TOEIC文法問題リーディングPart5:前置詞or接続詞

2020.04.24 /

TOEIC公開テストについて

TOEIC Part5で毎回必ず出題される、答えの選択肢に前置詞(despite, because ofなど)接続詞(because, althoughなど)が混在する問題。

この問題は解き方や定番の前置詞・接続詞を覚えていればすぐに解くことができます。TOEICは時間の勝負でもあるので、解き方・頻出単語を覚えて他の難しい問題に時間が割けるようにしましょう。

『前置詞or接続詞』問題の解き方

まずは空所の後ろを確認!

空所の後ろに続く文の形によって、空所が前置詞なのか、接続詞なのかがわかります。空所の後ろの文が節(主語+動詞)なら接続詞、名詞なら前置詞が正解となります。

前置詞か接続詞かがわかるだけで正解を導くことができる場合もありますし、選択肢を少なくすることができます。

それでは問題を見ていきましょう。

He decided to change his job ------- the company merged with Akiba Corporation.
(A)when
(B)despite
(C)soon
(D)in addition to

まず選択肢を見ると、前置詞と接続詞しかないので、『前置詞or接続詞』問題だと判断します。空所の後ろはthe company(S)merged(V)…と節になっているので、空所に入るのは接続詞だとわかります。選択肢の中で接続詞は(A)whenしかないので、正解は(A)となります。

選択肢が複数ある場合

空所の後ろを確認し、選択肢が前置詞か接続詞のどちらかであることがわかります。これにより選択肢を絞り込み、それでも選択肢が2つ以上ある場合は、文脈からどちらが適切かを考えます。

空所が前置詞か接続詞どちらであるかがわかるだけでは、問題を正解することが難しいので、頻出単語を覚えていく必要があります。

それでは問題を見ていきましょう。

------- the Akiba Hotel has been open for only three months, it has already become popular among young people.
(A) Despite
(B) Although
(C) Because
(D) Always

まずは選択肢を見ていきましょう。前置詞は(A)、接続詞は(B)と(C)、(D)が副詞となっています。空所の後ろはthe Akiba Hotel(S) has been(V)…の節(主語+動詞)になっており、カンマから後ろの文もit(S)has already become(V)…と節になっています。このように節と節をつなげることができるのは接続詞です。文と文を接続する品詞なので接続詞っていうんですね。

これで選択肢は接続詞の(B)と(D)に絞り込めました。次はどちらが文脈に合っているかを考えます。(B)Although「~だけれども」、(C)because「~なので、なぜならば」という意味ですが、空所後ろの「アキバホテルは3か月しかオープンしていない」と、カンマ以降の「ホテルはすでに若い人たちの間で人気になっている」、この二つの文をつなぐものとして最適なのは、(B)Althoughとなります。

頻出前置詞・接続詞

『前置詞or接続詞』問題で出てくる選択肢はほぼ決まっています。空白の後ろの文から選択肢を絞り込めたけど、選択肢の意味がわからなくてダメだった、ということがないようにしておく必要があります。

頻出前置詞

during~の間
due to~のために
because of~のために
despite~にもかかわらず
in spite of~にもかかわらず
notwithstanding~にもかかわらず
according to~によると
as well as~も~も
in addition to~に加えて
in regard to~に関して
besides~のほかに
apart from~以外に、~に加えて
without~なしに
within~以内で
among~の間で
beside~のそばに
regardless of~に関係なく
given~を考慮すると

頻出接続詞

ifもし~ならば
unlessもし~でないならば
when~のとき
while~の間、~の一方で
whereas~に反して
because~なので、なぜならば
now that今や~なので
so that~するために
as soon as~したらすぐに
as long as~する限り、~さえすれば
once一度~したら
though / although~だけれども、~にもかかわらず
even though~だけれども、~にもかかわらず
even ifたとえ~しても
as thoughまるで~のように
whenever~するときはいつでも
provided that~という条件で、~した場合に限り
providing~という条件で、~した場合に限り
in case~するといけないので、~の場合に備えて
butしかし
whether~かどうか、~であろうと
whenever~するときはいつでも
in order that~するために
given that~を考慮すると

前置詞と接続詞(副詞)の両方の用法がある単語

since 接続詞:~して以来、~なので 前置詞:~依頼

after 接続詞:~の後で 前置詞:~の後

besides 前置詞:~のほかに 副詞:そのうえ

よくある組み合わせ

意味は同じで品詞が違う(前置詞と接続詞)単語がいくつかあります。選択肢にこういった意味は同じだけど品詞が違う単語の出題があります。

前置詞接続詞意味
Despite
in spite of
Although
though
even though
~にもかかわらず
Because ofBecause~のため
Due tosince
DuringWhile~の間

次回のTOEIC文法問題では、今回説明した『前置詞or接続詞』の問題を解きながら、より詳しく説明していきます。それでは次回の更新をお楽しみに!!