンプル、統一感があるといった特徴があるからです。
そしてPythonは近年非常に注目を浴びている言語でもあります。
なぜならAIや人工知能といった分野で活用されているからです。
大げさではなく、Pythonは現在最も人気があり、注目されているプログラミング言語と言えます。
今後まだまだ需要が見込まれる言語であるPythonの特徴や、他の言語との違いを見ていきましょう。
特徴
シンプルで読みやすい
Pythonはプログラミング言語が初めての人でもとっつきやすい言語になっています。
その理由として、「シンプルで読みやすい」という特徴があるからです。
Pythonは「読みやすさ」を念頭に作られています。
簡単に実用的なプログラムを作成できる
Pythonは簡単に実用的なプログラムを作成できるという特徴があります。
Pythonには初めから、プログラムを簡単に作成するためのツールが豊富に用意されています。
これら便利ツールをまとめたものを標準ライブラリと呼びます。
Python開発を簡単にするツールをまとめた標準ライブラリだけでなく、Python公式以外の組織(人)が作成したサードパーティーライブラリもあります。
Pythonではこれらが無料で使用でき、これらライブラリによってプログラム開発が容易になっているのです。
Pythonアプリケーションの分野
Pythonは様々なアプリケーションの分野で使われます。
以下にPythonアプリケーションが使用される分野の一部を記します。
- Webアプリケーション開発
- 科学技術計算と数値処理
- GUIアプリケーション
- プログラミング教育
- ソフトウェア開発
- ビジネスアプリケーション開発(ERPやeコマース)
いろんなところで使われている
Pythonは現在最も人気のあるプログラミング言語であることはすでに説明しているとおりですが、では身近なところだと何に使われているのか。
例えばファイル共有サービスの「Dropbox」。
DropboxはすべてPythonで開発されています。そのコード量は90万行以上になるらしいです。
小型のパソコンとして有名な「Raspberry Pi」。
Rasspberry PiのPiはPythonのPyらしいですよ。
今では多くの人が使用している「Instagram(インスタグラム)」。
この開発にはPythonが使われており、DjangoというWebフレームワークを使用しています。
ちなみに本サイトOFFICE54も同じくDjangoで作っています。
他のプログラミング言語との違い
インタープリタ(interpreter)言語
C言語やC#、Javaといったプログラミング言語はコンパイラ(compiler)言語と呼び、Pythonはインタープリタ言語と呼ばれます。
プログラミング言語で書かれたプログラム(ソースコード)は、コンピューターが理解できるように翻訳される必要があります。
この翻訳の方法によって、コンパイラ言語とインタープリタ言語の2つに分かれます。
コンパイラ言語は、プログラムを実行する前に一括してソースコードを翻訳します。
インタープリタ言語は、プログラム実行中に一行目から順番に逐次翻訳します。
そのため、PythonはC言語などのコンパイラ言語に比べて、実行速度は遅いです。
ですがプログラムが高速に動くように工夫されていますので、そこまで気にする必要はないです。
すぐに実行できる
C言語ではソースコードをコンピューターが理解できるように実行前に翻訳する必要があります。
この翻訳作業をコンパイルと言います。
コンパイルを行った後に、プログラムの実行ができます。
しかしPythonにはこのコンパイルという作業が不要です。
そのため、プログラムを編集・保存したらすぐに実行ができます。
一行目から実行される
すでに説明していますが、Pythonはインタープリタ言語で、プログラムの一行目から「翻訳」「実行」が行われます。
C言語では、main()関数の1行目から実行されるので、Pythonとは大きく異なります。
そのためC言語からPythonに移った人には、main()関数の概念がないので注意してください。
改行が文の区切り
プログラミング言語によって一文の区切りが異なります。
C言語やJavaなどでは、一文の最後を示す記号として「;」(セミコロン)が使われます。
複数の行にわたってもセミコロンまでを一文として処理されます。
改行があっても文の区切りとしてみなされません。
一方、Pythonでは「改行」が文の終わりを示します。
今までC言語やJavaでプログラミングをしていた人には慣れるまで時間がかかるかもしれないですね。
Pythonでは文の中に改行を入れるとエラー(SyntaxError)になりますので気を付けましょう。
ですが、一文が長くなった場合など、どうしても改行したいときはバックスラッシュ(Windowsでは円マーク\)を使います。
バックスラッシュを使用することで、改行していても文の継続を示します。
ブロックを示すインデント(字下げ)
C言語の条件分岐や繰り返し処理では、複数の文を一つのブロックとして記述することがあります。
この際、「{}」(波かっこ)を使って複数の文をブロックとします。
if (x > y) {
printf("x > y");
} else {
printf("x < y");
}
Pythonではこのブロックにインデント(字下げ)を使用します。
if x > y:
print('x > y')
else:
print('x < y')
このインデントが間違っていると「IndentationError」が発生するため、すぐにインデントが間違っているとわかります。
このインデントでは、タブとスペースを混在させないように注意しましょう。
お勧めとしては、タブを一回押すとスペース4つが入るようにエディタを設定することです。
まとめ
本記事「【Python】Pythonの特徴と他のプログラミング言語との違い」はいかがでしたか。
PythonはAIや人工知能の分野で使われていることから、今後まだまだ需要が高まる言語です。
ぜひ興味を持たれましたら、本サイトでPythonを学んでみてください。