【Ubuntu】再起動とシャットダウンするコマンド:shutdownコマンド
2023.02.06 /
本記事ではLinux系OSのUbuntuでの、再起動とシャットダウンするコマンドについて解説していきます。
Ubuntuではshutdownコマンドを利用して、再起動やシャットダウンを実行します。
本記事を通して、shutdownコマンドの使用方法について理解を深めてください。
Ubuntuとは
UbuntuとはLinuxディストリビューションの一つです。開発速度が速く、高品質、日本語にも対応している近年人気のあるOSです。
LinuxのディストリビューションとしてはCentOSとUbuntuが人気です。最近ではUbuntuのシェアが増え、CentOSのシェアが減っています。
Ubuntuには「誰にでも使いやすいOS」を提供する、という開発目標があるため、初心者でも使いやすいOSです。
Ubuntu:再起動とシャットダウン
再起動とは
再起動とは一度電源をオフ(シャットダウン)し、その直後に自動的に起動することです。
ソフトやドライバのインストール後やカーネルの更新後に再起動を行うことが多いです。
シャットダウンとは
シャットダウンとはシステムをすべて終了させて電源をオフにすることです。
シャットダウンをすることで、稼働しているシステムを正しく処理・終了させ、正常に電源をオフします。
シャットダウン以外の方法(電源ボタンの長押しによる強制終了や停電による異常終了)で電源が落ちると、ファイルが壊れたり、最悪の場合では起動しなくなることがあります。
Ubuntu:shutdownコマンド
shutdownコマンドは以下構文に従って記述します。
shutdown [オプション] [停止時間] [wallメッセージ]
オプション | 説明 |
---|---|
-H, --halt | マシンの停止 |
-P, --poweroff | 電源オフ |
-r, --reboot | 再起動 |
-h | 電源オフ(--poweroffと同じ) |
-k | wallメッセージのみを送る |
--no-wall | wallメッセージを送信しない |
-c | シャットダウンのキャンセル |
[停止時間]には以下の指定方法いずれかで停止時間を指定できます。停止時間を指定しなかった場合は1分後にコマンドが実行されます。
- [hh(時):mm(分)]による24時間形式での時間指定
- [+m]による現在からの分単位での時間指定
- [now]または[+0]での即時実行
[wallメッセージ]にはログインしているユーザー全員に送るメッセージを指定できます。
Ubuntu:再起動するためのshutdownコマンド
Ubuntuを今すぐ再起動する場合、shutdownコマンドに「-r」オプションと「now」をつけて実行します。
$ sudo shutdown -r now
再起動する時刻を指定する場合は[停止時間]を指定します。以下コマンドでは10分後に再起動します。
$ sudo shutdown -r +10
「reboot」コマンドのみでも再起動をすることができます。
$ sudo reboot
Ubuntu:シャットダウンするためのshutdownコマンド
Ubuntuを今すぐシャットダウンする場合、shutdonwコマンドに「-h」オプションと「now」をつけて実行します。
$ sudo shutdown -h now
シャットダウンする時刻を指定する場合は[停止時間]を指定します。以下コマンドでは1時にシャットダウンします。
# sudo shutdown -h 01:00
シャットダウンをキャンセルする場合は「-c」オプションをつけてコマンドを実行します。
$ sudo shutdown -c