好印象を与える英会話術【飛行機内編】

2020.04.18 /

好印象を与える英会話術

英語はほんの一言ないだけで、あなたの言葉の印象は大きく変わります。相手には上から目線で話しているように聞こえたり、素っ気ない印象を与えてしまったりします。

様々な場面で使える好印象を与えるフレーズを集めました。

どう言ったら相手に好印象を持たせることができるのか、会話文を通して学んで行きましょう。今回は飛行機内編です。

残念な会話 Part1

機内で乾杯

まず最初は、あまり良い印象を相手に与えない残念な会話例を見ていきましょう。

<シチュエーション1>

機内で友達と雑談していると、ドリンクサービスが始まりました。客室乗務員の方が希望の飲み物を聞いています。

A:What would you like to drink?

B:Coke.

C:Red wine, please.

D:Do you have grapefruit juice?

A:Yes, we have.

E:I'll pass.


A:飲み物はいかがですか?

B:コーラ。

C:赤ワインお願いします。

D:グレープフルーツジュースはあります?

A:ありますよ。

E:私はパス。

この残念な会話を読んで皆さんどう思いましたか?どこをどう直せばいいかまずは考えて見てください。

それではこの残念な会話を好印象を与える会話にするためのフレーズを見ていきましょう。

好印象を与えるフレーズ1

would be nice

Coke. → Coke would be nice.

BさんのCokeだけでは、意味は通じますが非常に子供っぽいです。この場合はwould be niceを付けて気の利いた言い回しができるようにしましょう。

would be niceは「〜をいただけるとうれしいです」や「〜をいただきたいです」といった意味です。

Give me a coke.なんて上から目線で言うのはダメです。

Red wine would be nice.

(赤ワインを頂けると嬉しいです)

A morning flight would be nice.

(朝のフライトがいいです)

Strawberry pie would be nice.

(イチゴのパイがいただきたいです)

A small glass of wine would be nice.

(小さなグラスでワインがほしいです)

Decaf would be nice.

(カフェイン抜きのコーヒーがいただきたいです)

I think I’ll have

Red wine, please. → I think I’ll have red wine, please.

Pleaseをつけているので丁寧に聞こえますが、よりネイティブに近づくためにI think I’ll haveを付け足しましょう。I think I’ll 〜,please.で「〜をお願いします」という意味です。このまま覚えて、使いましょう。

I think I’ll have a martini.

(マルティーニをお願いします)

I think I’ll have a cup of coffee.

(コーヒーをお願いします)

I think I’ll have some ice water.

(冷たい水をお願いします)

I think I’ll have the vegetarian meal.

(ベジタリアンの食事でお願いします)

I think I’ll have the fish instead of the steak.

(ステーキの代わりに魚をお願いします)

happen to

Do you have grapefruit juice? → Do you happen to have grapefruit juice?

happen toは「もしかして〜しますか」という意味で、「ないかもしれないけど」というニュアンスが含まれています。

happen toがついてなくても問題はありませんが、より印象を良くするためにhappen toをつけるのがいいです。

happen toは日常会話でもよく使うフレーズなので覚えておきましょう。

Do you happen to know her cell phone number?

(もしかして彼女の携帯番号知ってる?)

Do you happen to have any staff there who speak Japanese?

(そちらに日本語が話せるスタッフはいますか?)

Do you happen to have any soy sauce?

(ひょっとして醤油持ってたりする?)

Do you happen to have some headache medicine?

(頭痛薬を持ってる?)

Do you happen to have an iron?

(もしかしてアイロン持ってる?)

I think

I’ll pass. → I think I’ll pass now.

ただ断るのではなく、相手を気遣った言い方がしたいですよね。その場合はI thinkをつけると、柔らかい感じになり、サービスなどを断る際に使える表現になります。

この会話例の場合はMaybe later, thank you.とも言えます。

I think I’ll go to a movie.

(私は映画に行くね)

I think I’ll go first.

(先に行くね)

I think I’ll go shopping.

(私は買い物に行くね)

好印象な会話 Part1

残念な会話では直した方がよい箇所がたくさんありましたね。

それでは今まで見てきた好印象になるフレーズを使った会話を見てみましょう。

A:What would you like to drink?

B:Coke would be nice.

C:I think I'll have red wine, please.

D:Do you happen to have grapefruit juice?

A:Yes, we have.

E:I think I'll pass.


A:飲み物はいかがですか?

B:コーラをいただけるとうれしいです。

C:赤ワインお願いします。

D:グレープフルーツジュースはもしかしてありますか?

A:ありますよ。

E:私はパスしておきます。

残念な会話 Part2

客室乗務員の女性

次は別のシチュエーションでの残念な会話を見ていきましょう。

<シチュエーション2>

機内食の準備が終わり、食事の提供が始まりました。客室乗務員の方が希望の食事を聞いています。

A:Which would you like? Beef or fish?

B:Beef, please.

C:Can I look?

A:Yes, you can.

C:Wow, it all looks delicious.OK, I decided. Fish, please.And more coffee, please.

B:And do you have a pen? I forgot to bring a pen to write the immigration card.

A:I’ll go get one for you.

B:Thank you.


A:ビーフと魚料理どちらがよろしいですか?

B:ビーフで。

C:見てもいいですか?

A:はい、どうぞ。

C:わー、全部おいしそう。よし、決まった。魚でお願いします。あとコーヒーのお代わりも。

B:あとペン持ってますか?イミグレーションカードを書くのにペンを忘れちゃって。

A:持ってきますね。

B:ありがとう。

この残念な会話を読んで皆さんどう思いましたか?どこをどう直せばいいかまずは考えて見てください。

それではこの残念な会話を好印象を与える会話にするためのフレーズを見ていきましょう。

好印象を与えるフレーズ2

I'd like

Beef, please. → I’d like the beef, please.

なんでもpleaseをつけて済ませがちです。ここはI’d likeをつけて丁寧な言い方にしましょう。

I’d likeは「〜がいいです」、「〜が欲しいです」と要望を伝える際など、様々な場面で使えます。

I’d like a window seat, please.

(窓側の席がいいです)

I’d like a newspaper, please.

(新聞がほしいです)

I’d like a glass of red wine, please.

(赤ワインがほしいです)

I’d like a room with a view, please.

(景色が見える部屋がいいです)

This cable doesn't work, and I'd like a refund please.

(このケーブルは動かないので、返金をしてほしいです)

have a

Can I look? → Can I have a look?

have a lookで「ちらっと見る」の意味。have a glanceでも同様の意味です。この状況ではピッタリの表現ですね。

Firstを最後につけて、「先にちょっと見たい」という意味にしてもなお良しです。

より丁寧な言い方としてDo you mind if I have a look first?Would it be all right to have a look first?という言い方もあります。

Can I have a bite?

(一口くれない?)

Can I have a look at the menu?

(メニューを見てもいいですか?)

Can I have just a sip?

(一口ちょうだい(飲み物))

Can I have a quick look?

(軽く見ていい?)

May I have a word with you?

(ちょっと話せない?)

I'll go for

Fish, please → I’ll go for the fish.

I’ll go forで「〜にしてみます」というニュアンス。料理を注文する際によく使う言い回しです。

The fish sounds delicious. I’ll go for that.

(魚もおいしそう。それにしてみます)

I’ll go for the cappuccino.

(カプチーノにします)

I’ll think I’ll go for the spaghetti.

(私はスパゲッティにしようと思います)

I’ll go for the waffles. I haven’t had them in a long time.

(ワッフルにします。長いこと食べてなかったの)

Maybe I could ask you for

More coffee, please. → Maybe I could ask you for some more coffee?

元の文はただ通じるだけ。幼稚な英語から洗練された英語に言い換えましょう。

Maybe I could ask you forで「できたら〜をお願いできますか」というニュアンス。Maybeを文頭に置くことで落ち着きを表現できます。

Maybe I could ask you for a doggie bag?

(できれば持ち帰り用の袋をもらえませんか?)

Maybe I could ask you for some soy sauce?

(できたら醤油をお願いしたいのですが?)

Maybe I could ask you for a window seat?

(窓側の席をお願いできますか?)

Maybe I could ask you for a hot towel?

(暖かいタオルをお願いできますか?)

That I can borrow

Do you have a pen? → Do you have a pen that I can borrow?

相手は友達ではないので、元の文のような言い方ではなく、明確な言い回しをしたいですね。

この場合はthat I canをつけて、「私が〜できる」と具体的に伝えましょう。

Do you have a bicycle that I can rent?

(借りれる自転車はありますか?)

Do you have a computer that I can use?

(私が使えるコンピューターはありますか?)

Do you have a deck of cards that I can borrow?

(借りれるトランプはありますか?)

Is there anything that I can help you?

(手伝えることは何かありますか?)

I'm afraid

I forgot to bring a pen. → I’m afraid I forgot to bring a pen.

強気な言葉から、遠慮がちな言葉に大きく変わりました。文頭に加えたI’m afraidは「すみませんが」と遠慮したニュアンスを出してくれます。

I’m afraid I’m not feeling very well today.

(すみませんが、今日はとても体調が良くないのです)

I’m afraid I’m too busy today.

(すみませんが、今日はとても忙しいのです)

I’m afraid I need to cancel my flight.

(すみませんが、飛行機をキャンセルする必要があります)

I’m afraid I spilled my drink.

(すみません、飲み物をこぼしました)

I’m afraid I don’t know.

(すみませんが、わからないです)

That’d be a big help.

Thank you. → That’d be a big help. Thank you.

Thank you.だけでも問題ないですが、ここはもう一言感謝の気持ちを伝えたいところですよね。

That’d be a big helpは「それは助かります」と感謝の気持ちを相手に伝えるフレーズです。これで相手に感謝の気持ちが伝わるはずです。

好印象な会話 Part2

残念な会話では直した方がよい箇所がたくさんありましたね。

それでは今まで見てきた好印象になるフレーズを使った会話を見てみましょう。

A:Which would you like? Beef or fish?

B:I’d like the beef, please.

C:Can I have a look?

A:Yes, you can.

C:Wow, it all looks delicious.OK, I decided. I’ll go for the fish.And maybe I could ask you for some more coffee?

B:And do you have a pen that I can borrow? I’m afraid I forgot to bring a pen to write the immigration card.

A:I’ll go get one for you.

B:That’d be a big help. Thank you.


A:ビーフと魚料理どちらがよろしいですか?

B:ビーフでお願いします。

C:ちょっと見てもいいですか?

A:はい、どうぞ。

C:わー、全部おいしそう。よし、決まった。魚でお願いします。あとできたらコーヒーのお代わりもおねがいできますか?

B:あと借りれるペンは持ってますか?すみませんが、イミグレーションカードを書くのにペンを忘れちゃって。

A:持ってきますね。

B:それは助かります。ありがとう。

残念な会話 Part3

次の会話ではトイレに行く際に発生した会話です。それではあまり良い印象を相手に与えない残念な会話例を見ていきましょう。

<シチュエーション3>

機内でトイレに行きたくなったBさん。丁度トイレが空いたので入ろうとしたところ別の男性に話しかけられました。

A:Hey! Don’t cut in line!

B:Sorry. Well, you’re so slow. Go ahead.

A:It’s okay.


A:おい!横入りするなよ!

B:すみませんね。あなたが遅いんですよ。どうぞ。

A:そうかい。

この残念な会話を読んで皆さんどう思いましたか?危なく喧嘩が始まりそうですよね。

それではこの残念な会話を好印象を与える会話にするためのフレーズを見ていきましょう。

好印象を与えるフレーズ3

about that

Sorry → Oh, sorry about that.

Sorryだけでは謝罪の気持ちは聞こえませんよね。About thatをつけ加えるだけで「すみませんでした」というニュアンスが加わります。文頭のohも大事なので必ず言いましょう。

My apologies

You’re so slow. Go ahead. → I didn’t see the line. My apologies. Go ahead.

「あなたが遅いからだよ」なんて論外ですよね。It’s no big deal.(トイレくらい大したことないだろ)なんて言って喧嘩にならないように。

ここは「並んでいるのがわからなかった」旨を伝え、謝罪のMy apologies.だ。「これは失礼しました」というニュアンスがあります。

My apologies. I didn’t realize there was a line.

(失礼しました。列があるのに気が付かなくて)

My apologies. I didn’t know you were sitting here.

(失礼しました。ここに座ってるとは知らなくて)

My apologies. I didn’t mean to keep you waiting.

(失礼しました。あなたを待たせるつもりはなかったんです)

好印象な会話 Part3

残念な会話では直した方がよい箇所がたくさんありましたね。

それでは今まで見てきた好印象になるフレーズを使った会話を見てみましょう。

A:Hey! Don’t cut in line!

B:Oh,sorry about that. I didn't see the line. My apologies. Go ahead.

A:It’s okay.


A:おい!横入りするなよ!

B:あっ、すみません。列が見えなかったので。失礼しました。どうぞ。

A:そうかい。

まとめ

いかがでしたでしょうか?実は今まで残念な会話のように話していませんでしたか?

今後は好印象な会話のように話せるようにしていってくださいね。