JSONとは?特徴や記述方法、利用される場面について

2021.09.11 /

JSONとは?特徴や記述方法、利用される場面について

本記事ではJSON(ジェイソン)について詳しく解説していきます。
JSONの特徴記述方法利用される場面などを初めての方にもわかりやすく解説しています。

JSONはジェイソンと読みます。JavaScriptやPython、PHPなど様々な言語で使用されており、知っておいて損はない技術です。

本記事を通して以下の知識を学べます。

学べる知識
  • JSONについて
  • JSONが使用される場面
  • JSONの書き方

JSON

JSONとは

JSONは「JavaScript Object Notation」の略です。これを訳すと「JavaScriptオブジェクト表記(法)」です。

JSONとは名前の通り、JavaScriptのオブジェクト表記法を元にしたデータ形式です。
そのためJSONはJavaScriptとの相性が非常にいいです。

PDFやWordなどはバイナリ形式のファイルですが、JSONはCSVと同じくプレーンテキストファイルです。そのためテキストエディタで閲覧できるので扱いが楽です。

JSONはJavaScriptだけでなくPHPやPython、Javaなど多くのプログラミング言語で利用されており、様々なWebアプリケーションで使用されています。

私の場合

JSONを説明するときは、「システム(コンピュータ)間でデータを受け渡しするときのデータ形式の一つ」と説明します

JSONとXML

システム間でのデータのやり取りにはJSON以外に有名なものではXMLがあります。
XMLはJSONが登場するずっと前から利用されていました。

IT用語の確認

XML(Extensible Markup Language)はデータのやりとりや管理で利用されるマークアップ言語です

私はサイトマップをXMLで記述して、Googleにサイト更新について知らせています

XMLは記述するのが大変であり、人間が理解するのも簡単ではありませんでした。
そういった欠点をなくしたのがJSONです。

書きやすくなりコード量も格段に少なく、可読性も良くなったので今では多くの場面でJSONがデータのやり取りで使われています。

JSONが使われる理由
  • 人間が読みやすい
  • データ量が少ない(軽量)
  • 様々な言語で利用可能

JSONが使われる場面

WebサイトがAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)にアクセスして取得するデータはJSON形式を取ります。

APIを提供している有名なWebサイトには、FacebookやSlack、Google、Twitterなどがあります。これらのAPIを通してJSONデータを取得し、それらJSONデータをWebサイトで利用できます。

JSONの名前にはJavaScriptが入っているためJavaScriptのみで使用可能と思われる方が多いです。しかし実際はそんなことはなく、PythonやPHP、Rubyなど様々な言語で利用されています。

またAjaxにおいてもデータの受け渡し時にJSONデータを利用します。

Ajaxとは「Asynchronous JavaScript + XML」の略で、JavaScriptとXMLを使用してWebサーバと非同期通信を行う技術(手法)です。

DjangoでAjaxによる非同期通信を行う方法については以下記事で解説しています。

AjaxはWebアプリケーションにおいて、とても役立つ技術なので、まだ使ったことがない方はぜひ利用してみてください。

JSONが使用される場面
  • API
  • Ajax

JSONの書き方

JSONはJavaScriptの記法を元にしています。JavaScriptでは{}や[]などを使ってオブジェクトを作成します。

JSONファイルを作成するのにJavaScriptの知識は必要ありません。

JSON形式のデータ例を以下に示します。

{'key': 'value'}

上記例でわかるように、JSON形式ではデータを{}括弧の中に入れ、左側にキー、右側に値、コロンでそれらを区切ります。

JSONはキーと値の組み合わせです。

複数のキー・値の組み合わせを記述する場合は、カンマで区切ります。

{'python': 'difficult', 'PHP': 'normal'}

キー・値の組み合わせをたくさん記述する場合は、改行とインデントを利用して次のように可読性が高くなるように記述しましょう。

{
'python': 'difficult',
'PHP': 'normal',
    'HTML': 'easy',
}

上記のデータがxという変数に入っていた場合、次のようにすることでdifficultを取得できます。

x['python']

記述したJSONデータの構文チェックをしたい方は「JSON FORMATTER&VALIDTOR」にデータをコピペしてチェックすることができます。

JSON FORMATTER&VALIDTORのサイト

JavaScriptでの使用方法

ここではJavaScript内での使用方法を説明します。

JavaScript内でJSONデータを表記するには次のようにします。

let language = {
   'python': 'difficult',
   'PHP': 'normal',
    'HTML': 'easy',
}

次にこのデータにアクセスするには以下のように「変数名.キー」でアクセスします。

document.writeIn('プログラミング言語 Python:' + language.python)
# プログラミング言語 Python: difficult

このようにしてJavaScript内で使用します。

まとめ

本記事「JSONとは?特徴や記述方法、利用される場面について」はいかがでしたか。

JSONは現代では多くのアプリケーションで利用されるデータ交換フォーマットです。

ぜひJSONの利用方法を覚えて、APIやAjaxなどで活用してください。